2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を達成。2018~19シーズンのサブ3.15を目標にトレーニング中。
2018~19シーズンのフルマラソン初戦はあいの土山マラソン。無理なく日帰りで参加できる大会と知り、エントリーした。
◆調 整◆
本番12日前までけっこう追い込んだので、最後の1週間は疲労を抜くことに専念。1週前の土曜は4分半のペース走10km、日曜はジョグ15 km。水曜にペース走を5 kmを入れ、前日に40分ジョグ+ペース走2 km。月、火、木、金の4日は休養と、大胆に休んだ。とはいえ、出張もあってかなり歩いたんだけど。
カーボローディングも少しやった。月~水は糖質は控えめにし、木~土は多めに摂った。本番前日の昼食は、子どもたちがお出かけで一人で食べたので、豚骨ラーメン+ミニ炒飯のダブル糖質メニュー。こんな食べ方は学生のとき以来かもしれない。
夜に体重を測ると、通常とほとんど変わらなかった。かなり上手くいったかも?
◆出 発◆
ありがたいことに、小5の娘がついてきてくれた。走るのは好きではないが、会場でブラブラするのは好きらしい。一人でお金を使ってご飯を食べるという機会もなかなかないし、楽しいのだろう。とはいえ、3時間以上も待つのは退屈もするだろう。荷物を見てくれたり、焼きそばを買っておいてくれたり、本当に助かった。
行きの電車でおにぎりを二つ(娘は一つ)食べた。3本の電車を乗り継ぎ、貴生川駅へ。電車のトイレで軽量化できたのはラッキーだった。貴生川駅からはバスで会場へ向かう。けっこう遠かった。
受付を済ませ、体育館へ。ゼッケンをつけて、トイレに行って、1時間前にバナナを食べて、などしていると、あっという間にスタート時刻に。娘に荷物を預けてスタート地点へ。
◆スタート~序盤◆
朝から雨が降っていたが、スタート後すぐにやんだ。その結果、曇りで気温が低いという、理想的なコンディションになった。
演出のたぐいはほとんどなく、粛々とスタートが近づく。硬派な大会だ。陸連登録をしたので、スタート時のロスは数秒程度。
いざスタート! 最初から自分のペースで走れるのはありがたい。
ハーフ手前の急坂までは、キロ4:25~4:30をキープの予定。4:36のペースで走り切れれば3時間15分なのだが、最近はペース走を4:30に設定しており、そのペースでいける手応えがあった。
予定通りのペースで19 kmへ。心拍数も160前後を保っており、想定以上に順調だ。1カ月前は、このペースがほぼ全力走で、心拍数も170を超えていたが、気温が下がると心拍数も下がった。
◆中盤の急坂◆
20 km手前には、土山名物の急坂。
「急坂いうけど、それほどでもないやろ」
と高をくくっていたら、返り討ちに遭った…。本当にかなりの急坂だ。30秒はロスしただろう。坂を越えたら、今度は一気に下る。ロスしたタイムを取り返したくなるが、足のダメージも気になる。足に負担をかけずに、いかにタイムを取り戻すかが難しい。
ハーフを1時間33分台で通過。このままのペースでいけば、3時間15分はもちろん、3時間10分も切れそうだ。心拍数もまだ低いままで余裕がある。この時点で、3時間10分を意識し始めた。
◆20~30 kmは絶好調◆
難所を越え、スペシャルドリンクでエネルギーチャージ(少し量が多すぎた)。まだ余裕があるので、予定通りペースアップ。20~30 kmはキロ4:20~25で通過した。下りの多いラップでは4:10台も出るなど、想定以上に快調だ。平均心拍数が160以下のラップもあり、まだまだ余裕。
30 km以降はさらにペースを上げられそうだ。3時間5分も狙えるかも。もしかして、絶好調!?
◆魔の30 km◆
30 kmをほぼ2時間13分で通過。3時間10分のペースよりも2分貯金がある。いや、それはレース後のいまだから思うことで、そのときは
「どれくらいペースを上げれば3時間5分を切れるだろう」
と考えていた。
30 kmからはキロ4:20を切るペースにアップ。ラスト5 kmはさらにラストスパート、という青写真だったのだが…。30 km過ぎに一気にきた。魔の30 kmだ。前回サブ3.5を達成したときは35 km以降だったし、今回のほうが順調にここまできたので余裕をこいていたら、ガツンとやられた。急にペースが上がらなくなる。
キロ4:30をキープするのがやっと。心拍数は急に跳ね上がり、190近くになっている。これはたぶん誤計測だろうが(190までいったら、倒れると思う)、急に上がったことは間違いないのだろう。
ここからの約10 kmの長かったこと…。
◆地獄の30~40 km◆
何とかキロ4:30を維持しようとするが、ままならない。35 km地点で、3時間10分までの貯金は、まだ2分を保っている。30~35 kmは、ほぼ4:30のペースで頑張ったということだ。しかし、ラスト4 kmでキロ5分に落ちれば食いつぶしてしまう時間とも言える。
35~40 kmは必死のパッチでキロ4:35を維持。4:40まで落ちたラップもあったが、何とか1分半の貯金を保って40 kmへ。
◆ゴールへ◆
40 kmを2時間58分30秒ほどで通過。残り2.195 kmを11分半で走れば3時間10分だ。止まらなければいけそうだが、足が保つのか。必死で足を動かす。
ここで待ち構えるのが、最後の坂。沿道の関係者が
「土山は最後の坂ですよ~っ」
と、応援しているのか、足を引っ張っているのか分からない声を投げかけてくる。周囲のランナーも、3時間10分を目指して力を振り絞っている。
何とか止まらずに坂を登り切り、スタート地点を通り過ぎてゴールへ。そして、ゴールへの曲がり角を回ったときに娘が見えた。ゴール前で待っていてくれたのだ。一気に力が湧いて、ラストスパート。最後に3人抜けたのは、娘のくれたパワーのお陰だろう。見事に3時間8分台でゴールした。
◆シューズ◆
今回の相棒は、前回と同じジャパンブースト。ただし、本番用に新しく買ったもので、試し履きだけして、フレッシュなままキープしておいた。サイズも26.0Wから26.0のノーマルに変わった。
もっと薄いシューズを履くことも考えたのだが、ジャパンで正解だった。最後を何とか粘れたのは、ジャパンのクッションのお陰だろう。
後傾ラップできれいに上がれる人はともかく、普通の人は、少し軽さを犠牲にしてでも、クッションのある厚めのシューズのほうがよいと思う。
ジャパンブーストはサブ4向けという位置づけだが、サブ3にも十分に耐えられる、よいシューズだ。と言いつつ、次回はズームフライを試してみようと思っているのだが…。
◆まとめ◆
シーズン初戦で、5分以上のおまけつきで、いきなり今季の目標を達成。大阪マラソンの市民アスリート枠や別大マラソンの出場資格を手に入れることができた。万々歳といってよいだろう。
しかし最後の10 kmはきつかった。後から見てみると、30 km以降はダラダラと登っており、ゴールとは100 mほどの標高差があった。これも一気に疲労がきた原因の一つだろう。
今季のフルマラソンはあと2回の予定。サブ3は厳しいだろうが、3時間5分を切って、来季にはサブ3を目指したいなあ。
次戦は加古川マラソンなのだが、娘は用事があって欠席の予定。勝利の女神(?)が不在とは…。
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