2016年6月28日火曜日

【お父さんの週末料理】2016年6月25・26日~トマト三昧~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 6月25日(土) 
トマトを箱買いした。

◆昼ご飯◆
 この日は家族4人で買い物に。選んだ「今週の魚」はイワシ。きれいに開かれたイワシが美味しそうで、しかも安い。昼と夜で9枚を食べた。昼はネギ味噌焼きにした。息子は小骨にやや苦戦し、妻と娘はネギ味噌がいまいち口に合わなかったようだ。
 タマネギとジャガイモがたくさんあったので、久しぶりにテキポタを作った。テキポタは「テキトーポタージュ」の略。ポタージュとほぼ同じ作り方なのだが、最後にミキサーにかけずにお玉でつぶす。食感が残って、これはこれで美味しい。息子はたいそう気に入ったらしく、舐めるように食べた、ではなく本当に食器を舐めていた。気に入ってくれたのは嬉しいんだけど、その食べ方はイカンやろ…。
 他はサラダ、カツオたたき、白ご飯。

カツオたたき。旬で美味しい

◆晩ご飯◆
 イワシの残りは、素揚げしてトマトソースをかけた。素揚げにすると小骨も気にならないようで、美味しく完食。
 箱買いしたトマトは、トマトカップグラタンに。トマトをくりぬいた果肉は少し煮詰めて水分を飛ばし、ご飯と混ぜる。そこに炒めたタマネギと溶けるチーズを加えて、トマトに詰める。それをオーブントースターでグリルした。子どもたちは大喜びで「グー×3」の超高評価。頑張って果肉をほじりすぎたのか、トマトが崩れてしまったのはご愛敬。また作ろう。
 他はサラダ、スープ、カツオたたき。

トマトカップグラタン。異例の高評価

イワシのトマトソースとグラタン

 6月26日(日) 

◆昼ご飯◆
 息子が骨付き肉が好きだというので、スペアリブの煮物を作った。今週も「みんなのきょうの料理」のメニュー。「こんなにニンニクを入れていいの?」と思ってしまうが大丈夫。息子は気に入ったのだが、娘は
「レバー(苦手です)と同じ味がする~」
と難色を示した。確かに少し臭みがあったかもしれない。安い肉を使うときは、最初に水から茹でてアクをとるほうがよいかも。
 炭水化物はぶっかけトマトそば。これも「みんなのきょうの料理」のメニュー。麺好きの子どもたちにはもちろん大好評で、ほとんど噛まずに瞬殺。ただ、つゆの量がちょっと多すぎるような。
 他はサラダ、和風スープ。

みんなのきょうの料理 スペアリブのうま煮

みんなのきょうの料理 ぶっかけトマトそば

スペアリブのうま煮とぶっかけトマトそば

◆晩ご飯◆
 メインは鶏の唐揚げ。市販のから揚げの素を使った。もちろん好評。多めに作ったのだが、息子がバカ食いして弁当分しか残らなかった。だんだん、リアル肉食になってきているようだ。
 炭水化物はざるラーメン。たまには「ノーお米デイ」もいいだろう。
 他はサラダ、和風スープ、昼の残りのスペアリブ。

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2016年6月26日日曜日

【書評】東野圭吾『おれは非情勤』(集英社文庫)

知ってビックリ。小学生に向けて書かれた短編集


2003年刊行の短編集。小学校の非常勤教師が、小学生たちの絡むさまざまな事件を解決する短編が六つと、それとは別の、小学生が主人公のミステリーが2編、収められている。
 いまどきの(といっても10年以上前だが)小学生の様子が描かれる。陰湿で狡猾で生意気な現代の小学生たち。とはいえ、そこはやはり小学生。その本質は、今も昔もそれほど変わらないのかもしれない。そのあたりの雰囲気がうまく描かれている。
 そんな、いまどきの小学校で起きる殺人や自殺未遂などの事件。それをクールな非常勤(非情勤)教師が解決していく。容赦ないようでいて、実はそうでもないような、これもいまどきと言ってよい非常勤教師がいい味を出している。もちろんミステリーとしてもちゃんと閉じている。東野小説、ぬかりなしである。

 巻末の「解説」を読んで驚いたのだが、これらの短編は、何と小学生向けに書かれたものなのだそうだ。言われてみれば、各話のオチはとても明快で分かりやすい。途中のストーリーも回りくどくない。
 では単純なのかと言えば、そうではないところが東野小説。言われるまで子ども向けとは気づかないほどの、クオリティの高さを保っている。さすがだ。




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【中央競馬予想の回顧】宝塚記念、グリーンS(2016)

