2021年2月17日水曜日

【読書メモ】原尞『それまでの明日』(ハヤカワ文庫JA)

 第5作から14年を経てようやく刊行された沢崎シリーズ最新第6作。大金にも権威にもなびかない沢崎のハードボイルドぶりは不変。ただ初老の段階に入り、よい意味で少し丸くなってきたような。
 本作はどんでん返し指数は低め。しっかり話が閉じて、納得の読後感だ。偶然の要素が少し大きい気もするが、フィクションとはそういうものだということにしておきたい。

《あらすじ》
 沢崎が銀行強盗の現場に居合わせる。強盗は未遂に終わり、犯人もあっさり逮捕。しかし、ただの失敗には見えず、何か裏がありそうだ。依頼人からの調査と銀行強盗の謎を追う過程で浮かび上がってきた驚愕の事実とは。

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