知人からご恵贈いただいた本。その知人が、著者のえらいてんちょう氏の下で働いていたのだそうだ。
「会社勤めがつらいなら、無理に続けなくても、しょぼい自営業で食っていこうよ」という考えを提唱し、それを実践するえらいてんちょう氏が、そのノウハウを語った本だ。企業というと「事業計画を立て、資金を調達し、ようやく準備完了」のようなイメージだが、しょぼい起業にはそんなことをする必要はない。
なるほど一理あるというか、まっとうな考え方だと思う。サラリーマンが当たり前の現代では減ってしまったが、高度成長期以前は、こういう生き方をしていた人も大勢いたのだろう。しょぼい起業は、「万屋(よろずや)さん」の現代版とでも言えるのかもしれない。
また、しょぼい起業の手法も、芯がしっかりあり、よく考えられている。基本コンセプトがぶれないのが強さの秘訣だろう。
ただし、「しょぼい」のは起業の「規模」であって、やっていることはしょぼくない。また、向き不向きがあり、万人が真似できる手法ではない。しょぼい起業のキモは
「暇な人、生きにくい人が集まってくるような、居心地のよい場所を作る」
ことにある。これができる人は、しょぼい起業に向いている人だろう。ちなみに、私は苦手だ。どうもしょぼい起業向きではないようだ。
にほんブログ村
登録:
コメントの投稿 (Atom)
【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)
加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。 このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。 別荘地で起きた連続殺人事...
-
さて、いよいよ「なんば」の謎に迫っていこう。 といっても「なんば」の意味自体は謎でもなんでもなく、要するにネギのことである。いったい、前回の長い前振りは何だったのだろうか…。 要するに、「鳥そば」といえば鳥肉入りのそば、「鳥なんばそば」といえば鳥肉とネギの入ったそばを意味す...
-
娘は小学1年生。いま、初めての「夏休みの宿題」に取り組んでいる。主な宿題は、ひらがな・計算のプリント、計算カード(毎日)、絵日記、それとアサガオの観察だ。アサガオの観察には2枚の用紙があり、1枚は花を、もう1枚は種を観察することになっている。 そして夏休みに入った。計算プ...
-
2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を達成。2018~19シーズンのサブ3.15を目標にトレーニング中。 ◆総 評◆ 月間走行距離は251.1 km。初の250 km超えだ。とはいえ、24...
0 件のコメント:
コメントを投稿