 今週は宝塚記念。
 ◎ドゥラメンテはスタートひと息で後方から。人気を背負っているだけにマークが厳しく、3、4コーナーでは内に押し込められる形に。結果的には、ここでマクっていけなかったのが痛かったか。直線では外の馬を押しのけるようにして進路を確保したが2着まで。「負けるとしたらこういうパターンか」という競馬になってしまった。
 勝ったのは推奨穴馬のマリアライト。こちらはドゥラメンテとは対照的に、3、4コーナーでは外を回って押し上げていく。直線ではラブリーデイを競り落とし、ドゥラメンテの追撃を振り切った。こういう馬場は得意なのだろう。
 馬券は3連複をとった。

 土曜は阪神でグリーンS。
 ◎プロレタリアトは予定通り後方から。3コーナーから内ラチ沿いに順位を上げ、直線では内を突いた。うまく進路も開いたのだが、今ひとつ伸びを欠いて5着まで。外の伸びる馬場だったのかもしれない。
 馬券はハズレ。

 今週は2戦1勝。他で中穴が的中し、トータルも少しプラスになった。前半戦をよい形で締めくくったということにしておきたい。

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2016年6月25日土曜日

【中央競馬予想と与太話】宝塚記念(2016)~10年前と似た感じ~

 今週は、上半期の締めくくり、宝塚記念。
 今年は中間にかなり雨が降ったので、馬場状態に頭を悩ませている人も多いだろう。それで思い出したのが、ちょうど10年前の宝塚記念。この年は阪神が改装中で、京都で宝塚記念が行われた。やや重の発表だったが、レース時にもかなり雨が降っており、かなり重たい馬場状態に見えた。
 1番人気はディープインパクトで、単勝は何と1.1倍。レースでは、渋った馬場も何のその、豪快に差しきって4馬身差の圧勝だった。しかし、ヒモは荒れた。2着に10番人気のナリタセンチュリー、3着に9番人気のバランスオブゲームが入り、3連単は4万円を超えた。結果論だが、この2頭は道悪巧者だったのだろう。今年もこういう馬がいるだろうか。

 レースにいってみたい。
 17頭立てと、フルゲートにこそならなかったが、ドゥラメンテをはじめ、いいメンバーが揃った。本命はその◎ドゥラメンテ。長期休養明けの中山記念が、好位からグイッと抜け出す大人の競馬。「もう国内で負けることはないのでは」と思わせる内容だった。血統的にも、馬場はこなしてくれるだろう。人気に応えてほしい。
 推奨穴馬はマリアライト。昨秋からの充実ぶりのわりには人気がない。重馬場も得意。

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2016年6月24日金曜日

【中央競馬予想と与太話】グリーンステークス(2016)~レッドやブルーは~

 来週から7月が始まる。もう今年も半分とは早いものだ。競馬も今週で阪神・東京開催が終わり、上半期が終了。最後くらいばっちりと当てたいところ。

 そんな土曜の阪神メインはグリーンS。昨年作られたレースだ。
 グリーンはJRAのイメージカラーだそうで、そこから来たレース名らしい。レッド特別やブルーステークスは作る予定はないのだろうか。

 レースにいってみたい。
 今週はかなり雨が降った。土曜はおそらく重~不良のコンディションになりそうだ。馬場状態も考慮して予想していきたい。
 本命は◎プロレタリアト。馬名はプロレタリアートとするべきではないかというツッコミはおくとして、(勝って同条件が1頭いるが)降級馬のいないここなら、1枚上の実績。渋った馬場で2-1-0-0なのも心強い。泥で真っ黒になりながら、差しきってほしい。
 推奨穴馬はラヴアンドポップ。重馬場で新馬を勝った馬だ。3歳でハンデも恵まれた。

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2016年6月21日火曜日

【お父さんの週末料理】2016年6月18・19日~オシャレなトマトカップサラダ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 6月18日(土) 
昼は息子のたっての希望でマクドナルド。仮面ライダーゴーストのハッピーセットが目当てだ。

◆晩ご飯◆
 息子のリクエストで焼き鳥。子どもたちは串焼きや骨つきが大好きだ。一人につき、モモと砂ずりと野菜を1本ずつ。野菜串はシイタケ、ネギ、ナス、トウガラシ。息子はネギ多めのシイタケ少なめ、娘はシイタケ多めのネギ少なめ。真逆なのが面白い。
 他はそば、サラダ、即席赤だし味噌汁、ネバ二郎(納豆+メカブ)。

 6月19日(日) 

