2018年10月20日土曜日

【読書メモ】都筑卓司『新装版 マックスウェルの悪魔 ─確率から物理学へ─』(講談社ブルーバックス)

 旧版は1970年に、この新装版は2002年に出版された歴史的名著。確かに名著だ。こういう本が絶版にならずに読めるのが、電子書籍のよいところだ。
 エントロピーやエンタルピーという熱力学の概念を、これほど分かりやすく喩えた本は初めてだ。もちろん、きちんと理解するには数式や厳密な説明が欠かせないのだろうが、一般人にはそれは無理。それならばと、比喩などを用いて説明しようとした試みは数多いが、本書はそれに最も成功した例の一つと言えるだろう。

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【中央競馬予想と与太話】菊花賞(2018)~初の3連単的中~

 今週は菊花賞。京都の誇る2大GIレースの一つだ。私も、天皇賞・春とともに大好きなレースである。

 今年は、ダービーと神戸新聞杯を勝ったワグネリアンが天皇賞・秋に回った。ダービー馬には菊花賞に出てもらいたいものだが、前走を見ると、確かに2400 mがギリギリかもしれない。
 同様のケースが以前にもあった。2004年のダービー馬、キングカメハメハが神戸新聞杯を完勝。菊花賞も当確かと思われたが、怪我でリタイア。結局、神戸新聞杯が最後のレースとなってしまった。
 この年のことは、はっきり覚えている。なぜなら私が初めて3連単を的中したのが、この神戸新聞杯だったのだ。3連単はこの年から導入された。私は(いまでも)馬連と単勝が馬券の中心なので、よほど頭が堅いレース以外は3連単は購入しない。
 しかしこのレースは、さすがにキングカメハメハの1着は間違いないだろうと、1着固定で3連単を購入。2着に3番人気のケイアイガード、3着に2番人気のハーツクライが入った。
「よし、3連単当たった! なんぼつくんやろ。2万? 3万?」
と期待は膨らんだが、結果は1750円(笑)。「3連単=高配当」と思い込んでいたが、そうではないことを知った。

 レースにいってみたい。
 上述のようにダービー馬は不在だが、多士済々の好メンバと言ってよいだろう。本命は◎エタリオウ。前走はダービー馬に半馬身差まで詰め寄った。距離延長は歓迎だろう。ある程度の位置には付けたいところ。
 推奨穴馬はアフリカンゴールド。長距離の1000万条件を勝った馬が、よく穴を開ける。

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2018年10月19日金曜日

【中央競馬予想と与太話】富士S、室町S(2018)~家を出れば祇園祭~

 ついこの前まで猛暑だったのが嘘のように、爽やかな秋の天気だ。馬券も爽やかに的中させたいところ。

 そんな土曜は東京で富士ステークスが、京都で室町ステークスが組まれている。
 室町Sは菊花賞前日のメインに定着しているレースで、京都の通り名シリーズの一つである。室町通りは、烏丸通りの1本西にあり、老舗呉服屋が軒を連ねている。調べてみると、北は北山通りから、南は久瀬橋通りまで続いているらしく、かなり長い通りだ。
 以前、室町通りに住んでいたことがあり、祇園祭のときは、マンションを出るとすぐ鉾が見えて、「家を出れば祇園祭」状態だった。当時は
「人が多くてうっとうしいなあ」
なんて思っていたのだが、山鉾巡行くらいはちゃんと見ておけばよかったかなあ。

 レースにいってみたい。予想は富士Sを中心に。
 フルゲートの18頭が揃って、なかなかのハイレベルだ。本命は◎エアスピネル。なかなかGIに届かないが、マイル戦での安定感は現役屈指。連軸としての本命だ。豊騎手にふられたのは残念だが、新相棒の福永騎手の奮起に期待。
 推奨穴馬はハクサンルドルフクルーガーの2頭。人気の盲点か。

 室町Sは◎アードラーが本命。京都は得意。ハイペース希望。

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2018年10月15日月曜日

【目指せサブ3.15(3時間15分)】びわ湖高島栗マラソンに参加した(45歳のオヤジがランニングを始めました)

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を達成。来シーズンのサブ3.15を目標にトレーニング中。
 シーズン初戦は今年もびわ湖高島栗マラソン。自宅から電車1本で参加できる、ありがたい大会だ。昨年に続いての、家族みんなで2回目の参加。昨年はクオーターだったので、ハーフは初めてだ。

◆出発・受付◆
 それほど早起きしなくても間に合うのはありがたい。近江今津まで何とか座れたのもラッキーだった。
 マキノ駅は、年に何回かの人だかりだ。昨年は大混雑だったが、今年はスムーズにバスに乗れた。昨年の反省を生かした運営に、好感度アップだ。
 学校で受け付けを済ませ、スタート会場まで5分ほど歩く。快晴で気持ちがよい。

