初めて読んだマハ小説。代表作の美術ミステリーを読んでみた。なるほど、マハ氏の美術への愛と知識がしみ出してくる。かといって全く難解ではなく、美術オンチの私にも問題なく楽しめた。
アンリ・ルソーという実在の画家を軸に話が進む。ルソーが描いたという未知の大作を持つ大富豪コレクター。その絵は、真作なのか贋作なのか。その絵が描かれた経緯を書いた日記とともに、解き明かせという。
その過程で浮かび上がるのが、ルソーの生涯。興味深い一生を送った画家だったようだ。この小説を読んで、ルソーの絵を見に行った人もたくさんいるに違いない。
マハ氏の美術への造詣が満載の美術ミステリー。『ギャラリーフェイク』というマンガを思い出したのは私だけではないだろう。
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2019年6月29日土曜日
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