◆昼ご飯◆
 今週は娘と買い物に行った。娘の選んだ「今週の魚」はケンサキイカ。刺身でも美味しそうだったのだが、娘がイカの刺身はあまり好まないのと、梅雨の時期だし念のためということで、炒め物にした。ナス、シイタケ、キュウリ、ミックスナッツとともに、中華風に仕上げた。まあまあ好評。
 娘と一緒に、トマトカップサラダも作った。トマトをくりぬいて、そこに刻んだ野菜とメカブを詰めたもの。見た目がオシャレな一品。
 他はマカロニ、和風スープ。

イカの炒め物

トマトカップサラダ

◆晩ご飯◆
 豚肉と夏野菜の焼き浸しがメイン。炒めた豚肉と野菜を、醤油と酢がベースのタレに漬け込む。夏野菜の季節にお手軽で美味しいメニュー。翌日の弁当用に多めに作った。
 他はネギ味噌ポテサラ、和風スープ、サラダ、ネバ二郎。ネギ味噌ポテサラは「イケてる」と思ったのは息子と私だけだったようで、娘と妻は「イマイチ」の評価。

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2016年6月20日月曜日

【書評】岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(新潮文庫)

ある事柄を小説に落とし込む手法の完成形


 2009年刊行の大ベストセラー『もしドラ』。社会現象となるほどの爆発的な売れ行きを示した。流行り物に懐疑的な(ひねくれ者の)私は
「ホンマにオモロイんかいな」
と半信半疑で手に取ったのだが……参りました。これはよくできている。

 そのままで学ぶには難しい知識や概念などを、物語に落とし込んで小説風に仕立てあげることにより、分かりやすく伝えようとする試みは、これまで何度も行われてきた。その一つの完成形が本書であるといっても過言ではない。
 まず、小説と事柄(ドラッカーの『マネジメント』)が非常にうまく絡み合っているのが本書の特長だ。高校野球の女子マネージャーが『マネジメント』を読み込んで実践することにより、野球部を強くしていくという設定には舌を巻いた。女子マネと『マネジメント』の組み合わせが、意外なだけでなく「効果的」なのだ。
 また、ある事柄を小説仕立てで伝える手法は、事柄と小説のバランスが肝要だ。事柄のほうに傾きすぎると、何のために小説仕立てにしているのか分からない。一方、小説のほうに傾きすぎても、事柄が伝わらない。小説が面白すぎても、つまらなさすぎてもダメなのだ。本書は、この按配が絶妙なのである。小説のストーリーは素人っぽいが、そこがよいのだ。
 ミリオンセラーも納得の、よく組み立てられた本だ。おそらく、編集者の寄与も大きかったのだろう。

 本書で紹介されるドラッカーの考え方からも、さまざまなヒントを得た。最も印象に残ったのは、リーダーに必要な資質についてだった。ドラッカー曰く、リーダーに最も必要な資質は「真摯さ」なのだそうだ。知識や手法は後から学ぶこともできるが、真摯さや情熱を持たない人にそれを付け加えるのは無理だという。なるほどその通りだ。
 というわけで、私はリーダーには不向きなことが改めて分かったのでした…。




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【映画評】『バケモノの子』(2015)

分かっちゃいるけど、グイグイ引き込まれていってしまう


 家出した男の子がバケモノの世界に迷い込み、一匹のバケモノと出会う。そのバケモノは、腕は立つが性格は粗暴で、これまで何度も弟子の育成に失敗している。
 この血のつながらない二人が反発しつつも心を通わせ、次第に通じ合っていき、お互いが成長していくという、ぶっちゃけよくあるストーリーだ。
 しかしテンポがよく、周辺キャラも魅力的で、いいタイミングで新展開が差し込まれる。そのため、分かっていてもグイグイ引き込まれていってしまう。アニメのお手本のような作品である。

 バケモノと男の子の関係が、師弟関係とも親子関係ともまた違う感じなのが心地よい。二人の関係が絶妙なバランスの上に成り立っているのが、本作のポイントである。
 ラストが少し物足りないようにも思ったが、それも中盤がよすぎる反動かもしれない。師弟でも親子でも友人でもない、固い絆を見事に描いた作品。




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2016年6月19日日曜日

【中央競馬予想の回顧】ユニコーンS、函館スプリントS、米子S、天保山S(2016)

 今週はユニコーンS。
 ◎ストロングバローズはがっちり2番手をキープ。思ったよりも前の位置取りだ。直線入り口で手綱を持ったまま先頭に立ち、後ろから人気のゴールドドリームが来るのを待つ。直線はこの2頭のマッチレース。最後は外のゴールドドリームがねじ伏せて1着。結果論だが、ストロングバローズはちょっと仕掛けを待ちすぎたかもしれない。
 馬券は、安かったが馬連をとって少し浮いた。

