2013年3月1日金曜日

書評 飛鳥井千砂『海を見に行こう』(集英社文庫)

 ちょっと苦く、でもほのぼのとした話が六つ収められた短編集。それぞれの話に海が絡んでいるのが特徴。また、六話とも男女関係がテーマになっており、中学生の恋愛からアラフォーの夫婦関係まで、さまざまな男女のかかわりが描かれている。

 冒頭に収められている『海風』は、高校を出て駆け落ち同然に家を出た茜という女性の物語。茜本人は信念を持って動いているつもりなのに、端から見ればフラフラしている、という様子がよく伝わってくる。駆け落ち相手と仲違いして家を出た茜は、親戚の経営する海辺の民宿へ向かう。ところがその民宿はラブホテルに変わっており、そこで働くことになる。ラブホテルで働く茜の心をよぎるさまざまな思いに
「そうそう」
と相づちを打ちたくなったり
「それは違うやろ」
と突っ込みたくなったりする。
 そんな雰囲気の話が六つ並べられた一冊だ。

 作者の飛鳥井氏が私とほぼ同世代ということもあり、登場人物たちの心情がダイレクトに心に響く。
「その感じ、よく分かる」
と相づちを打ちたくなるシーンが多々あった。

 本書の印象をひと言で言うなら、「セピア色」だ。
 海の登場する、暖かいけれどちょっとはかない、セピア色の物語。読み終えると、何だかふんわりとした気持ちになった。




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2013年2月26日火曜日

書評 夏目漱石『こころ』(青空文庫)

 先日、タブレットなるものを購入。じゃあ電子ブックデビューでもしてみるかということで、本書を読んでみた。

 友情、恋愛、死。人間の「こころ」にかかわる三大テーマが、これでもかと読み手を突き動かす。読み味は軽いが、それが逆に心を締め付けてくる。卑怯な手を使って、女をものにした自分。潔く身を引いて自死を遂げた親友。これほど重い状況はないだろう。これらの他にも、親子関係、夫婦関係、社会との関係など、人間の「こころ」を形成するテーマが重層的に混ざり合い、ズシズシと心に響く。
 「こころ」をテーマにした小説に、新しいも古いもない。いいものはいい、ということを改めて感じた。

 著作権が切れたためとはいえ、こんな名作が無料で読めるのだから、素晴らしい時代になったものだ。読まなきゃ損だ(←いままで40年間読んでなかったくせに)。




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2013年2月24日日曜日

2013阪急杯、中山記念、アーリントンC 予想の回顧

 阪神、中山開幕週の土曜京都メインはアーリントンC。レースは予想通りスローペース。◎レッドアリオンは中団から、いい手応えで直線を向く。最後はカオスモスにクビ差まで迫ったが3着。もう少し前につけたかった。
 勝ったコパノリチャードは、ここでは力が一枚上だった。2番手で折り合えたのも収穫。次走が楽しみだ。

 日曜の阪神は阪急杯。◎ロードカナロアは5番手でレースを進め、余裕十分に直線を向くと、スパッと抜け出して完勝。こんなレースができるのなら、1600 mもいけるんじゃないかと思わせる内容だった。
 2着には中団から抜けてきたマジンプロスパー。馬券は安かったが馬連を獲った。3着に推奨穴馬のオリービンが入っただけに、3連複、3連単を買わなかったのが悔やまれる。

 中山記念は、◎リアルインパクトはあまり行き脚がつかず、中団後方の位置取り。直線でも大して伸びず、8着。もっと前につけてほしかった。この馬、いつか激走しそうで追いかけていたのだが、しばらくは馬券の対象から外そうと思う。
 勝ったのはナカヤマナイト。大外枠を克服して差しきった。馬名の通り、中山は走る。

 今週は3戦1勝も、1-2番人気の馬連を獲っただけでは、当然マイナス。巻き返しを図りたい。

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2013年2月23日土曜日

2013阪急杯、中山記念 オレの予想を聞いてくれよ

 阪神、中山開催開幕週は、西で阪急杯、東で中山記念が行われる。
 中山記念は別定のGIIだが、例年、一線級の参戦はそれほど多くない。最も渋い別定GIIと独断したい。
 一昨年こそ、ヴィクトワールピサがここをステップにドバイWCを制したがこれは例外で、この時期はGI級の馬はたいてい冬休みということなのだろう。今年もそういう感じのメンバーが揃った。GI予備軍が勢揃いといったところ。
 このレース、内枠の先行馬が好成績を残している。もともと前に行ける馬が有利な中山で、開幕週のレースでその傾向に拍車がかかっているのだろう。

 今年、それに該当するのは◎リアルインパクト。3歳の春に安田記念を獲ったときには、マイル戦線の王者になるかと思わせたが、その後はイマイチ伸び悩んでいた。その間、私も何度か本命に推し、その度に裏切られたものだ。今回は、その借りをまとめて返してもらおう。前走こそ崩れたが、昨秋から復活の兆しを見せているディープ産駒に期待したい。
 推奨穴馬はスマイルジャック。いつ走るか分からない馬だ。そろそろアッと言わせる頃かも。

 阪急杯は◎ロードカナロアで仕方あるまい。ヒモ穴に期待したい。推奨穴馬はオリービンスギノエンデバー

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2013年2月22日金曜日

2013アーリントンカップ オレの予想を聞いてくれよ

 今週から阪神・中山開催が開幕。春の足音が聞こえてきた。だんだんと寒さも緩んでいくことだろう。

 そんな阪神初日のメインレースはアーリントンC。アメリカのアーリントンパーク競馬場と阪神競馬場が姉妹競馬場として提携していることからできたレースだ。
 昨年も書いたが、アーリントンはダルビッシュ投手の所属するレンジャーズの本拠地である。メジャー2年目で、ダルビッシュはどれくらい勝つのだろうか。私は、かなりやるんじゃないかと見ている。

 競馬と関係のない話はこれくらいにして、レースにいってみたい。
 今年は10頭立てと小頭数になった。本命は◎レッドアリオン。3勝馬はおらず、重賞勝ちがあるのはテイエムイナズマだけ。それなら1勝馬でも勝負になる。前走は前残りの展開の中、後ろからよく差を詰めた。相手なりの堅実な走りに期待したい。
 推奨穴馬も1勝馬からメイショウヤマホコ。底を見せていない馬は押さえるに限る。

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2013年2月19日火曜日

書評 高橋秀実『弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー』(新潮社)

 超進学校である開成高校野球部の、常識を覆す、驚愕のトンデモセオリーとは。

 開成高校はみなさんご存じだろう。そう、最もたくさんの東大合格者を送り出す、超進学校だ。その開成高校の硬式野球部がけっこう強い。2005年には、夏の甲子園の予選でベスト16(5回戦)まで進出し、その年の優勝校である国士舘高校に敗れた。

