2018年11月16日金曜日

【読書メモ】貴志祐介『硝子のハンマー』(角川文庫)

 2010年に『悪の教典』で大ブレイクした貴志氏の作品を初めて読んだ。ホラーだと聞いていたのでちょっと敬遠していたのだが、本作品は全くホラーではなく、バリバリの本格ハードボイルドミステリーだった。防犯探偵・榎本シリーズの第一作でもある。
 テーマは密室。誰がどうやって殺したのか。動機もさることながら、密室の謎を解くことが本作の焦点だ。「解けた!」と思った方法が一つずつ消えていく過程が、子細に描写される。思わず引きずり込まれてしまうこと間違いなしだ。
 防犯探偵・榎本の、ハードボイルド指数の高さもグー。美人弁護士のとコンビもそそるものがある。シリーズ化も納得の良作。

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