2018年11月24日土曜日

【読書メモ】村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)

 これは強烈。「普通」になれというけれど、いったいどうすればよいのか。指示してくれればそうするのに。そんな「普通」に生きられない人の物語だ。
 普通に生きられないことの苦しみと、逆に普通に生きることの気味悪さを重ねて描いた秀作。ラストも劇的だ。

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【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)

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