 その超進学校野球部の方法論は、野球の常識を覆す、とんでもないものなのだ。進学校が強豪校に勝とうとすると、まず考えるセオリーは
「守備を鍛えて何とか最少失点で切り抜け、バントやスクイズで得点し、接戦をものにする」
というものだろう。ところが開成高校の方法論は、この真逆なのだ。そのトンデモセオリーとは

「どさくさに紛れて大量点を奪い、コールドゲームで勝つ」

というものなのだ。進学校が強豪校相手にコールドを目指すとは、いったいどういうことなのか?… 半信半疑で読み始めたのだが、読んでいくうちに
「なるほど、スポーツエリートに勝つには、こういう方法しかないのかも」
と思えてくるから不思議だ。
 なぜ強豪校にコールドで勝てる(勝とうとする)のか、なぜ練習時間(グラウンドでの練習は週1回のみ)のほとんどをバッティングに使うのか。そのトンデモセオリーの詳細を知りたい方は本書をご覧いただきたい。

 このセオリーの考案者は、開成高校野球部の指導者である青木監督である。この人物がなかなか興味深い。その言葉をいくつか紹介しておこう。

「ギャンブルを仕掛けなければ勝つ確率は0%なんです」

 バッティングの指導では
「打つのは球じゃない、物体なんだよ」

 練習試合に10-5で勝ったときのこと
「これじゃまるで強いチームじゃないか」
と激怒。

 このように青木監督も面白いのだが、選手たちも特徴的だ。とにかくみんな理屈っぽい。さすが開成高校である。たとえばこんな感じ。

「何も考えずにやれば捕れるんです。でも、何も考えずにやれば捕れる、と考えちゃうと捕れなくなる」

まるで禅問答だ。

 実は私も元高校球児なのだが、本書を読んで
「高校時代に、こんな野球もしてみたかったなあ」
と思った。開成高校のドサクサ野球、なかなか魅力的である。




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2013年2月17日日曜日

2013フェブラリーS、小倉大賞典、ダイヤモンドS、山城S 予想の回顧

 土曜は東京でダイヤモンドS。◎アドマイヤラクティは中団でピタッと折り合う。3、4コーナーでスーッと上がっていくと、直線もしっかり伸びて2馬身半差の完勝。見事に期待に応えてくれた。ところが、2着のジャガーメイルを押さえておらず、馬券はハズレ…。

 京都の山城Sは◎ビキニブロンドが直線で伸びを欠き、8着に惨敗。流れが向かなかったにしろ、不甲斐なかった。

 日曜はGIのフェブラリーS。◎ガンジスは予想外の先行策。直線では前も開きいったんは伸びかけたが、最後はジリジリになり10着。もっと脚を溜めたかった。GIの流れでは、1600 mも長いのかもしれない。

 小倉大賞典は、◎ゲシュタルトが4コーナーを先頭で回る。寸前まで粘ったのだが、最後の最後にドドッとかわされ、6着。3着とはハナ、ハナ、クビ差の接戦だっただけに惜しかった。残念。

 今週は4戦4敗。また惨敗モードに入ってしまった。どうもいかん。

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2013年2月16日土曜日

2013フェブラリーS、小倉大賞典 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は、今年最初のGI、フェブラリーステークス。この極寒の時期にGIというのがいまだにピンとこないが、行われる以上は馬券を買わないと仕方がない。いい加減に慣れろ、という話なのだろうが…。

 さて今年のレース。
 例年なら、前走JCDか東京大賞典で勝った馬が人気を集めるのだが、今年は両馬ともに欠席。両レースで3着以内に入った馬もワンダーアキュート一頭のみと、荒れそうな雰囲気が漂っている。堅く収まる傾向の強いレースだが、今年は例外と見たい。
 本命は◎ガンジス。昨夏にダート路線に再転向してからは3-2-1-0と安定した成績を残している。前走は出し抜けを食らったが勝ちに等しい内容。ここも、鋭い末脚で突き抜けてほしい。現在5番人気だが、もう少し人気は上がりそうに思う。
 カレンブラックヒルは何度も馬券を獲らせてもらって、応援しなければならない馬なのだが、実績馬の欠席により、ダート初挑戦のこの馬が押し出されて1番人気になっている。あまり買いたくないパターンだ。気は引けるが評価を下げる。
 推奨穴馬はダノンカモン、エーシンウェズン、テスタマッタの3頭。実績馬に要注意。

 小倉大賞典は◎ゲシュタルトを狙う。小倉大好きホースの一発に期待。調教も動いた。

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2013ダイヤモンドS、山城S オレの予想を聞いてくれよ

 京都・東京開催が今週で終了し、来週からはクラシックのトライアルが始まる。いよいよ真冬も終わりのようだ。競馬カレンダーで季節の移り変わりを感じるのもよいものである。

 そんな土曜の東京メインはダイヤモンドステークス。府中で一番長い距離のレースであり、3000 mを超える重賞はこのレースだけだそうだ(重賞以外には、3000 m超のレースはあるのだろうか)。長距離のレースは近年、その存在感がめっきりと低下しているが、私はけっこう好きだ。騎手の駆け引きが見える(ような気がする)のがいい。
 たしかこのレースだったと思うが、後藤騎手が3コーナー手前から仕掛けてそのまま押し切ったことがあった。調べてみると、2000年のことで、ユーセイトップランという馬に乗って見事に勝利したのだった。印象に残るレースの一つである。

 さて今年のレース。条件戦を勝ち上がったばかりの馬も多く、混戦模様だ。
 そんな中から、本命は◎アドマイヤラクティ。昨秋にオープンに昇級してから三走連続で3着と歯がゆいレースが続くが、距離延長を味方に突き抜けてほしい。内が伸びる馬場で外枠を引いたのは誤算だが、ウチパク騎手の手腕に期待。
 推奨穴馬は準オープンを勝ったばかりの4頭、サクセスパシュート、ノーステア、エーシンミラージュ、メイショウカドマツ。穴ではない馬も混じっているが、押さえておきたい。

 山城Sは◎アグネスウイッシュ。差しの決まる馬場で、切れ味発揮。

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2013年2月14日木曜日

書評 新田次郎『アラスカ物語』(新潮文庫)

 1900年代の初め、ゴールドラッシュに湧くアラスカで、エスキモーの民を率いて安住の地に導いた男がいた。「エスキモーのモーゼ」と言われたその男は、フランク安田という日本人だった。その数奇な運命を描いたノンフィクション。

