2020年8月28日金曜日

【読書メモ】司 凍季『からくり人形は五度笑う』(講談社文庫)

 1991年に上梓された司氏のデビュー作(文庫は1994年刊)。本格ミステリーの王道というべき、ゲーム性が強い、謎解きのための作品だ。
 人形作りが主産業の寂れた村に、失踪した父を探しに来た作家が主人公。27年前に起きた連続殺人の謎を解こうと試みるが…。

 猟奇的でありながら、どこか美しさを感じる連続殺人事件は、横溝正史氏の作品を彷彿とさせる。複雑な人間関係と壮大なトリックが魅力の、オカルト的エンタメ作品だ。
 しかし、これだけどんどん人が死んでいくのに、みんなちょっと平気すぎるような気がするのは私だけだろうか…。そこは置いといて、謎解きを楽しむための作品だということにしておきたい。

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