2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月のフルマラソンでサブ4.5を目標にトレーニングを重ねた。
いよいよ初のフルマラソン挑戦。選んだ大会は、木津川マラソンだ。体調は良好。前日は5 kmのジョグと2 kmのRP走で軽く刺激を入れた。
当初はサブ4.5が目標だったが、予定以上に走力がつき、30 km走で2時間45分を切れたので、サブ4に目標を上げた。さて、吉と出るか凶と出るか…。
家族みんなで参加できたのは嬉しかった。妻と娘(小4)は親子ペア走に、息子(小1)は3 km走にエントリーした。
走った後に記念撮影。かなりの強風だった
◆レース前◆
朝食は大きめのおにぎりとバナナ。水分を補給して近鉄で新田辺へ。駅でトイレに行ったら、かなり混んでいた。新田辺駅からは徒歩で会場へ向かった。
受付と荷物預けはスムーズに終了。うまく運営されている。さすが、昔からあるマラソン大会だ。
ただ、困ったのはトイレ。スタート30分前にトイレに行ったら長蛇の列。妻、娘と一緒に比較的空いている大便用トイレに並んで、何とか滑り込んだ。トイレはどの大会でも課題なのだろうが、もう少し何とかならないかなあ。
5分前にスタート場所へ。エントリー当時はサブ4.5が目標だったので、かなり後ろだ。
◆序 盤◆
いざスタート。スタートラインを通過するまでに1~2分かかったが、これは想定内。ネットで4時間を切れればよいと、割り切った。
ところが、スタートラインを通過してからも大渋滞。最初の1 kmは7分かかった。これは想定外だ。河川敷で道幅の狭いコースだけに、仕方ないのだろうか。ちょっと焦ったが、「序盤はゆっくり」と言い聞かせた。
予定のペースである5:40に上げられたのは,2 kmを過ぎてから。このあたりから、ようやくばらけてきて自分のペースで走れるようになった。このペースを25~30 kmまでキープし、できれば少しずつ上げるという計画だ。
サブ4のペースランナーは、影も形も見当たらない。最初の1 kmでかなりおいていかれたようだ…。
◆中 盤◆
風が少々きついが、5:40のペースを維持して中間地点のスタート地点に戻ってきた。家族の応援を期待したが、空振り…。後で聞くと、荷物預け場所の横にあった図書館で読書三昧だったそうだ。
中間地点を過ぎると、風がさらに強さを増した。追い風はほとんどなく、ほぼずっと横風。かなりの強風で、よろめいてしまうほどだ。これはきつい。河川敷コースはこういうことがあるとは聞いていたが、ここまでとは…。
横に踏ん張るという、普段は使わない筋肉を使うため、足の側面に負荷がかかった。致命傷にならなければよいが。
◆エイドとトイレ◆
ブドウ糖と電解質のタブレットをポケットに入れて走った。
前半のエイドは、水分の補給のみ。毎回、ひと口、ふた口ずつ飲んだ。15 kmから電解質の、20 kmからブドウ糖のタブレットをとりはじめ、25 kmからはエイドの食べ物もとることにした。
初めてなので、何を食べるか迷う。バナナを食べるつもりだったが、手袋をしたまま皮をむくのが難しそう。目についたのが、パン。コッペパンを食べた。しかし、これはイマイチだった。やはりカサがあるものは、あまり向かないようだ。胃はなるべく空に近いほうがよい。
次のエイドで見つけたのが、飴湯とチョコ。特に飴湯はよかった。エネルギーが染み渡る。エイドでは、最後までこの二つを中心に利用した。チョコはちょっと食べ過ぎたかもしれない。適正な量を研究しよう。
トイレは中間地点手前で1回入った。ちょうど人が出てきて誰も入らなかったので、さっと駆け込んだ。並ばず入れたのはラッキー。
私は、30 km走でもトイレが保たないことが多い。水分をとって(直前にがぶ飲みするわけではない)走ると、どうしてもいきたくなる。走ることによって膀胱が刺激されている感じもする。トイレ休憩は、仕方ないのかなあ。
◆後 半◆
風にかなり苦しめられつつも、キロ5:40をキープして25 kmに到達。少し早い気もしたが、ペースアップを決断。5:30まで上げた。ややきついが、5:25~35を維持して30 kmに到達。ここからは未知の距離だ。
右足の側部の痛みが少し気になるが、さらにペースアップ。30 kmから、5:20に上げようとした。だが、5:20にはなかなか達せず、5:20台前半のラップが多かった。ただ、まだゼーゼーハーハーまではいかないし、右足も大丈夫そうだ。
中間地点から後は、応援も少なく、風も非常に強く、かなりきつかった。応援のありがたさを実感。
◆終 盤◆
キロ5:20台前半のペースをキープして37 km地点へ。ラスト5 kmだ。
「よし、行けるだけ行こう」
とラストスパート。5:20を切るペースに上げた。さすがにきついが、どんどん抜けるのは気持ちよい。
そして40 kmへ到達。ここで、前に大きな集団が見えた。これはサブ4のペースランナーに違いない。モチベーションが上がる。
「知らない間に抜いていたのかなぁ」
なんて思っていたのだが、大間違いだった。ペースランナーは、1~2分は余裕を見て走っているのかもしれない。
この集団を一気にかわしてグイグイ走る。きついが気持ちよい。競馬も先行・逃げ切りよりも、差し・追い込みのほうが気持ちよいのと同じことだろう(?)。
いよいよラスト1 km。ヒーヒーいいながらも、何とかキロ5分を切るペースでスタート会場へ。最後に二人ほどかわしてゴールイン。見事に初マラソンでサブ4を達成!
さすがにフラフラになって、シューズにつけたチップは係の人に取ってもらった。飴湯をおかわりして、ようやくひと息つき、ストレッチをしていると、家族がゴール地点にやってきた。娘に
「え~、もうゴールしてたん?」
と怒られた。家族には「4~4.5時間でゴールの予定」と伝えていたのだった…。
◆総 評◆
速報タイムはグロス3:56強、ネット3:54半。心配していた右ふくらはぎ痛も出ず、目標タイムで完走できた。
かなりの強風だったので、これがなければ、もう少しつっこめそう。最初の1 kmが7分もかかったのも痛かった。1カ月後の寛平マラソンでは(コンディションにもよるが)、もう少し設定ペースを上げてみようと思う。
◆レース後◆
家族と合流して、うどんやぜんざいを食べて帰路についた。小4の娘が小1の息子より1分以上も遅い(3 km走)のは、なんだかなあだったが、みんなそれなりに楽しんでくれたようだ。つきあってもらって、ありがとうございました。一緒に参加できてよかった。
娘は荷物預け場所の横の図書館が気に入ったらしく
「あそこで本が読めるなら、来年も出る」
のだそうだ(笑)。
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