2022年8月11日木曜日

【読書メモ】桜井美奈『殺した夫が帰ってきました』(小学館文庫)

 タイトルそのまま、殺したはずの暴力夫が帰ってきた。記憶をなくし、別人のように優しくなった夫。信じてよいのか…。
 奇妙な共同生活が続くうちに、徐々に大きくなる違和感。何かがおかしい。

 並行して語られるのが、主人公(夫を殺した妻)の過去。
 違和感がマックスに達し、主人公の過去と現在がつながるとき、すべてが明らかになる。

 ちょっと都合のよい展開が多いが、ページをめくる手を止めさせないドキドキ感はなかなかのもの。一気読み間違いなしのスリルサスペンス。

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