2013年8月30日金曜日

2013 札幌2歳S、北九州短距離S オレの予想を聞いてくれよ

 今週は土・日・月と家族旅行に行くのだが、雨予報。あまり激しく降らないようにお願いしたいものだ。競馬も馬場状態を考慮した予想が必要になりそうだ。

 そんな土曜は、函館で札幌2歳S、小倉で北九州短距離Sが行われる。この時期の2歳戦はワケワカメなので、小倉を中心に予想する。
 北九州短距離Sは、昨年調べたように、2007年にオープン特別から準オープンに格下げになったレースだ。なくなるレースはあっても、格下げは珍しい。この屈辱をバネにスターホースを輩出してほしいものだ。

 今年のレースは18頭のフルゲートとなった。
 本命は◎ビキニブロンド。1200 mのスペシャリストで、牝馬なのに調子の波の少ない、堅実に駆ける馬だ。やや重馬場で1-2-0-0の成績を残している。重馬場は経験がないが、得意であることを期待したい。
 推奨穴馬はサザンブレイズ。重馬場はよさそう。

 札幌2歳Sの本命は◎ハイアーレート。前走の勝ちっぷりがよかった。

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2013年8月25日日曜日

書評 蓮見恭子『女騎手』(角川文庫)

 現在のJRAを舞台にした、競馬ミステリー。日本中央競馬会の裏話的うんちくが、これでもかと盛り込まれている。競馬界の裏側を覗いてみたい人にお勧めの一冊。

 JRAのあるレースで、一頭の馬が暴走。あおりを食った騎手が重傷を負う。その夜、その暴走した馬を管理する調教師が、スパナで殴打される。この二つの事件は、関連があるのか、それとも何かの偶然なのか。女性騎手の夏海がその謎を追う。
 話を彩るのが、競馬界の暗部。ヤラズ、名義貸しなどの違法行為から、生産者や調教師の苦境、さらには騎手どうしの生き残りをかけた足の引っ張り合いなど、JRAの暗い面が散りばめられつつ、話は進む。
 真相に近づいていく夏美を待ち受けるのは、苦渋に満ちた結末だった。

 というのが粗筋。競馬界のディープな裏世界をチラ見できる小説だ。ただ、本書はフィクションであり、どこまでが本当の話なのかは分からない。たとえば、騎手にはグループがあって、そのグループに目をつけられた騎手は、レースで邪魔をされてなかなか勝てないとか、預託料を払えなくなった馬主が名義貸しをして乗り切るとか、そんな例が次々に出てくる。
「ホンマにこんな話があるんやろか」
と思いながら読むのが、本書の正しい読み方である(独断)。

 これまで、いろいろな競馬小説を読んできたが、ここまで暴露系というか、オタク系というか、ディープなものは初めてだった。出てくるレースも、ダービーや有馬記念などではなく、「秋月特別」など(ありそうで、実はない)架空の条件戦ばかりだ。オタク心をくすぐる設定である。

 正直、ミステリーとしてはさらなる向上を望みたいが、それを割り引いても、競馬好きには楽しめる一冊だった。



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予想の回顧 2013 キーンランドC、新潟2歳S、エルムS、釜山S

 キーンランドCの本命は◎パドトロワ。好発から先団の外目につける。予定通りの位置取りだ。ところが、4コーナー手前から激しく手が動き始め、直線は失速。14着に終わった。揉まれ弱い馬ではあるが、ここまで惨敗するとは。人気の馬を本命にして惨敗すると、ヘコみますなあ…。

 新潟では新潟2歳S。◎マーブルカテドラルは2番手でレースを進める。それほど速いペースには見えない。シメシメだ。馬なりで直線を向き、残り400 m手前から追い出すと、先頭に立つ。
「よし、そのまま」
と思ったところへ、大外をハープスターが突き抜けていった。それでも2、3着はありそうな手応えだったのだが、最後はドドッとかわされて5着。もう一踏ん張りがきかなかった。残念。

 土曜は函館でエルムS。◎クリールパッションは中団の後方から。予定通りの位置取りか。3コーナーから外をマクっていったが、前が残る流れでは5着まで。もう少しハイペースになると思ったのだが。

 土曜小倉メインは釜山S。◎タイセイシュバリエが抜け出したところを、最内からマーチャンテイマーがスクって差しきった。マークするほうとされるほうの差が出たか。とはいえ、ここは決めてほしかった。