 安田恭輔は医者の家に生まれたが、三男だったこともあり医者にはなれず、アメリカへ渡る。その後、フランク安田と名前を変え、アラスカのエスキモーたちとともに暮らすことになった。そしてエスキモーの伴侶も得て、次第にエスキモーの一族のリーダーになっていく。
 そんなとき、アラスカで金が出た。ゴールドラッシュに湧くアラスカ。エスキモーたちの主食であるクジラやカリブーは乱獲により獲れなくなり、アラスカの民たちは飢えていく。
 そのエスキモーたちを救うため、内陸の地へと移住を試みた日本人の物語だ。

 本当に実在の人物なのか。数奇な運命もさることながら、その献身ぶりに心を打たれる。
「おれは日本という国から来たエスキモーだ」
と、自らを日本人ではなくエスキモーと名乗るのがかっこいい。
 極北の地で、さまざまな人物たちの協力を得てエスキモーの一族を導いた男の生き様を読むと、自分の小ささを感じてしまう。

 それまでは平和な村だったエスキモーの集落が、船の発達やゴールドラッシュにより、急速な近代化を迫られる。現代の「グローバリゼーション」と同様のことが、約一世紀前にもあったということなのだろう。
 変化する時代の中で、信念を持ち、実行する人物の生き方は、現代のわれわれにも道しるべとなる。時代や環境のせいにしていては、何もできないのだ。

 ただ、ちょっと読む時期を間違えた。2月初旬という真冬の時期に読むには、あまりにも寒い作品だった…。夏に読めば節電になったのになあ(そんなアホな)。




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2013年2月10日日曜日

2013京都記念、共同通信杯、クイーンS、アルデバランS 予想の回顧

 土曜は東京でクイーンS。◎オーキッドレイは後方から進め、4コーナーでは大外に持ち出すが、内が伸びる馬場では8着まで。馬場を考慮に入れて予想しなければならなかった。
 レースは、内を通った先行馬が上位を占めた中で、唯一スイートサルサだけが後ろからいい足で差してきて2着に入った。今後に注目したい。

 京都ではアルデバランS。◎ナイスミーチューは予定通り中団からレースを進めたが、切れる脚は使えず、8着に惨敗。同じような位置にいた馬が2着に来たのだから、展開の問題ではないだろう。休み明けとはいえ、物足りない走りだった。

 日曜の京都は京都記念。◎ショウナンマイティは後方からレースを進めていたのだが、私が少し目を離したスキに、何と向こう正面で先頭に立った。VTRで見ると、かかって我慢できずに行ってしまったようだ。4コーナーを先頭で回り、トーセンラーにはかわされたものの2着は死守、という体勢だったのだが、最後にベールドインパクトに差されて3着。馬券は惜しくもハズれた。
 ショウナンマイティは、かかりながらも3着に粘ったように、力は見せたというところか。

 東京では共同通信杯。◎ゴットフリートは5、6番手から。3、4コーナーで先頭との差を詰めると、直線では先頭に躍り出る。メイケイペガスターにはかわされたが、2着をキープしてゴール。先行できたのが結果につながった。馬券は馬連をゲット。

 今週は、最後のレースが的中してようやく連敗ストップ。上り調子で来週のGIへ向かいたい。

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2013年2月9日土曜日

2013京都記念、共同通信杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は西で京都記念、東で共同通信杯が行われる。ともに、この時期に定着している伝統の重賞だ。いろいろなレースの条件が頻繁に変更される中で、こういうレースはホッとする。
 京都記念は今回が106回目。といっても106年前からあるレースではなく、年に2回行われていた時期があったらしい。いつものようにグーグル先生に聞いてみると、1983年までは春と秋の2回だったそうだ。思ったよりも最近まで、春秋の2回制だったのだなあ。いまは春と秋の2回あるレースというと、天皇賞だけなのだろうか。

 さて、今年の京都記念。手薄なメンバーといえる。かつてはアドマイヤムーンやブエナビスタがここをステップにドバイへ向かったが、今年はそのクラスの馬がいない。また、有力馬に休み明けも多く、混戦模様だ。
 本命は◎ショウナンマイティ。昨春に大阪杯を勝ち、本格化。その勢いで宝塚記念で3着に突っ込んだ実績は、このメンバーなら一枚上だ。このレース、休み明けの馬の成績が悪いのは気がかりだが、ある程度仕上がっていれば勝負になる。
 推奨穴馬はヤマニンファラオカポーティスター。明け4歳馬が怖い。

 共同通信杯はゴットフリート。東京は向きそう。

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2013年2月8日金曜日

2013クイーンC、アルデバランS オレの予想を聞いてくれよ

 真冬の京都開催もあと2週。ラストで逆転といきたいところだ。要するに、現時点ではかなり負けが混んでいるということなのだが…。
 そんな、身も心も寒い私の事情にはお構いなしに、東京では重賞のクイーンカップが行われる。クイーンカップとクイーンステークスがあってややこしい。そして京都のメインはアルデバランステークス。先週のすばるSに続き、星の名前レースシリーズの、ダートのオープン特別だ。
 例によってグーグル先生にアルデバランがどんな星か聞いてみると…おお、何だこのアニメキャラは。何と、聖闘士星矢が最初に戦った黄金聖闘士がアルデバランだったそうだ。どんな星かは来年調べることにしたい。

 さて、重賞ということでクイーンCを中心に予想してみたい。
 2勝馬は2頭のみ。まるで500万条件戦のようだ。重賞勝ちのあるコレクターアイテムが人気を集めそうだが、アルテミスSのレベルが果たしてどうだったか。また、前走フェアリーS組の出走も目立つが、これもレースのレベルに疑問符がつく。
 本命は◎オーキッドレイ。1勝馬だが、前々走は牡馬のクラシック有力候補エピファネイアの0.5秒差4着に健闘した。前走は牝馬限定の条件戦で人気に応えられなかったが、中山1600 mで外枠を引いてしまったのが敗因。東京の1600 mで巻き返すと見た。
 推奨穴馬は、前走で◎に先着したジーニマジック

 アルデバランSはナイスミーチュー。56 kgは恵まれた。

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2013年2月7日木曜日

節分の豆まき

 1週間ほど過ぎてしまったが、今年の節分の豆まきの様子をアップしておく。

 いま、娘は5歳過ぎ、息子はもうすぐ3歳だ。二人とも、怖いものが「怖いけれども、見たい」年頃だ。節分の鬼は、その典型である。
「鬼は怖いけど、豆まきはしたくて仕方がない」
という状態だ。大人が、わざわざジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に行ったりしたいのと似た心情なのだろう。
 まずは自分が作った鬼をかぶってポーズ。それぞれ、保育所で作ったものだ。まだまだ余裕たっぷりだ。


