2024年2月24日土曜日

【読書メモ】弘山勉『自分史上最速の走りを手に入れる! 限界突破のランニングフォーム』(KADOKAWA)

 筑波大学OBにして、現監督の弘山氏が、ランニングフォームについて語った本。理論派の弘山氏らしく、ブレがなく一貫した考えに基づいて解説されるので、非常に説得力がある。
 まず基本のエアポジ(空中に浮いたとき)とパワポジ(着地したとき)の2つの局面をしっかり理解してから、その間をつなぐ場面や、各部位の動きを切り取って解説する。なるほど、これらの動きをつなぎ合わせることができれば、限界突破できるだろう。

 ある程度はフォームについての知識を持っているランナーが、細部の動きの意識を学ぶには最適の教科書だ。
 私も最近、フォームを見てもらう機会があり、上体の捻転不足や右足の外旋などを指摘されたが、その改善に大きなヒントをもらうことができた。ぜひフォームを改善して、来季には限界突破といきたいものだ。
 ただ、ランニングに限らず、「フォーム」には意識が介在しすぎるとろくなことがない。「このように動かそう」という意識が強すぎるとダメで、それがいきすぎるとイップスになるのだろう。無意識に動けるようにならないとダメだが、それが難しい。だからドリルによる動き作りが必要なのだと理解している。頭では分かっていても、体はなかなかその通りには動いてくれないものだ…。


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