 函館では函館スプリントS。
 ◎オメガヴェンデッタは何と1番人気。中団からレースを進めると、4コーナーでは外の馬をはじくようにして進路を確保したが、最後の伸びを欠き、6着。もうワンパンチ足りなかった。
 勝ったのはソルヴェイグ。2番手から抜け出して、穴を開けた。GII勝ち馬が12番人気とは盲点だった。
 馬券はハズレ。

 阪神では米子S。
 ◎クイーンズリングは断然の1番人気だったが、ケントオーに4馬身差をつけられて完敗。ケントオーの激走を褒めるべきなのだろうか。
 馬券はケントオーを買っておらず、ハズレ。

 土曜は阪神で天保山S。
 ◎ポメグラネイトは無理なくハナを切ったように見えたが、直線で後続に詰め寄られると、ばったり止まって8着に惨敗。逃げ馬が負けるときはこんなものかもしれないとはいえ、ガッカリ。
 馬券はハズレ。

 今週は4勝1敗。他もチョロチョロでトータルもややマイナス。来週は上半期の締めくくり。気持ちよく終わりたいところだ。

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2016年6月18日土曜日

【中央競馬予想と与太話】ユニコーンS、函館スプリントS、米子S(2016)~なぜ米子が~

 今週は東京でユニコーンS、函館で函館スプリントS、阪神で米子Sが組まれている。
 米子Sは都市の名前シリーズの一つ。米子は鳥取県の都市だが、なぜかオープン特別に抜擢されている。県庁所在地である大津特別や鳥取特別(ともに1000万条件)と比べると、その優遇ぶり(?)がわかる。米子とJRAの間には、何か深い関係があるのだろうか。

 レースにいってみたい。予想はユニコーンSを中心に。
 ユニコーンSは数少ない3歳限定のダート重賞。ダートの有力どころが勢揃いするため、ハイレベルになることが多い。昨年の勝ち馬ノンコノユメをはじめ、数々の有力馬を送り出している。
 今年も、ハイレベルといってよいだろう。本命は◎ストロングバローズ。ここまで5戦すべてダートを使って3-2-0-0。2度の敗戦がいずれも東京というのは少し気がかりだが、大きくは負けていないし、問題ないということにしておきたい。展開を味方に、ヒヤシンスSで破れた相手を逆転したい。
 そのヒヤシンスSの勝ち馬がゴールドドリーム。人気でも厚く押さえる。もう一頭、これも人気だがグレンツェントも押さえたい。人気サイドで収まると見た。

 函館スプリントSはオメガヴェンデッタ、米子Sはクイーンズリングを狙う。

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2016年6月17日金曜日

【中央競馬予想と与太話】天保山ステークス(2016)~日本一の座から転落?~

 今週から函館競馬が開幕。私が唯一行ったことのない競馬場だ。いつかは行ってみたいものだが、そんなお金はどこにもない…。大万馬券を当てて、原資にしたいところだ。

 そんな土曜の阪神メインは天保山S。
 天保山が「自称、日本一低い山」だというのは毎年使っているネタで、面白いので今年も使おうと思っていたら、天保山山岳会のウェブサイトがなくなっていた。どうも、他の山(おそらく仙台市の日和山)に日本一低い山の立場を奪われてしまったようだ。残念。

 レースにいってみたい。
 天保山Sはダート1400 mのオープン特別。10頭立ての少頭数となった。
 本命はポメグラネイト。コンスタントに使われて、コンスタントに結果を残す、馬主孝行な馬だ。今回は、すんなり主導権を握れそうなメンバー構成。最内枠からの逃げ切りを期待したい。
 推奨穴馬はウォータールルド、と思っていたらけっこう人気しそうだ。少頭数でもあり、人気どころで収まりそう。

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2016年6月16日木曜日

【書評】是枝裕和・佐野晶『そして父になる』(宝島社文庫)

映画の行間を埋める小説。映画の背景が浮かび上がる



 是枝裕和監督、福山雅治主演の映画の小説版。映画の原作というわけではなく、まず映画があって、それを小説化したのが本作だ。
 映画の行間が埋まってゆく。いい換えれば、映画の背景事情が事細かに説明されていく。私は映画をすでに見ているので
「あのシーンにはこういう思いがあったのか」
「たしかにその場面ではこういう表情をしていた」
などなど、得心するところが多かった。

 それはそれですっきりしたのだが、「映画を説明するための小説」なので、記述が説明的すぎて、解釈の余地がないようにも思った。映画の余韻を残しておきたい人は読まないほうがよいかもしれないが、隅々まで納得したい人にはお勧めである。
 映画→小説の順に読むのがよいだろう。本作に限らないが、やはり「原作」のほうから先に攻めるのがよいように思う。