スタート地点にて

◆2 kmの部◆
 すぐに2 kmの部がスタート。子どもたちと妻が走っていった。2 kmなので、10分もすれば戻ってくる。1、2位は陸上部の高校生。それはずるいやろ…。3位は小学生だった。速い子がいるもんだ。
 わが家のメンバーは、妻がトップでゴール。11分を切るタイムで戻ってきた。次に息子(小2)がほぼ11分ジャストでゴールイン。それに遅れること約1分、娘(小5)がラストにゴール。3歳下の弟に負けるとは情けない…。もう少し体を動かしましょう。

息子がほぼ11分ジャストでゴール

遅れて娘がゴール…

◆スタート~序盤◆
 続いてハーフのスタート。今年は前のほうに並ばせてもらった。お陰で渋滞もなく、最初からペースを上げられた。
 キロ4:20くらいで入って、できればペースを上げていき、あわよくば90分を狙うという計画。序盤の6 kmをちょうどキロ4:20ペースの26分ジャストで通過。しかし気になるのは心拍数。この時点ですでに165超だ。中盤までは160をキープしたかったのだが。

◆中 盤◆
 7~9 kmはペースダウン。キロ4:25以上かかってしまった。心拍数が170近くになり、ペースを上げるのがためらわれたためだ。また遅い集団に混ざってしまったり、風がきつかったり、直射日光が強かったりという事情もあった。
 この時点で、90分はほぼ絶望的。結果的には、もう少し突っ込んでもよかったのかもしれない。

◆後 半◆
 「前を追いかけましょか」と声を掛けてくれた人に、中間点手前からいい具合に引っぱってもらった。あまり心拍数を気にするのはやめて、この人について、4:20~25を維持。心拍数は170超だ。しかし、まだ余力は残っている。

◆終 盤◆
 16~18 kmはキロ4:25以下にペースダウン。単独走の向かい風がきつかった。ラスト5 kmはペースアップしたかったのだが、逆に落ちてしまうとは。
 最後の3 kmは、メタセコイヤ並木の力も借りて、何とかペースアップ。4:10を切るペースまで上げられた。最近、ストライドを伸ばすことを意識していたのだが、ペースを上げたいときはピッチを上げる感覚のほうがよいようだ。加減が難しい。メタセコイヤが風を防いでくれるのも大きかったのかも。

◆結 果◆
 最後はクオーターのランナーと合流し、ゴールイン。ハーフのランナーは前に見えなかったので、一つ上の順位の人とは、ずいぶん間が空いていたようだ。
 結果は目標の90分には1分半ほど及ばず。1 kmあたりに換算すると、約5秒足りない計算だ。これは実感と一致する。

◆レース後◆
 家族がゴールで待ってくれていたのは嬉しかった。家族と合流して、水分補給。スポーツドリンクが飲み放題なのはありがたい。買っておいてくれた弁当とから揚げをほおばり、エネルギー補給も完了。ストレッチをして帰路についた。
 子どもたちは、大会限定商品のメタセコイヤチョコレートを買ってもらい、大喜び。本大会はセコイヤつながりで、フルタ製菓がスポンサーについているのだ。大会限定商品を手に入れるだけでも、参加の価値ありだ。
 帰りは駅前で少しブラブラ。2 kmの部に参加していたファミリーレストランというお笑いコンビが、トークを繰り広げていた。滋賀県住みます芸人なのだそうだ。どこもかしこも吉本だらけですなあ。
 13時前の新快速に乗って帰宅。1本で帰れるのは楽ちんだ。

◆まとめ◆
 心拍数をあまり気にせず突っ込んでいたら、どうなっていただろうか。90分を切れたかもしれないし、止まってしまった可能性も大だ。
 心拍数は、フルの前半なら160以下をキープしたいと思っていたが、165以下で大丈夫そう。そもそもガーミンの値だし、あまり気にしすぎるのはよくないのかも。
 フルの目標の3時間15分なら、この日よりもキロあたり15秒遅くてよい。それなら何とかなりそうな。ちょっと現実味が出てきたかも。

マキノ駅前で意味不明のポーズ

 今年は晴天に恵まれ、自然を満喫できた。とても気持ちのよい大会だ。
 家族で参加できたのも嬉しかった。ありがとうございました。参加賞の栗はさっそく栗ご飯に。栗を焼いてからご飯と炊くレシピで作ったら、娘は
「去年のほうが美味しい」
だそうだ…。

栗ご飯。昨年のほうが美味しかったそうだ…

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【お父さんの週末料理】2018年10月13・14日~去年のほうが美味しかった…~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小5)、息子(小2)の4人である。
 最近は、特に息子の野球のある日は、朝をしっかり食べて昼を軽めにというパターンが定着。

 日曜はみんなでマラソン大会に参加したので、晩ご飯のみ。

 10月13日(土) 

◆朝・昼ご飯◆
 妻が、朝はフレンチトーストを、昼は高菜チャーハンを作ってくれた。お陰で土曜の午前が優雅だ。

◆晩ご飯◆
 鉄板で焼きそば・焼きうどんを作った。まずは特売の牛肉を塩コショウで味わう。牛肉は美味い。続いて具だくさん焼きうどん、焼きそばの順に2周した。ちょっと少ないかもと思っていたが、みんな満腹になった。娘は焼きうどんが、息子は焼きそばが好み。
 他はサラダ、黒カボ、鶏ワカー、豚レバー、豚軟骨、玉ねぎスープ。豚軟骨が美味しそうで、つい買ってしまった。大人気かと思いきや「まあまあ美味しいかな」的な反応。そうですか。