 まずはお母さんが鬼になる。とたんにへっぴり腰になる娘と、恐怖に立ちつくす息子。ただ、この時点では、まだ鬼に豆を投げる気力はあった。


 お母さんがお面を取って威嚇すると、逃げまどう息子。いままでに見せたことがないダッシュ力を発揮した。お母さんは素顔のほうが怖いってこと?… よい子たちは、決してそんなことは言ってはいけませんよ。


 ここで、お姉ちゃんが卑怯にも弟を生け贄に差し出した…。アカンやろ。しかし弟は、果敢にもウィザードに変身して、鬼に立ち向かおうとした。変身して鬼に対抗するとは、いいセンスだ(笑)。


 その後はお父さん(私のこと)が鬼になって、子どもたちは逃げまどったのだが、その様子はカメラに撮っていなかった。
 最後はみんなでお豆を食べておしまい。楽しかったね。


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2013年2月6日水曜日

書評 サイモン・シン『フェルマーの最終定理』(新潮文庫)

 数学の知識は一切不要。にもかかわらず、フェルマーの最終定理が解かれる過程が、圧倒的な迫力で伝わってくる。

 フェルマーの最終定理とは、17世紀の数学家ピエール・ド・フェルマーが残した命題である。フェルマーは
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
と書き残した。この命題自体は、中学校程度の数学で十分に理解できる。すなわち

nが3以上の自然数のとき、xn + yn = znとなる自然数 (x, y, z) の組み合わせはない(x = y = z = 0を除く)

というものである。
 一見、高校入試や中学入試に出てきてもおかしくないような問題のように見える。

 この命題はどうやら正しいらしい。なぜなら、どんな組み合わせを試しても、その式を満たすような自然数は見つからないからだ。ところが、この定理の証明に何人もの大数学者が挑んでも、解けそうで解けない。いつしかこの命題は、数学界の最大の謎の一つとなった。
 この数学界の大難問を、アンドリュー・ワイルズというイギリス人数学者が1995年に解き明かした。これは、たとえていうなら「邪馬台国の場所が確定した」とか、「人類が火星にたどり着いた」というレベルの話なのだ。

 そして、この証明の過程を、数学の素人であるわれわれにも分かるように著してくれたのが著者のシン氏である。シン氏は徹底的な取材と調査によって得た膨大な資料を、頭の中で整理し、分かりやすいかたちに再構築して読者に提示する。よほど深く理解していないと、このような作業はできないに違いない。
 本書の存在は以前から知っており、「いつか読まねば」と思っていたのだが、500ページ近い大作であり、内容も内容なので
「きっと難解で、途中で挫折してしまうんだろうな…」
と敬遠していた。しかしこれはまったくの誤りだった。しつこいようだが、数学の知識は一切不要。グイグイと読める。

 ワイルズが証明に取り組む過程と並行して、フェルマーの最終定理にまつわる数学の歴史も書かれている。これもまた興味深かった。証明の歴史には、日本の数学者が大きく貢献したことを本書で初めて知った。何だか嬉しくなってしまうのは私だけではないだろう。

 作り話では表現できない生々しさや臨場感が伝わってくる、珠玉のノンフィクション。




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2013年2月5日火曜日

書評 道尾秀介『ソロモンの犬』(文春文庫)

 男二人、女二人の大学生4人組が、知り合いの少年の交通事故死を目撃。一見、偶発的な事故のようだが、何かおかしい…。疑問を持った秋山は事故を掘り下げる。
 一方、事件後にこの4人組が喫茶店で出会い、話をする場面が間に挟まれる。この二つのストーリーが並行して進んでいく。そして、この二つの時間が重なったとき、すべてが明らかになる。

 いやはや、よく組み立てられたストーリーだ。あちこちに伏線が張り巡らされており、最終的にそれがどのようなかたちで解決されるのか、気になって仕方がない。思わずページをめくる手が早くなる。
 ところがこれらの伏線の中には、数ページ後に「伏線ではありませんでした~」とタネが明かされるものがあるところも憎い。
「伏線と思ってたでしょ。フフフ」
という道尾氏の声が聞こえてきそうだ。うーん、腹が立つ。
 さらに、道尾氏の読者を欺くトリックにもしてやられた。映像では実現不可能な、小説ならではのトリックには脱帽だ。




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2013年2月3日日曜日

2013きさらぎ賞、東京新聞杯、すばるS、白嶺S 予想の回顧

 土曜の京都メインはすばるS。◎エアウルフは3番手で直線を向く。いい手応えのように見えたのだが、失速し7着。ハナを切らないとダメなのか、それとも力不足か。
 勝ったのは推奨穴馬のアドバンスウェイ。まんまと逃げ切った。

 白嶺Sは、◎ヴィンテージイヤーが何と最下位に惨敗。後方をついて回っただけと、見せ場も何もなかった。なぜこの馬を本命にしたのかと、悲しくなる結果に終わった。

 日曜は京都できさらぎ賞。◎ラストインパクトは最後方から。結果的にはこれが痛かった。ペースはかなりのスローで、1、2番手の馬が直線で外に持ち出して、結局その2頭で決まるというレース。後ろからインをついたのでは届ず、6着まで。ヨーイドンの切れ味勝負も向いていないようだ。

 東では東京新聞杯。◎ドナウブルーは好位につけて直線を向くが、さっぱり伸びず10着に惨敗。休み明けの分か、揉まれたのが応えたか。もう一頭の軸○マウントシャスタは大外に持ち出すが、インをついた馬が伸びる展開では9着まで。
 ◎と○が9着と10着で並ぶという、惜しくも何ともないレースだった。

 今週は4戦4敗。しかも、◎が一頭も掲示板にすら載らないという惨敗ぶり。お祓いでもしたほうがよいのか…。

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2013年2月2日土曜日

2013きさらぎ賞、東京新聞杯 オレの予想を聞いてくれよ

 もう今年も1カ月が終わった。早いものだ。今週は西できさらぎ賞、東で東京新聞杯が行われる。

 きさらぎ賞といえば、素質は評価されているのになかなか2勝目があげられない馬が、ここで真価を発揮してクラシックへ駒を進める、という印象。昨年のワールドエースなどがその例だ。
 そのパターンで思い出すのがスペシャルウィーク。新馬を勝ったあと、2戦目の白梅賞を圧倒的人気(単勝1.3倍)にもかかわらず取りこぼした。その次戦がきさらぎ賞。ここを人気に応えて圧勝したスペシャルウィークは、余裕を持ったローテーションでクラシックを戦えることになり、武豊に初のダービー制覇をプレゼントした。