《粗筋》
 学歴、仕事、家庭など、すべてを手に入れてきた男が主人公。しかし病院の過失(取り違え)により、息子とは血がつながっていないという衝撃の事実が発覚する。
 親子とは、血のつながりなのか、それともともに過ごした時間なのか。どちらの「息子」を選べばよいのか。改めて「親子とは何なのか」を考えさせる名作。




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2016年6月15日水曜日

【書評】アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)

「これぞSF」でありながら、ミステリーとしても秀逸


 ロボットと人間はどこまで通じ合えるのか、そしてどこまで通じ合うべきなのか。SFの王道テーマを描いた名作。SFとしての完成度の高さは言うまでもないが、ミステリーとしても実によくできているところがニクい。

 「宇宙人」の作った精巧なロボットとコンビを組んで殺人事件を追うことになった警察官が主人公。しかし、ここでいう「宇宙人」は八本足の生命体ではなく、人間なのだ。はるか昔に宇宙に旅立ち、地球とは異なる惑星で文明を築いた開拓者たちの末裔が、地球に帰ってきた。
 彼らは地球に居住するが、そこで「宇宙人」が殺害される事件が発生。宇宙人側は地球人側に犯人がいると決めつけ、人間型ロボットを地球人側に送り込む。そのロボットと協同で事件の解決に当たる警察官が主人公だ。
 この警察官は、いや地球人はみな、ロボットには懐疑的だ。ロボットの存在は人間の仕事を減らし、人間を破滅に追いやる悪の元凶とみなされているのだ。
 この設定の元、人間とロボットの交流が描かれる。人間と機械の線引きはどこにあるのか。ロボットに心はあるのか。「これぞSF」というべき、王道テーマだ。

 もう一つの軸は殺人事件。誰が、何のために宇宙人を殺害したのか。人間とロボットがお互いの知恵をあわせ、徐々に真相に近づいていく。ミステリーとしても実によくできている。これが名作たるゆえんだろう。

 この本の出版(1954年)から半世紀以上が過ぎ、ついに人工知能が人間の知的活動の領域に入り込もうとしている。アシモフ氏はそんな未来を見越していたのだろうか。いま読んでも全く古くないどころか、いまこそ読むべき一冊だ。




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2016年6月12日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年6月11・12日~珍しい生のホッケ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 6月11日(土) 

◆昼ご飯◆
 今日は家族4人で買い物に。いつもの鮮魚売り場に行くと、安くて美味しそうなサンマが並んでいた。内蔵を出して揚げ焼きにして、2匹を4人で食べた。冷凍物だが、美味しい。冷凍技術の進歩により、旬の時季に捕れたサンマが年中美味しく食べられるのだろう。
 スープは韓国風冷や汁。日経新聞の「かんたんレシピ」のレシピ。お酢の酸味がきいた、サッパリした味わいだ。子どもたちにも好評だった。また作ろう。
 他は鰹のたたき、白ご飯、サラダ。子どもたちは、いつものようにたたきをご飯に乗っけて海鮮丼にしてかきこんだ。

韓国風冷や汁、カツオたたき、サンマ

かんたんレシピ 韓国風冷や汁

◆晩ご飯◆
 この日は昼・夜とも魚。夜の魚は生のホッケ。ホッケは開きの一夜干しが定番だが、珍しく美味しそうな生のホッケがあったので、お腹を出してもらってグリルで焼いた。一夜干しとはまた違った味わいで美味しかったのだが、身が厚くて中まで火が通っていなかったので、レンジで再加熱する羽目になった。ホッケを開きにするのには、そういう理由もあるのかもしれない。次は開いてもらおう。
 他はサラダ、中華風スープ、白ご飯、メカブ。息子と私は、作り置きの麻婆ナスも食べた。

 6月12日(日) 

◆昼ご飯◆
 メインは子どもたちの大好きなグラタン。具は鶏肉、ナス、ニンジン、マカロニ。缶詰のホワイトソースを使い、チーズをたっぷり乗せた。熱々を、ハフハフと完食。少なめに作ったつもりだったのだが、満腹になった。
 他はサラダ、中華風スープ。

グラタン。熱々をハフハフした

◆晩ご飯◆
 またまた「みんなのきょうの料理」から「唐揚げとろろだれ」。鶏の唐揚げととろろは、意外によくあった。これは発見。お腹が重めだったのであまり進まなかったのが残念だった。お腹のすいているときに、また作ろう。
 他はサラダ、中華風スープ、麻婆ナス、冷たいそば。

から揚げととろろだれ。意外によく合う

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【中央競馬予想の回顧】マーメイドS、エプソムC、安芸S(2016)