 今週は4戦4敗。他のレースも散々で、新潟の最終が当たって「大」惨敗を免れて惨敗に持っていくのが精一杯だった。トホホ。

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2013年8月24日土曜日

2013 キーンランドC、新潟2歳S オレの予想を聞いてくれよ

 今週は函館で二つ、新潟で一つ重賞があるが、小倉はナシ。ちょっと寂しい。
 そんな日曜の函館メインはキーンランドC。サマースプリントシリーズの創設に伴い、重賞に格上げされた競争だ。札幌競馬場が改装中のため、今年は函館で行われる。

 重賞格上げ以降、毎年1番人気か2番人気の馬が連対している。かなり平穏に収まっているレースといえるだろう。
 本命は◎パドトロワ。函館→新潟→函館というローテーションが少し心配だが、このメンバーなら実力は一枚上のはず。連覇を期待したい。
 推奨穴馬は2枠の2頭、シュプリームギフトレジェトウショウ。ともに前々走だけ走れば圏内か。

 新潟2歳Sは◎マーブルカテドラル。前走、やや重馬場の東京での新馬勝ちを評価。

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書評 水木しげる『ねぼけ人生』(ちくま文庫)

 ゲゲゲの鬼太郎で著名な水木しげる氏の半生を描いた自伝エッセー。壮絶な人生を飄々(ひょうひょう)と語ってしまうところが水木氏らしい。

 水木氏の半生については、いろいろ小耳には挟んでいたが、これほど凄まじい人生を送ってきた人だったとは知らなかった。第二次大戦では最前線のラバウルに送られ、いつ命を落としてもおかしくない生活を送る。片腕を失い、命からがら復員した戦後は、食うや食わずやの生活が長く続く。紙芝居の原作や貸本マンガを描いて、何とか口を糊する日々。同じ業界の仲間たちは次々と蒸発していく。
 最終的には週刊誌の連載を得て「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとするヒット作を生み出し、人気漫画家となったのは周知の通りだが、そこまでの道のりたるや、「壮絶」「波瀾万丈」という言葉がピッタリである。
 しかし、その壮絶な人生を飄々と語ってしまうところが、水木氏の人徳というか、楽天的な性格のなせる技なのだろう。本書を読んでいると、戦争で片手を失うことくらい、何でもないことのように思えてしまう。

 本書も含め、自伝は成功した人が書くものだ。だから
「苦労は買ってでもしろ」とか「貧乏を恐れるな」
とか言われても
「アンタは成功したから、そんなことが言えるのでは?」
という疑問がついつい湧いてしまう。
 ところが、本書ではそういう疑問がまったく生じなかった。苦労や貧乏を何とも思わない、水木氏の楽天的な生き様がそうさせるのだろう。人生に対して、とにかく前向きで楽天的なのだ。
 エラい人の書いた、アリガタい言葉が詰まっている本よりも、よほど骨身にしみた。



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2013年8月23日金曜日

2013 エルムS、釜山S オレの予想を聞いてくれよ

 お盆を過ぎたのになかなか気温が下がらない。今日も20分ほど歩いたらフラフラになった。あまり無理をするのはやめておこう。

 そんな土曜は函館でエルムSが行われる。函館は涼しいんだろうなあ。
 エルムとは日本語では楡(にれ)で、北海道によく見られるのでレース名になっているのだろう。私のイメージでは、北海道の「木」というと、エルムとポプラがワンセットだ。ちなみにポプラSは先週行われており、13番人気のドリームヒーローが逃げ切って穴を開けた。

 さてレースにいってみたい。大沼S、マリーンS、エルムSというのが北海道ダートオープンの三連戦なのだが、大沼S、マリーンSをステップとしてきた馬の成績がいまいちふるわない。
 というわけで、本命は別路線組から◎グランドシチー。前走、前々走は地方交流重賞でもう一歩の成績に終わっているが、その前はマーチSを58 kgで制している。57 kgで出走できる今回はチャンス。展開も向きそう。
 推奨穴馬はトーセンアレス。地方から再中央入りの初戦で一発がないか。

 釜山Sは、いつからダートになったのだろうかと思っていたら、今年からだった。
 本命は◎タイセイシュバリエ。休み明けの前走で強豪相手にタイム差なしと好走した。人気するだろうが逆らえない。

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2013年8月19日月曜日

書評 井村雅代『教える力 私はなぜ中国チームのコーチになったのか』(新潮社)