 昔話はこれくらいにして、レースにいってみたい。
 今年も、素質馬っぽいのが揃った。今年、上記のパターンに当てはまるのは◎ラストインパクト。新馬を勝って、2戦目の500万条件戦で惜しい2着。きさらぎ賞を制するにふさわしい戦績だ。2戦とも時計が遅いのが気がかりだが、外差しの決まる馬場で、いい枠を引いた。
 小頭数で人気も割れているので、推奨穴馬はナシ。相手は○タマモベストプレイを厚めに押さえる。前日売りのオッズを見たところ、何と9頭中8頭が単勝10倍以下。大混戦だ。手広く流しても、そこそこつきそうだ。

 東京新聞杯はドナウブルーマウントシャスタ。どちらを中心にするかは、当日に決めたい。

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書評 梨木香歩『りかさん』(新潮文庫)

 少女と人形の、心暖まる交流を描いた小説。

 ようこがおばあちゃんにお願いしたのは、リカちゃん人形。おばあちゃんが「よっしゃ、よっしゃ」と、ようこにくれたのは「りかさん」という名の市松人形…。
「りかちゃん違いやろっ」
とツッコみたくなるが、このりかさんには、人と心を通じることができるという力があったのだ。おばあちゃんのアドバイスを元に、りかさんと心を通じていくようこ。少女と人形が信頼関係を築いていく過程が心地よい。
 ようこは、人形人生豊富なりかさんに導かれて、さまざまな人形たちの心を知っていく。そこから見えてくるのは、現実世界の人間の心の動きだ。ちょっと切なくほろ苦いが、ほのぼのと心が温まるストーリーが3編収められている。

「人と心を通じる人形」という一見オカルト風の設定も何の違和感もなく受け入れられるところが、梨木ワールドの真骨頂だ。
「そういえば、子どもの頃には友達だったあの人形はどこへいったのだろう…」
読んだあとは、こんなことが気になるかもしれない。




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2013年2月1日金曜日

2013すばるステークス、白嶺ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 真冬の京都開催も3日目。そのメインレースはすばるS。シリウスSやリゲルSと同じ、星の名前レースシリーズの一つだが、星の名前が“ひらがな”なのが珍しい。
「すばるといえば、レガシーや谷村新司だが、そういえばどんな星なのか知らないなあ」
と思って、今日もグーグル先生に尋ねてみると…なんと1個の星ではなく星団なのだそうだ。カタカナではプレアデス星団といい、その和名が“すばる”だとのこと。また、メシエ天体というカテゴリーではM45となるらしい。ウルトラマンの故郷(M78)とは少し離れているようだ(だからどうした)。
 今週も勉強になりました。

 さて、レース。
 ダート1400 mのオープン特別。フェブラリーSを目指す馬はほとんどが重賞に回り、その次のクラスの馬が勢揃いした印象。「オープン特別や重賞でときどき入賞してます」という成績の馬ばかりで狙いが絞りづらい。
 そんな中から本命は◎エアウルフ。前走は、休み明けの昇級初戦で0.1秒差の2着。その前走と同じような展開が望めそうなここは再現を期待したい。
 推奨穴馬はアドバンスウェイ。走る気さえ戻れば。

 白嶺Sはヴィンテージイヤー

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2013年1月30日水曜日

書評 パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』(角川文庫)

 自らの心の声に耳を澄ませ、夢を信じ続ければ、その夢は必ず実現する。

 これが本書のテーマだ。
「また、そんな青臭いこと言っちゃって」
私と同世代(アラフォーです)の人たちの声が聞こえてきそうだ。
 でも「青臭い」のひと言で切り捨ててしまってよいのだろうか? そこには私が、そしてあなたが、置き忘れてきたものがあるのではないだろうか。

 自らの心の声に耳を澄ませることがいかに大事で、いかに難しいか。そして、いかに忘れ去られやすいか。そのことが染みわたってくる。

 夢を持つ若者には勇気を、夢を忘れたオジサンには活力を、与えてくれる作品だ。ちょっと疲れている人は、この本を読んで元気になろう。栄養ドリンクを飲む代わりに、本書を読んではいかがだろうか。




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2013年1月29日火曜日

書評 渡辺美紀『言いたいことは1分で! 10倍伝わる話し方』(幻冬舎)

 なるほど勉強になった。仕事の報告から披露宴でのスピーチまで、「話」をするときのコツを28のルールにまとめた本。この本の主張は、次の三つに還元できる。

(1)言いたいことだけを短く話す
(2)ポジティブに話を展開する
(3)相手の気持ちを思いやって話をする

「そんなの当たり前。自分はすでに実行しているよ」
という方も多いかもしれないが、本当だろうか。たとえば本書でNGとされている話し方には次のようなものがある。

・「十分な準備ができませんでしたが」など、言い訳から話が始まる。言い訳と謙遜は別なのだ。
・自分の熱い思いを、何度も繰り返し伝える。
・経験上、よい方法は分かっているので、その方法のよさを理路整然と説明する。
・しんどいことをお願いしたり、謝罪をするのに、メールで連絡する。

いざ指摘されてみると、当てはまる人も多いのではないだろうか。私など、ついつい話が回りくどくなってしまいがちだと自覚しているほどだから、たくさん当てはまる指摘があった。
 中でも特に勉強になったのは、次の二つのルールだ。

・ルール5 気持ちを伝える用件は「電話向き」、詳細を伝える用件は「メール向き」
・ルール11 相手の話を引き出すには、相手の「最新ネタ」を収集しておいて、第一声で伝える

 詳細は本書を読んでほしいが、ルールを一読しただけでも、おおよその内容は想像がつくだろう。たとえばルール5。確かにメールで気持ちを伝えるのは難しく、きちんと伝えようとするとどうしても長くなってしまう。謝罪やお願いは、特にそうだ。いままでは必要がない限りメールで済ませてきたが、これからは臨機応変に電話も使おうと思う(でも、電話って、周囲の同僚に話を聞かれるのがイヤなんだよね…)。

 本書はたいへんコンパクトにまとまっていて、あっという間に読めてしまう。とはいえ、一読しただけで28のルールをすべて頭に入れるのは無理というもの。まずは自分に必要なルールをいくつかピックアップし、実行するのがよいだろう。
 ただ本書は、実はもっと短くできたのではないかと思わずにいられない。著者の渡辺氏は、短く、簡潔に話をするプロなのだから、本書もさらにコンパクトにルールを凝縮できたに違いない。
 でも、こればかりは仕方がない。私も職業柄よく分かるのだが、100ページやそこらでは、商売として成り立たないのだ。
「渡辺さん、せめて200ページは…」
という編集者の声が聞こえてきそうだ。