 今週はマーメイドS。
 ◎ゴールドテーラーは中団から。3コーナーから徐々に差を詰めると、外から人気のシュンドルボンが来るのに合わせてスパート開始。しかし重賞の壁は厚く、そこから伸びることができず、10着に終わった。
 勝ったのはリラヴァティ。前々の競馬で押し切った。
 馬券は1、2着馬を買っておらず、ハズレ。

 東京ではエプソムC。
 ◎ラングレーは最内枠スタートから、好位のインにつける。直線ではスムーズに進路が開いたが、サッパリ伸びず、9着。この程度の馬なのか。
 勝ったのはルージュバック。不利な大外枠をものともせず、外から豪快に差しきった。
 馬券はルージュバックを切っていたのでハズレ。

 土曜は安芸S。
 ◎ダノングッドは1番人気。3、4番手から、4コーナーで外を回すと、ジリジリ伸びて先に抜けたサウススターマンを捉まえたところがゴール。何とか人気に応えた。
 馬券は馬連をとったが、トリガミ。

 今週は3戦1勝で、1勝もトリガミではトータルはマイナス。先週と同じパターンだ…。

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2016年6月11日土曜日

【中央競馬予想と与太話】マーメイドS、エプソムC(2016)~昨年の勝ち馬はいまどこに~

 今週は西でマーメイドステークス、東でエプソムカップの両GIIIが組まれている。エプソムはイギリスの地名で、そこには競馬場があり「ザ・ダービー」、すなわち英国ダービーが行われる。ロンシャンとともに、いちどは行ってみたい競馬場である。
 昨年このレースを制したのはエイシンヒカリ。この馬が来週、イギリスのプリンスオブウェールズSに出走するのも何かの縁か。サイン馬券が好きな方は、このあたりを狙ってみるのもよいかもしれない。

 レースにいってみたい。予想はマーメイドSを中心に。
 マーメイドSは牝馬のハンデ重賞らしく、とにかくよく荒れるレースだ。目立つのが格上挑戦組。準オープンクラスはもちろん、1000万条件クラスの馬がたびたび激走する。夏は格よりデキという格言もあることだし、軽ハンデの格上挑戦馬を積極的に狙っていきたい。
 というわけで、本命は◎ゴールドテーラー。前走で1000万条件を勝ち上がると、自己条件戦ではなく格上のここを狙ってきた。ハンデは50 kg。もう1 kg軽くてもよいような気がするが、それだけ実力が買われているのだということにしておきたい。阪神は2-1-1-3と得意。河内師と岩崎騎手の師弟コンビに期待。
 本命馬が人気薄なので、この馬を推奨穴馬としたい。

 エプソムCは最内枠を引いた◎ラングレー。先週の弟の惨敗(安田記念のリアルスティール)の雪辱を果たしてほしい。

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2016年6月10日金曜日

【中央競馬予想と与太話】安芸S(2016)~広島の安芸と高知の安芸~

 上半期のGIも宝塚記念を残すのみとなり、夏競馬の雰囲気が漂い始めている。というか、JRAの定義によるとダービーの翌週からはすでに夏競馬なのだそうだ。個人的には中京、小倉、福島、新潟のローカル開催の間が夏競馬だと思うのだが、JRAが決めている以上、私ひとりが逆らっても仕方がない…。

 そんな土曜の阪神メインは安芸ステークス。レース名の安芸は広島(の一部)の昔の呼び方である。一方で高知県にも安芸市がある。漢字も同じこの二つの地名には何か関連があるのだろうか、と思って調べてみたのだが、どうも何の関係もないようだ。「たまたま」ということらしい。

 いまいちすっきりしないが、レースにいってみたい。
 ダート1400 mの準オープン戦。今年はフルゲートの16頭が顔を揃えた。本命は人気でも◎ダノングッド。この時期の準オープン戦は例年、降級馬が有利。前走でこのクラスを勝っているこの馬に期待したい。その前走は初の1400 mだったが、2着に0.2秒差をつける完勝。距離適性を見せた。同距離のここでもう一丁。
 推奨穴馬はサンレーン。前走は人気を裏切ったが、大きくは負けていない。

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2016年6月8日水曜日

【小学3年と年中組の姉弟】参観日の様子とスライム作り体験

 この前、新年度が始まったと思ったら、もう6月。早いものだ。5月に姉・弟それぞれの参観と、スライム作り体験があった。

《娘(小3)の参観》
 娘の小学校では、毎年5月初旬に土曜参観がある。新しい担任の先生やクラスの様子を見てもらうという意味があるのだろう。ただ、娘の担任は昨年と同じ先生。珍しく持ち上がりとなって、娘も親もやや拍子抜けした感は否めないが、どのような先生か分かっているので気は楽だ。ベテランの女性教師で、今年も無難にクラス運営をしてくれそうだ。
 参観の授業は、3年生から始まった社会。事前に校外を探検し、お店の場所などをメモしておき、それを元に授業をする。大きな地図に
「ここには何がありましたか?」
てな感じでお店などを書き込んでいくのだ。「地図を読む」ことと「地域を知る」ことの二つの意味があるのだろう。
 娘は方向オンチなので大丈夫なのかと心配したが、そつなくやっていた。張り切り屋さんで、授業にも積極的に参加している。張り切りすぎて「出しゃばり」にならないか少し心配だが、積極的に取り組むのはよいことだ。今年度もこの調子で頑張ってほしい。