今週の総菜。つい豚軟骨を買ってしまった

 10月14日(日) 
家族でマラソン大会に参加。そんなときに限って、息子の野球の練習が午前中に組まれた。何の嫌がらせなのだろうか(苦笑)。

◆朝・昼ご飯◆
 朝はコンビニでおにぎりを購入。昼はマラソン会場で弁当やから揚げなどを買った。息子がバカ食い…。

◆晩ご飯◆
 エビフライが食べたくなったので作った。パン粉をまぶしてすぐに揚げるのではなく、しばらくパン粉につけておくと、衣がしっかりつくことを知り、実践した。なるほど衣がたくさんついたような。ただ、パン粉がたくさん余ってしまった…。昼をたらふく食べた割には、それなりに好評だったか。
 揚げ物ついでに、鰯(いわし)フライも作った。頭から丸ごと食べる、カルシウムメニューだ。子どもたちは骨に難色。
 他は栗ご飯、サラダ、黒カボ、鶏ワカー、豚レバー、豚軟骨、味噌汁。マラソンの参加賞の栗を、さっそく栗ご飯にした。栗を焼いてからご飯と炊くレシピで作ったら、娘は気に入らず
「去年のほうが美味しかった」
らしい。

エビフライ

鰯フライ。こちらのほうが上手に揚がった

参加賞の栗

栗ご飯。昨年のほうが美味しかったそうだ…

◆リサイクル炒め◆
 ほぼ毎週、日曜の夜に、リサイクル炒めなるものを作っている。ダシを取った後の昆布や大根の皮や葉など、捨てることも多い部分を再利用するので「リサイクル炒め」なのだ。娘が命名した、妻のお気に入りメニュー。
 今週は生姜、大根の皮、ダシを取った後の昆布。

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2018年10月14日日曜日

【中央競馬予想の回顧】秋華賞、府中牝馬S、大原S(2018)

 今週は秋華賞。
 ◎アーモンドアイの単勝は1.3倍。記録的な占有率だったそうだ。
 レースでは中団やや後ろの外を回る形。ミッキーチャームがいい感じで逃げているが、なかなか動かない。ラスト600 mで仕掛け、大外を回る。
「京都の内回りで、なんぼなんでもヤバいやろ」
という不安を吹き飛ばす末脚で、大外を一気に駆け抜けて三冠達成。これはレベルが一つも二つも違った。次走、牡馬相手にどれだけの走りを見せるか、たいへん楽しみだ。
 2着には逃げたミッキーチャームが入り、馬連をとった。それなりに浮いた。

 土曜は府中牝馬S。
 ◎リスグラシューは後方から。直線では外に進路を取り、ジリジリ伸びて坂上で先頭に立ち、見事に勝利…と思ったところに外を飛んできたのがディアドラ。この切れ味なら、天皇賞・秋でも通用しそうだ。
 馬券は馬連をとったが、1-2番人気の組合せではトリガミ。

 京都では大原S。
 ◎アドマイヤエイカンは前につけたが、直線ではジリジリになり、5着。流れは向いたように見えたのだが、不甲斐なかった。

 今週は3戦2勝だが、二つとも本命馬券。他がいまいちではトータルはマイナス。GIを取ったのでよしとしておきたい。

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2018年10月13日土曜日

【中央競馬予想と与太話】秋華賞(2018)~2頭目の三冠牝馬~

 今週は秋華賞。年末まで毎週GIだ。ちょっとありがたみに欠けるが、ビシビシ当てていきたいものだ。
 今年は三冠牝馬の誕生なるかが注目されている。今までに4頭の三冠牝馬がいる。初代のメジロラモーヌ以来、17年ぶりの三冠馬となったのがスティルインラブ。大偉業だと思うのだが、まだ殿堂入りしていない。
 前哨戦のローズSで5着に敗れたときは、暗雲が立ちこめたが、本番では幸騎手の思いに応えてアドマイヤグルーヴを振り切った。「絶対女王」という感じの強さではなかったが、それが逆に人気を呼んだのだろう。幸騎手とのコンビもよく似合っていた。
 秋華賞が最後の勝利になってしまったのは残念。また、急死してしまって産駒が1頭しか残せず、血が途絶えてしまったのも無念だ。

 レースにいってみたい。
 三冠馬誕生の可能性が濃厚だ。本命は人気でも◎アーモンドアイ。不安はぶっつけ本番だけ。ひと昔前なら考えられないローテーションだが、調教技術の進歩した今なら大丈夫だろう。ルメール騎手には油断せずに乗ってもらいたい。
 相手は絞りたい。3枠の2頭、サラキアパイオニアバイオは厚めに押さえる。パイオニアバイオを推奨穴馬としておく。

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【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)

 加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。  このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。  別荘地で起きた連続殺人事...