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2013年1月27日日曜日

2013シルクロードS、根岸S、雅S 予想の回顧

 土曜の京都メインは雅S。◎ファイヤーはスタートから出していくが、前にはつけられず中団から。向こう正面でペースが緩んだときにスルスルと順位を上げるが、3、4コーナーでペースが上がるとついて行けず、何と最下位…。
「どうしてこんな馬を本命にしたんだろう」
と自己嫌悪に陥る結果となった。

 日曜は京都でシルクロードS。◎アイラブリリは予定通りハナを切る。競りかける馬もおらず、ペースもそれほど速くない。いい手応えで4コーナーを回ったように見えたのだが、さっぱり伸びず、馬群に飲み込まれ、ブービーの15着に敗退…。これといった敗因が分からないが、ここは荷が重かったということなのだろうか。

 東京では根岸S。◎エーシンウェズンは中団の最内につけ、4コーナーでは内から抜け出しをはかるが、スパッとは切れず、ジリジリと流れ込んだ5着まで。こちらも、これといった敗因は見られず、力負けというところか。

 今週は3戦3敗。しかも、本命の3頭のうち、ブービーが1頭、最下位が1頭と、散々な負けっぷりだった。しかし、惜しいハズレでも大ハズレでも、払い戻しがないという結果は同じだと、前向きに来週に向かいたい。

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2013年1月26日土曜日

2013シルクロードS、根岸S オレの予想を聞いてくれよ

 今週は京都でシルクロードS、東京で根岸Sと、GIの前哨戦が二つ行われる。このうち、シルクロードSのほうはハンデ戦。GIの前哨戦がハンデ戦とはいかがなものか、と思うのは私だけだろうか。

 本日も、前日に引き続き、降雪の恐れがあるため京都の前日発売は中止らしい。午後8時現在、私の住んでいるところ(京都からはひと山を越えたところ)では雪が降り始めた。予定通り行われてほしいものだが、お天道様には逆らえない。

 さて、今週から開催が変わり、京都はAコースからBコースになった。
「その結果、グリーンベルトがなくなり、差しが決まり出す」
という記事をいくつか見たので、土曜の京都の芝レースを注目していた。確かに差しが決まり出したが、かといって先行馬がダメというわけでもなさそう。また、京都の芝1200 mは外枠が不利。となると狙いたいのが内目の先行馬か。
 というわけで、本命は◎アイラブリリ。前走は休み明けのレースを快勝、京都は2-0-0-1と好相性、53 kgのハンデもいい、道悪も前走で克服済みと、好材料だらけだ。
 推奨穴馬はメイショウデイム。淀短距離Sの再現がないか。

 根岸Sは追い切りで絶好の動きを見せたエーシンウェズン

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2013年1月25日金曜日

2013雅ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 第1回京都開催は3週間(7日)で終了。今週から京都・東京開催となる。何だか妙な日程だ。
 その初日のメインは雅ステークス。雅といえばやはり京都ということなのだろうか、このレースは毎年京都で行われる。はんなりと的中したいものだ。

 I-PATにログインして人気を見ようと思ったら、何と
「明日の京都は降雪が予想されるため、前日発売は見合わせ」
とのこと。京都に勤めていながら知りませなんだ…。ホンマに降るんやろか。
 中止にはならんだろうということで、予想を進めたい。

 やや手薄なメンバー構成だ。これなら昇級初戦の馬でも勝負になるという見立てで、本命は◎ファイヤー。長距離のレースを2連勝中の登り馬だ。距離短縮が不安視されているが、スタートから長い直線が続く京都1900 mならある程度の位置につけられないか。本格化したいまなら、この距離でも。
 推奨穴馬も昇級組からアドマイヤジャガー。すんなりハナを切れればもう一丁があるかも。

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2013年1月21日月曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S、京都牝馬S、京成杯 予想の回顧

 今週は、前週の中山競馬の中止により3日連続重賞となった。
 初日は京都牝馬S。◎エーシンメンフィスはテンに行けず、何と中団より後方からの競馬。ハナズゴールと同じ位置取りとは…。
「良馬場だと芝のスピードレースにはついて行けないのか」
と、この時点ではほぼ諦めモード。しかし4コーナーで大外に持ち出すと、勝ち馬(ハナズゴール)に次ぐ上がりで追い込み、2着を確保。これは驚いた。相当に力をつけているようだ。今後が楽しみな競馬となった。
 馬券はハナズゴールとの馬連を本線でゲット。配当は安かったがそこそこプラスになった。3着のベストクルーズをヒモで押さえていただけに、3連複を買わなかったのが悔やまれる。

 真ん中の日曜日は東海SとAJCC。
 東海Sでは、◎サイレントメロディが大きく離れた最後方という位置取り。そりゃないぜ。結果は、バテた馬をかわしただけの13着。休み明けで馬がぼけていたのだろうか。

 AJCCの本命は◎トランスワープ。先行集団を見る位置につけ、4コーナーでは内に進路を取る。うまく馬群を抜けると、直線で前をカットされる不利がありながらも2着を確保。期待に応えてくれた。大野騎手の騎乗も見事だった。
 この馬が前をカットされたことで長い審議があったが、着順変更はナシ。この不利がなかったとしても、ダノンバラードが先着していただろうと思う。妥当な判断ではないだろうか。
 馬券は馬連とワイドをミックスして買っていて、馬連と、1-2着、2-3着のワイドをゲット。

 3日目は順延になった京成杯。本命の◎アクションスターは想定外の後方からの競馬。前につけての粘り込みを期待していたのだが…。3コーナーから手も動き始め
「こりゃダメだ」
と半ば諦めモード。ところが、4コーナーで大外をグイグイ上がっていくと、直線でも脚は衰えず、フェイムゲームとの一騎打ちに持ち込む。最後はクビ差及ばず敗れたが、2着に入り期待に応えてくれた。土曜日の京都牝馬Sと同じような展開になった。
 しかし、馬券はフェイムゲームを蹴飛ばしていたため、ハズレ。点数をなるべく絞りたいという意識が働き、直前でヒモから消してしまったのだ。馬連4500円を逃したのは痛かった…。

 今週は4戦2勝。京成杯も◎は2着に来ているし、いい流れだということにしておきたい。

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2013年1月20日日曜日

2013京成杯(続行競馬) オレの予想を聞いてくれよ

 前週の月曜中山が中止になったため、仕切り直しとなった京成杯。ラウンドワールドが回避した以外は、主な顔ぶれは先週と変化なし。そうなると、先週の予想から本命を変えるのは何だか気が引ける。変える前の本命が来てしまったときのダメージや後悔を考えてしまうのだ。