《息子(年長組)の参観》
 息子の土曜参観もあった。息子の保育園では今年から年長組が2クラスに増えた。だが新入生はほとんどいないので、結果的に昨年の年中組が二つに分かれた形になった。増設した新しい教室で、少人数での保育。ラッキーな環境だ。
 参観では牛乳パックを使ってびっくり箱を作った。張り切って絵を描いて、牛乳パックに貼り付けて完成。

書き書き

 息子は4月生まれなので、背も高く、運動やお絵かきも上手なほうなのだが、以前と比べるとその差は確実に縮まっている(笑)。これからは努力も必要になってくるだろう。頑張れ。

《スライム作り体験》
 娘の通っている個人指導塾でスライム作り体験があった。娘が「行きたい~」と言ってきたので息子も参加できるか聞いたところ、OKという返事。私は塾まで連れて行っただけで、二人でスライムを作って帰ってきた。親がついていなくても、姉弟二人で楽しんできたようだ。親としては楽だし頼もしいのだが、少し寂しいような気がしないでもない(苦笑)。
 スライムは、洗濯糊をベースに作るらしい。ゼリー状だが、分離してもまたくっつけることができる。確かにスライムだ。

スライム。いろいろな色が混ざると黒になっていく

 子どもたちも、感触が面白いらしくネチョネチョと遊んでいるのだが、けっこう汚れてしまうのが親としては面倒だ…。まあ、楽しかったようなのでよしとしておきましょう。漏れ出さないようにちゃんと片付けてね。

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2016年6月6日月曜日

【お父さんの週末料理】2016年6月4・5日~久々のカップ麺大会~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。


 6月4日(土) 

◆昼ご飯◆
 午前中は用事があったため、久々のカップラーメン大会。子どもたちはカップヌードルのシーフード味、私はマルちゃん正麺の味噌味、妻はマルちゃん正麺のうま辛担担麺。子どもたちは、なぜか二人揃ってシーフード好きだ。もちろん瞬殺。
 他はサラダ、前日の残りの肉じゃが、ハマチの刺身。

◆晩ご飯◆
 今日は一人で買い物に行った。
 鮮魚コーナーで、またハマチフィレ(ハマチを3枚に下ろした半身。前回はブリフィレだった)を発見。498円の値札を見て、即購入。背側は刺身に、腹側は塩焼きにした。刺身は例によって海鮮丼に。これも例によって、飲み物のように瞬殺。塩焼きも、あっさりさわやかで美味しかった。
 他はサラダ、鶏ガラスープ、ちくわネバ二郎。ちくわネバ二郎は、ちくわと納豆とメカブを和えたもの。われながらナイスな組み合わせだ。

ハマチの塩焼き

ハマチの刺身

日経新聞かんたんレシピ ソラ豆の混ぜごはん

 6月5日(日) 

◆昼ご飯◆
 久々にカレーを作った。暑くなると食べたくなるのか、昨年もこの時期に食べたような。昨日の鶏ガラスープをベースに、子どもたちはバーモントの甘口、大人は横濱舶来亭の中辛。最近はルーではなくフレークを買うことが多い。溶けやすくて便利だ。ただ、とろみはつかないので、もったりしたカレーが好きな人は物足りないかも。
 他はサラダ、鶏ガラスープ、メカブ。

◆晩ご飯◆
 またまた「みんなのきょうの料理」から「ピーマンのえび肉詰め」。翌日の弁当用にたくさん作った。肉だねよりもピーマンを味わう料理だ。ピーマンの苦みが食欲をそそる。ただ、エビの風味はあまりしなかったような。子どもたちはピーマン好きで、モリモリ食べた。こういうのを食べるのは偉い。
 他はサラダ、鶏ガラスープ、とろろご飯(息子は白ご飯)、ちくわネバ二郎。とろろ汁とちくわネバ二郎は娘が作ってくれた。

ピーマンのえび肉詰め

みんなのきょうの料理 ピーマンのえび肉詰め

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2016年6月5日日曜日

【中央競馬予想の回顧】安田記念、鳴尾記念(2016)

