2019年10月22日火曜日

【読書メモ】小川糸『キラキラ共和国』(幻冬舎文庫)

 『ツバキ文具店』の続編を発見。即買いした。
 主人公の鳩子が、前作で出会ったミツローさんと結婚し、連れ子のQPちゃんと3人で鎌倉で暮らす様子が描かれる。鎌倉が、観光地であると同時に、生活の場でもあることがよく分かる。
 そして前作同様、たびたび舞い込む代書屋の仕事。他人に代わって鳩子が書く手紙が、非常に味わい深い。

 今回は前作に登場したご近所の面々の登場が少なく、残念に思っていたら、
「そんなことはお見通し」
とばかりに、最後はしっかり話が閉じる。お見事。

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