 シンクロ全日本代表チームの元コーチである井村雅代氏が、自らの半生を振り返りつつ、その生き様を語った本。「本気で生きている人」の言葉が心に響く。

 シンクロナイズドスイミングが1984年にオリンピックの正式競技となってから、日本は6大会連続で五輪のメダルを獲得した。その間の、日本の指導者の中心が井村氏であった。そう、あの大阪弁のオバハンである。
 2004年に井村氏が日本代表コーチを退任してから、日本のシンクロがめっきり弱くなったのは周知の通り。北京五輪では何とかメダルをとったものの、ロンドン五輪ではついにメダルなしに終わり、その凋落ぶりが明らかになった。
 一方、井村氏は北京、ロンドンの両大会では中国代表のヘッドコーチとして、輝かしい実績を残した。井村氏自身は、8大会連続でコーチとしてメダルを獲得したというわけだ。すごい。

 この井村氏のコーチ力の秘訣が書かれたのが本書である。井村氏はどういう信念の基でどういう指導を行っているのかが、包み隠さず書かれている。
 また、日本がメダルを逃して中国がメダルを獲得したことにより、「裏切り者」呼ばわりされていることへの反論なども赤裸々に語られている。

 井村氏の指導法は、時代遅れともいえる「超スパルタ」だ。とにかく練習させ、選手をトコトンまで追い込む。ほとんど「虐待一歩前」状態である。
 しかし、選手たちは井村氏についていく。奥野、立花、武田らの名選手をはじめ、中国の選手たちも井村氏に心酔し、スパルタに耐えて力をつけていった。なぜ選手たちはこの鬼コーチについていくのか。それはおそらく、井村氏が本気で生きている人だからだろう。自分に厳しく、目標に向かって本気で邁進していく人だからこそ、選手たちもついていくのだ。そこが、同じスパルタでも、柔道などとの違いなのだろう。

 私も中学・高校時代はスポーツをしていたのだが、ここまで本気の指導者には出会わなかった。
「もし出会っていたら、人生が変わっていたかも」
と思う一方で、ついていけずに脱落していた可能性も高い。井村氏の指導を受けてみたいようなみたくないような…。とにかく、生半可な覚悟ではついていけないことだけは確かである。
「大阪の本気のオバハン」の生き様は、一読の価値ありだ。



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2013年8月18日日曜日

予想の回顧 2013 札幌記念、北九州記念、TVQ杯

 札幌記念の本命は◎ロゴタイプ。予定通り、逃げるトウケイヘイローをマークする位置取りをキープ。しかし、3コーナー辺りではトウケイヘイローがスイスイ逃げていき、逆にロゴタイプの手応えは怪しくなる。トウケイヘイローはセーフティリードを保って直線を向くと、6馬身の差をつけて余裕の勝利。渋った馬場も味方したのだろうが、強かった。天皇賞でどんな競馬を見せるのか、興味深い。
 ロゴタイプは流れ込んだだけの5着。休み明けの分か、渋った馬場が応えたか、いずれにしろ今回は完敗だった。

 北九州記念は◎サドンストームが後方から内を突くが、外の伸びる馬場では厳しく、10着に惨敗。どこかで外に出せなかったか。

 土曜の小倉メインはTVQ杯。◎プルーフポジティブバンブーリバプールを先に行かせて、単独の2番手に控える。ハナは切れなかったが、揉まれない位置取りなら不足はない。
 直線入り口で人気のワンダーコロアールが外からかぶせてくるのに合わせてスパート開始。逃げ馬を交わし、ワンダーを振り切ったところに、キングヒーローがまとめて差しきった。◎プルーフポジティブは、何とか2着はあるかと思ったのだが、最後はコルージャにも差されて惜しくも3着。馬券も外れた。

 今週は3戦3敗だったが、「最終馬連」が一つ的中したお陰で、トータルはトントンだった。

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2013年8月17日土曜日

2013 札幌記念、北九州記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は札幌記念。JRAに二つしかない(らしい)「定量」のGIIだ。GIを何勝している馬でも、他馬と同じ斤量で出走できるというわけだ。こういうのをスーパーGIIということもあるらしい。ちなみに、もう一つのスーパーGIIは、冬の阪神カップである。

 今回は札幌競馬場が改装中のため、函館で行われる。何でも、函館でGIIが行われるのは初めてのことらしい。
 その函館初のGIIレースに、夏競馬としては豪華なメンバーが揃った。本命は◎ロゴタイプ。GI 2勝の馬が54 kgで出てくるのだから逆らう必要はなかろう。2歳のときから完成度の高い馬だったので早熟の可能性もあるかもしれないが、その心配を跳ね返すようなスケールアップした走りを期待したい。
 推奨穴馬はタッチミーノット。休み明けは走る。