 今週は安田記念。
 ◎リアルスティ─ルは3番手。前に人気のモーリスを見ながら、いい感じで進んでいるように見えた。直線を向き、モーリスとの叩き合いに持ち込むかと思いきや、坂で失速してブービーの11位。何かあったか。
 勝ったのはロゴタイプ。後続の馬が外へ進路をとったのを尻目に、ラチ沿いをスイスイと逃げ切ってしまった。田辺騎手の決め打ちというか「ダメだったらしゃあない」という割り切りの良さが功を奏した。好騎乗。
 馬券はロゴタイプを買っておらず、ハズレ。

 土曜は阪神で鳴尾記念。
 ◎サトノノブレスは好位につけると、4コーナーでは前を射程圏に。進路が開くとスイッと抜け出す。最後はステファノスに詰め寄られたが、クビ差で残して見事に1着。
 馬券はステファノスを押さえ程度にしか買っておらず、トリガミ。3着にプランスペスカが入ったのには驚いた。

 今週は2戦1勝で、その1勝もトリガミではトータルはマイナス。

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2016年6月4日土曜日

【中央競馬予想と与太話】安田記念(2016)~武豊とオグリキャップ~

 今週は安田記念。上半期のマイル王決定戦である。
 オグリキャップがこのレースを制したのが、1990年のこと。実はこのときの鞍上は武豊騎手だった。初めてのコンビで、単勝は1.4倍の抜けた1番人気。レースでは2番手につけてスイッと抜け出して余裕の1着。有馬記念を勝つような馬が、マイル戦でも2番手につけられるのだから、いかに自在のレースぶりだったかがわかる。とても乗りやすい馬だったのだろう。武豊とオグリというと、どうしても有馬記念が思い出されてしまうが、その前にコンビを組んでいたこのレースの強さも印象的だった。

 レースにいってみたい。
 昨年のこのレースは、ロードカナロア引退後で混沌とした状況だった。そのレースを制したのがモーリス。その後もGIを三つ勝って、ここまでGIを4連勝中。絶対王者に登り詰めた。普通に走ればまず負けないだろうが、問題は普通に走れる状態にあるのかどうか。海外のレースから中4週。美浦に帰ることもできず、競馬場での調整を余儀なくされた。もし負けるとしたら今回だろう。
 本命は◎リアルスティール。こちらも海外遠征以来のレースとなるが、十分に調整を積まれ、追い切りではいつものように抜群の動きを見せた。国内GI初制覇のチャンス。
 推奨穴馬はコンテントメント。香港馬は押さえるに限る。

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2016年6月3日金曜日

【中央競馬予想と与太話】鳴尾記念(2016)~5年連続なるか~

 今週から6月とは、早いものだ…。日もずいぶん長くなり、カエルの鳴き声も大きくなってきた。
 競馬も今週から阪神開催が開幕。先の京都6週間開催がさっぱりだった私は、気分を切り替えていきたい。

 そんな土曜の阪神メインは鳴尾記念。この時期に移ってきて宝塚記念の前哨戦となってから、今回で5回目である。
 驚くべきは、本番(宝塚記念)とのつながり。時期が移ってから4年連続で、このレースをステップにした馬が、宝塚記念で馬券に絡んでいる。昨年はついに、ラブリーデイがここと本番を連勝したのは記憶に新しい。今年もそういう馬がいるのだろうか。

 レースにいってみたい。
 本命は◎サトノノブレス。前走は距離が長かったし相手も強かった。このくらいの距離がベストの印象で坂も大丈夫。開幕週の馬場も味方になりそうだ。
 推奨穴馬はトラストワン。前々走だけ走れば勝負になる。

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2016年6月2日木曜日

【書評】東野圭吾『人魚の眠る家』(幻冬舎)

ミステリーではなくても読ませる東野小説。テーマは脳死と移植


 テーマは脳死と移植。重い話題だ。脳死状態になった少女と、その母親を中心とする家族の物語。そこに東野氏得意の、架空の科学技術がアクセントを付け加える。
 脳死は人の死か、そうではないのか。日本で移植医療が進まないのはなぜなのか。日本人が大金を積んで海外で移植医療を受けるのは許されてよいことなのか。現在の移植医療、特に日本における移植医療の問題点を、巧みに小説化した作品だ。

 脳死を人の死と認めて移植医療をもっと推進すべきなのか、それとも「この子はまだ死んでません」という家族の声を優先すべきなのか。個人的には、脳死は人の死だと線を引くべきだと思うが、もし逆の立場になってしまったら、どう思うかは自信がない。正しい答えはないのだろうが「私には判断できません」で済ませてよい問題でもない。
 医療の進歩に伴い、この手の問題はさらに表面化していくだろう。そのとき、自分の意見は持っていたいものだ。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...