2020年8月14日金曜日

【読書メモ】瀬尾まいこ『君が夏を走らせる』(新潮文庫)

 金髪にピアスの不良高校生の大田が、ひょんなことから1歳10カ月の鈴香の面倒を見ることに。この大田は『あと少し、もう少し』の駅伝の第2走者で、そのキャラをすでに知っているので、裏表紙のあらすじを読んだだけで涙がにじむ(はやっ)。

 最初は戸惑うが、すぐに絆を深める大田と鈴香。ドタバタだがホンワカした日々が描かれる。大きな出来事や事件がないのが逆によい。
 あっという間に1カ月が経ち、訪れる別れのとき。涙腺の緩い人は、ティッシュを忘れないように。

 本書単独でも十分に面白いが、前作を読んでいれば感動は倍増(当社比)。ぜひ『あと少し、もう少し』を読んでから、こちらに取りかかってほしい。

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