 小倉では北九州記念。本命は◎サドンストーム。函館、福島を転戦してきた馬よりも、フレッシュな状態の馬を狙いたい。

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2013年8月16日金曜日

2013 TVQ杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今日は、高校時代の部活仲間の集まりがある。しかし、五山の送り火の日だということに全く気づいていなかった。送り火の全く見えない居酒屋で、オッサンが集まって昔話をサカナにグダグダ呑むのもよいものだが、何だか間抜けな感じがしなくもない。混むだろうし、別の場所にすればよかったなあ…。
 たまたまだが、昨年もTVQ杯の週に友人と飲みに行ったらしい。

 そんな土曜の小倉メインはTVQ杯。昨年調べたとおり、土曜競馬を放送しているテレビ局だ。KBS京都制作の「馬DOKI」を放送しているのだろう。

 さてレースにいってみたい。小倉のメインレースが、久々にフルゲートになった気がする。
 本命は◎プルーフポジティブ。二桁着順を続けていた馬が、今年の春から500万条件戦を連勝し、続く前走は昇級戦で2着に入った。
「オレの人生(馬生?)こんなんではイカン」
と思ったのかどうか知らないが、突如やる気になったのだろう。今回もその勢いで激走を期待したい。
 推奨穴馬はドリームハヤテ。距離さえ保てば面白い。

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2013年8月11日日曜日

予想の回顧 2013 関屋記念、マレーシアC

 今週は関屋記念。本命は◎ジャスタウェイ。+10 kgだったが、さほど太くは見えなかった。
 レースでは後方を追走。これは予定通りだったのだが、8枠なのになぜか内を走っている。大外を突っ込んでくるイメージだったので、ちょっと想定外だ。4コーナーから直線半ばにかけて、案の定、少し窮屈になる場面が。外に持ち出して進路を確保してからは矢のように伸びてきたのだが、レオアクティブをハナ差でかわすのが精一杯。前のレッドスパーダに残られてしまった。
 馬券は、前を行く馬を軽視しており、レッドスパーダを蹴飛ばしていたためハズレ。もう少し速いペースになると思っていたのだが…。

 土曜の小倉メインはマレーシアC。
 本命の◎シゲルササグリはポンとハナを切ると、直線入り口でロードエアフォースを振り切り、単独先頭に。
「よしっ」
と思ったのも束の間、ラスト200mで脚色が鈍ると、最後は2頭に差されて3着。ずっと競られるかたちだったのが響いたか。

 今週は本命馬が1、2着にはポツポツ来たのだが、相手がことごとく抜けて、惨敗。人気の馬を本命にしたため相手を絞ったのが、完全に裏目に出た。
 予想の流れは悪くないということにしておきたい。

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2013年8月10日土曜日

2013 関屋記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週の重賞は関屋記念のみ。夏競馬やなあ。
「関屋」とは地名で、昔、新潟競馬場がそこにあったということを、昨年初めて知った。今年で48回目を迎える伝統のGIIIだ。

 レースにいってみたい。
 真夏のローカルGIIIらしいメンバーが揃った。GI級の馬が夏休みの間に、何とか賞金を加算したいメンツという印象だ。
 このメンバーなら、◎ジャスタウェイが一歩抜けている。前走は久々にこの馬らしい切れ味を見せた。差しの決まるいまの新潟は絶好の舞台だ。ズバッと差してほしい。
 推奨穴馬はムクドク。近走は着順ほど負けていない。

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2013年8月9日金曜日

2013 マレーシアカップ オレの予想を聞いてくれよ

 今日は午後半日外回りをしていたのだが、ホンマに倒れそうになった。基本的に内勤の私は恵まれているとつくづく実感。外で仕事をしている方は、くれぐれも健康にはご留意いただきたい。
 そういえば、競馬関係者も、そしてお馬さんも、外で仕事をする人(馬)だ。暑い中、彼らが外で頑張ってくれるお陰で、真夏でも競馬が楽しめるというわけだ。ありがたい。

 そんな土曜の小倉メインはマレーシアC。今週の小倉はアジアウィークで、この他にもフィリピンT、インディアTなどが組まれている。
 このアジアウィーク、たしか中京でやっていたはずだ。いつから小倉に移ったのか、例によってグーグル先生に聞いてみた。
 それによると、1994年に中京でスタート、2000年からは小倉と中京で交互に行うことになり、2010~12年は札幌で開催された。そして今年、札幌が改装中なので小倉に戻ってきた、というわけだ。けっこう転々としていたらしい。知りませなんだ。

 さてレースにいってみたい。
 10頭立てと、やや寂しい頭数。今年の小倉は出走頭数が例年より少ないように感じる。
 本命は◎シゲルササグリ。スッと前につけられる脚質、最内枠と、いまの小倉の馬場に有利な状況が揃った。ハンデ頭でも56 kgなら克服できる。
 人気サイドだが、相手はロードエアフォースは押さえざるをえない。
 推奨穴馬はサカジロロイヤル。いきなりの距離延長だが、これが吉と出れば怖い。

