2021年8月3日火曜日

【読書メモ】知念実希人『祈りのカルテ』(角川文庫)

 初めて読んだ知念作品。
 新米医師の諏訪野良太が研修医として各科を回る。精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科の順に、五つの科での患者との交わりが描かれた連作集だ。
 それぞれの科の特徴が巧みに散りばめられるところは、さすが現役の医師ならでは。現場を知る者にしか描けない臨場感だ。
 主人公の良太が患者と真摯に向き合う姿がすがすがしい。元気をもらえる作品だ。

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