 とうわけで、本命は先週と同じく◎アクションスター。前走のラジオNIKKEI杯で0.3秒差の4着に入った馬が4~5番人気なら妙味がある。前走同様のスローペースが見込まれるここは、前進を期待したい。
 相手は、人気だがフラムドグロワールは厚めに押さえる。中山2000 mは向きそうな印象。
 推奨穴馬はクロスボウ。この時期の3歳戦は、底を見せていない馬は押さえておくに限る。

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2013年1月19日土曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の2日目はAJCCと東海S。AJCCはともかく、東海Sがこの時期とは…。平安Sが春になり、入れ替わりでこのレースがこの時期に移ってきて、フェブラリーSの前哨戦となったのだそうだ。季節感も何もあったもんじゃありませんなあ…。
 この東海S、かつてはダートの2300 mで行われていた。春の天皇賞と同じ時期だったこともあり、私は勝手に「ダートの天皇賞」と呼んでいたのだが、いまは1800 mになり、何だか普通の重賞になってしまった。残念だ。

 さて、予想はAJCCを中心に。前年末のGIで残念だった馬が大いばりするレースのような印象があるのだが、今年はステップが多様だ。実績馬の参戦が少ないと言えるのかもしれない。
 本命は◎トランスワープ。昨年のサマーチャンピオンだ。前走の天皇賞でこそ歯が立たなかったが、前々走と三走前は重賞を連勝。7歳にして一気に開花した。明けて8歳となったが、あまりレースを使っておらず、まだまだ走れるはず。鉄砲、中山ともに得意なのもいい。
 推奨穴馬はマルカボルト。着々と力をつけてきた印象。

 東海Sはサイレントメロディミラクルレジェンドを狙う。

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2013年1月18日金曜日

2013京都牝馬ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 月曜の中山が雪で中止になったため、今週も3日開催となった。21日は平日なので中継は見られないが、馬券はチョロっと買おうと思う。

 3日連続重賞の初日は京都牝馬ステークス。かつては京都牝馬特別という名称で、牝馬戦ではハイレベルなレースの一つだった。
 いつの間にか「特別」が「ステークス」に変わってしまったが、どういう理由なのだろうか。そういえば、レース名の「特別」と「ステークス」にはどういう違いがあるのだろう…。今日は時間がないので宿題としておきたい。

 さて、レースにいってみたい。実績馬と新興勢力が混ざり、面白いメンバーが揃った。
 本命は◎エーシンメンフィス前走は私の本命の印に見事に応えてくれた。ここはもう一度応援するのが筋というものだろう。ひと雨降ればよいのだが、どうもそれは望めそうにない。競馬ブックによるとハイペースになる見込みらしいが、クィーンズバーンと折り合いをつけて、すんなりと逃げてほしい。
 推奨穴馬は、穴というほど人気がないわけではないが、エーシンリターンズ。何度か馬券でお世話になった馬のラストランだ。エーシン丼に期待。

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2013年1月14日月曜日

2013フェアリーS、日経新春杯 予想の回顧

 今週は3日連続重賞だった。
 初日はフェアリーS。本命◎ウインプリメーラは、好発を切ったが行き脚がつかず、しかもゴチャついてしまい、位置取りを下げる。直線でも目立った脚は使えず、8着に惨敗。ゴチャついたのは確かに痛かったが、それがなくてもどうだったか。
 勝ったのは推奨穴馬の一頭、クラウンロゼ。2着にも新馬勝ち直後のウキヨノカゼが入り、大波乱の結果となった。底を見せていない馬はやはり怖いですなあ…。

 2日目は日経新春杯。本命◎メイショウウズシオは普通にスタートを切ったように見えたのだが、なぜか先団にとりつけず、中団の後ろからの競馬。これはまったくの想定外だ。何でこうなるの(欽ちゃん風)。4コーナー手前で早々と脱落し、何とブービーに大惨敗。前走ハナを切った馬が、なぜあのような位置取りになるのか…競馬は難しい。

 3日目の京成杯は何と雪で中止。

 今週は2戦2敗。他のレースも散々で、年明け2週目にして大負けをくらった。巻き返しを図りたい。

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2013年1月13日日曜日

2013京成杯 オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の最終日は京成杯。私は中山競馬場に行ったことがないばかりか、京成電鉄に乗ったことすらない(踏切は渡ったことがあるような気がする)ので、どんな電車なのかほとんどイメージがない。関東の人の京阪電鉄に対するイメージも同じようなものかもしれない。

 そんな京成電鉄と同様、京成杯も印象の薄いレースで、クラシックとの結びつきが薄い。3年前にエイシンフラッシュがここをステップにダービーを制したが、その後はまた元に戻りつつある。今年はどうだろうか。

 さてレース。11頭立てと頭数は落ち着いた。本命は◎アクションスター。前走のラジオNIKKEI杯は、0.3秒差の4着に健闘した。その前走で0.7秒の差をつけたラウンドワールドが2番人気であることを考えると、5番人気は美味しい。前走同様のスローペースが見込まれるここは、前進を期待したい。
 相手は、人気だがフラムドグロワールは厚めに押さえる。中山2000 mは向きそうな印象。
 推奨穴馬はクロスボウ。前々日のフェアリーSもそうだったが、この時期の3歳戦は、底を見せていない馬は押さえておくに限る。

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2013年1月12日土曜日

2013日経新春杯 オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の2日目は日経新春杯。オフシーズンのハンデGIIだが、そのわりには存在感のあるレースだ。「新春」という名前の響きがそうさせるのかもしれない。
「GI級の馬が休んでいる間に頑張りますっ」
という馬が勢揃いするレースである。ムッシュシェクルやナイスネイチャが走っていた頃が懐かしい。こういう、GII、GIIIになると俄然張り切る個性派が最近は少なくなってきたように思うのは気のせいだろうか。

 今年は例年にも増して小粒なメンバー構成だ。前走がGIだったのはメイショウカンパク1頭のみで、しかも15着。ハンデ戦ということもあり、格上挑戦の馬でも十分にチャンスはありそうだ。
 本命は◎メイショウウズシオ。前につけて、馬場の良い内枠沿いをグルッと回ってきてほしい。折り合えれば。
 推奨穴馬はカルドブレッサ、サトノパンサー、ホッコーガンバの3頭。軽量で内を通れそうな馬が怖い。

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2013年1月11日金曜日

2013フェアリーS オレの予想を聞いてくれよ

 年末に続き、今週も3日連続開催。その分、北海道や小倉の開催日が減っているのだろう。いかがなものかと思うが、いまのJRAには、長い目で見て競馬ファンを増やすよりも、短期的に売り上げを伸ばすことのほうが重要なのだろう。

 3日連続重賞の初日はフェアリーステークス。時期が年末から年始に、距離が1200 mから1600 mに変わってから、もう5回目だそうだ。有馬記念の前週にひっそりと行われていた頃が懐かしい。
 中山の1600 mといえば内枠が有利だが、有力馬の多くが外枠を引いた。荒れそうな雰囲気が漂っている。本命は◎ウインプリメーラ。抽選をくぐり抜け、絶好枠を引いたこの馬に期待したい。
 推奨穴馬は、3頭並んだ新馬勝ち直後の馬。6、7、8番と、前走1600 mの新馬戦を勝った馬が好枠に並んだ。何かのサインか?

