2021年2月26日金曜日

【読書メモ】今野敏『隠蔽捜査』(新潮文庫)

 今野氏の作品は初めて読んだ。まずは得意分野の警察物を選択。同僚との権力争いや駆け引きを繰り広げつつ、警察組織を守って運営していく警察官僚のエリートたちの奮闘ぶりを楽しんだ。
 エリート官僚の仕事は激務だ。私にはとうてい勤まりそうにない…。

 主人公の竜崎の変人、偏屈ぶりにはニヤリとさせられる。良くも悪くも原則主義者なのだ。どこの会社やクラスにも一人はいるような「そもそも論を持ち出して話を根底からひっくり返す」タイプの人間だ。実は、私もどちらかというとそっち系の人間なので、親近感を覚えてしまった。

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