2019年4月1日月曜日

【読書メモ】宮部みゆき『希望荘』(文春文庫)

 杉村三郎シリーズ第4弾。探偵事務所を構えることになった杉村が、四つの事件を解く、連作中編集。表題作の「希望荘」に加えて、「聖域」、「砂男」、「二重身」の四編が収められている。
 杉村のていねいな仕事によって、一枚、また一枚と皮がはがされてゆき、最後に現れるのはあっと驚く真実。決してハッピーではない、「ムグッ」とでも言うべき結末が待っている。
 宮部作品にしては、ブラック指数は低め。ヘドを吐きたくなるような胸くその悪い連中はあまり出てこない。それが逆に、結末の「ムグッ」を際立たせるのかもしれない。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

びわ湖マラソン2025走りました!~滋賀のおっさんランナーのランニング週報~

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。現在は52歳。  2020年12月の神戸トライアルマラソンでサブ3を達成! 自己ベストは2024年3月のびわ湖マラソンの2時間54分台。 ◆総 評◆  いよいよびわ湖マラソン。昨年(2024)に自己ベストを出した、...