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2013年1月10日木曜日

北沢伸也騎手、おめでとう! 2012年度 最多勝利障害騎手

 北沢伸也騎手が2012年度の最多勝利障害騎手となり、見事に自身初のJRA賞を受賞した。おめでとう!
 私は、障害レースの馬券は基本的に騎手買いであり、その一番手がこの北沢騎手なのだが、それには理由がある。

 北沢騎手は1971年生まれ(私より一つ年上)で、1990年に荻野光男厩舎(ヤエノムテキが代表管理馬)からデビューした。この荻野厩舎に、私の母方の親戚が競走馬を預けていのだ。北沢騎手の通算勝利のうちには、私の親戚の馬によるものもいくつか含まれるはずである。
 そんな事情で、北沢騎手にはひそかに注目してきた。数少ない(?)北沢騎手ウオッチャーなのだ。

 デビュー当初は北沢騎手も平地に乗っていた。私の親戚の馬に乗っていたのもその頃のことだ。その後、勝利数の伸び悩みや荻野厩舎の解散などの事情もあったのだろう、1998年から障害レースに乗り始めた。そして2010年には10勝を突破して優秀障害騎手に選ばれ、翌年からは平地の免許を返上して障害専門の騎手となった。たしかにこの頃から、馬券に絡む回数も増えてきた。ほぼ欠かさず北沢騎手の馬券を買っている私が言うのだから、(たぶん)間違いない。
 そしてついに2012年、13勝を挙げて見事に最多勝利障害騎手の名誉を手に入れたのだ。40歳を過ぎて初のJRA賞を受賞した騎手は初めてなのではないだろうか?(未確認)

 2012年の北沢騎手の成績は、勝率0.200、連対率0.308、複勝率0.415という素晴らしいもの。社台の良血馬にたくさん乗っている外人騎手も真っ青の成績だ。当然、北沢騎手の馬券を買っている私はホクホクだったわけで、Club A-PATによると、2012年の回収率は147%だった。ごっつぁんです。2013年もたのみまっせ。

 その騎乗ぶりは、道中は無理せずなるべく脚を溜め、ラストに末脚を使わせるというかたちが多い。そのため、人気を背負っていても「差して届かず」で取りこぼすことも多いのだが、逆に大きく惨敗することも少ない。馬主孝行な騎乗ぶりといえるのかもしれない。これは、平地時代からそうだったように思う。

 本当におめでとう。これからもオッサンの星として、怪我なく騎乗して障害レースを盛り上げてほしいものだ。次の目標としては、ぜひともGI(中山大障害or中山GJ)を勝ってもらいたいなあ。

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2013年1月6日日曜日

2013東西金杯、シンザン記念 予想の回顧

 2013年の競馬が東西金杯で開幕。
 まずは中山金杯。◎タッチミーノットは中団の内を手応えよく追走。直線で前が開くと一気に伸び、2着に1馬身3/4差をつけて快勝。2着に入ったアドマイヤタイシとの馬連をゲット。さい先良いスタートを切った。

 京都金杯は◎ヤマニンウイスカーが予定通り逃げ、競りかけてくる馬もおらず、手応えを残したまま直線を向く。勝ち馬には一気にかわされ、最後は2着馬にも競り負けたが、3着を確保。馬券をワイドで買っていたのが大正解で、1-3着、2-3着のワイドを獲った。
 東西金杯を両方的中するという(おそらく)自分史上初の快挙となった。

 シンザン記念は◎アグネスキズナがいい位置につけたが4コーナーで手応えがなくなり、12着に惨敗。新馬勝ち直後の重賞は敷居が高かったようだ。距離も短いほうがよいのかもしれない。
 勝ったのは逃げ切ったエーシントップ。今回は何とかしのいだが、距離は1600 mがギリギリの印象。ずいぶん先の話だが、今秋のスプリンターズSの有力候補か。

 今週は東西金杯を当て、トータルの収支でも少額だがプラスを計上。来週からもこの勢いにノッていきたい。

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2013年1月5日土曜日

2013シンザン記念 オレの予想を聞いてくれよ

 年明け二日目の京都メインはシンザン記念。数少ない、馬名を冠したレースだ。かつてはクラシックとさっぱり結びつかないレースだったのだが、一昨年のオルフェーヴル、昨年のジェンティルドンナと2年連続で三冠馬を輩出した出世レースとなった。シンザンも喜んでいることだろう。

 さて今年のレース。例年にも増して1勝馬が多い印象。実績ならエーシントップが抜けているが、距離が心配だ。京王杯のときにお世話になったので気が引けるが、評価を下げる。
 本命は◎アグネスキズナ。京都金杯に続き、二日連続で武豊騎手を本命に抜擢する。その京都金杯は(ワイドだが)馬券を獲らせてもらった。連日でお世話になりたいところだ。
 推奨穴馬はアルバタックス。社台が外人騎手を乗せるときは押さえておくに限る。

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2013年1月4日金曜日

2013京都金杯、中山金杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今年も東西金杯で競馬が始まる。今年は1月5日が土曜日なので、久しぶりに金杯が平日でない日に行われることになった。売り上げも伸びそうだ。
 個人的には最悪の年末年始だったのだが、本厄(今年41歳です)の災いがこれですべて終わったと思いたい。こういうときこそ競馬で気分転換といきたいものだ。

 さて金杯だが、年末年始の変則日程でたいそう荒れているのかと思いきや、意外にも平穏に収まっている。今年もその流れが続くと見た。
 昨年の京都の年始の開催は、異常なほど前が残るレースが多かった。今年もそうではないかという見込みで、前に行く馬から◎ヤマニンウイスカーを抜擢する。前走は最低人気だったが見事に逃げ切り、WIN5の2億円の立役者となった。喉を手術した効果が現れてきたらしい。開幕馬場で、もう一丁を期待したい。
 実力最上位はトーセンレーヴだろう。57.5 kgと後ろから行く脚質が心配で少し評価を下げたが、厚めに押さえておきたい。
 推奨穴馬はブリッツェン。◎との行った行ったがないか。

 中山金杯は◎タッチミーノット。鉄砲・中山ともに得意。

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【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)

 加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。  このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。  別荘地で起きた連続殺人事...