エグい。合田シリーズは総じてエグいが、中でも本作は、エグい指数ナンバーワンだ。
腹に虚無を抱えた輩がうごめく様子が描かれるのは、前三作と同じ。重油のような、ドロッとした精神の描写が今回も強烈。まさに虚無だ。結末に救いがないのもエグさを際立たせる。
一方、合田本人の虚無は、ずいぶん小さくなったようだ。老成して諦念したということなのだろうか。高村氏自身の諦念と通じるところがあるのかもしれない。

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