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2013年8月8日木曜日

書評 宮内悠介『盤上の夜』(東京創元社)

 異能のボードゲーマーたちの、ある種、狂気の物語。囲碁、将棋をはじめとするボードゲームを扱った短編集である。

 囲碁、将棋、麻雀など、ボードゲームに関する六つの短編が収められた一冊。なぜ古来からボードゲームは人を魅了し、現在でもプロがいるほどの興隆を保っているのか。異能のボードゲーマーたちの物語を紡ぐことにより、その魅力を語った本である。

 囲碁、チェッカー(チェスの簡易版)、麻雀、チャトランガ(将棋やチェスの起源)、将棋を主題にした五つの物語と、最後にまとめの物語があり、あわせて六つの短編が収められている。
 それぞれの物語には、ボードゲームに魅入られた異能のプレーヤーが登場する。四肢のない女流囲碁棋士、42年間無敗のチェッカーチャンピオン、牌が透けて見えているとしか思えないシャーマン雀士、チャトランガを考案したとされる古代インドの若き王、統合失調症に冒されながらもそれを力に勝ちを重ねる将棋棋士という、異能のプレーヤーたちが主人公だ。
 彼らの異次元的な能力や尋常ではない生い立ちなどが、ボードゲームの神秘性と絡み合い、独特の雰囲気のストーリーとなる。とはいえ、決してオカルトではない。
 彼らを通じて、ボードゲームの魔力的な魅力が伝わってくる。月並みな言い方だが
「圧倒的な迫力」
という言葉を使いたくなる。囲碁や将棋の一対一の勝負の緊張感や、麻雀の賭博的なドキドキ感にどっぷりと浸ることができた。読んでいて「至福」を感じた小説は、久しぶりだったかもしれない。

 本書を読んで、頭の痺れるような勝負がしたくなってきた。そこで、さっそく「どうぶつしょうぎ」をダウンロードしたのだが、娘(5歳)にルールを教えるのがこんなにたいへんだったとは…。頭の痺れるような勝負は、ずいぶん先のようだ。ゲームは奥が深い(何か違うような…)。
 ちなみに「どうぶつしょうぎ」は面白いです。ハマった。



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2013年8月5日月曜日

書評 青野由利『宇宙はこう考えられている ビッグバンからヒッグス粒子まで』(ちくまプリマー新書)

 毎日新聞の科学記者である青野氏が、ホットな宇宙理論を分かりやすくまとめた本。科学のプロではなく、書くこと・伝えることのプロの手により、難解な宇宙理論がわれわれにも理解できるように解きほぐされている。

 昨年(2012年)「ヒッグス粒子発見、ほぼ間違いなし」と発表されたように、宇宙の成り立ちや仕組みが、このところ急速に解明されつつある。何だかワクワクする話である。
「どんな発見があったのか、何が分かったのか、理解したい」
と思うのは私だけではないだろう。
 しかし、それらの発見は、素粒子論、相対論、量子論など、難解な理論の上に立つものである。素人のわれわれがワクワク感を共有しようと思っても、なかなか難しい。

 そんなわれわれのために、青野氏が筆を執った。青野氏は科学者ではなく、宇宙論に関しては、いわば素人である。しかし素人だからこそ、素人である読者の気持ちや、「どこが分かりにくいか」のツボをよく心得ている。さらに青野氏は、書くことにかけてはプロである。分かりやすくないはずがない。

 本書はヒッグス粒子の解説(第1章)から始まり、ビッグバンの現在の理解(第2章)、暗黒物質(第3章)、暗黒エネルギー(第4章)を順に説明し、最後に今後の展望を述べる(第5章)という構成になっている。まさに本書のタイトル通り
「宇宙はこう考えられている」
が要領よくまとめられている。現在のホットな宇宙理論を簡潔に概観したい方には是非勧めたい一冊だ。

 私は、科学者が啓蒙書を記すときの最大のネックは
「科学者たる以上、不正確なことは書けない」
などの理由で、分かりやすくかみ砕けないことだと思う。読者にとっては、少々不正確であろうと、身近な比喩などで説明してくれるほうが分かりやすいのだが、なかなかそういう書き方はしてくれないのだ。
 だが、青野氏には科学者のようなヘンな気負いがない。本書では、厳密な正確さよりも「読者へのわかりやすさ」が優先されているのがよく分かる。入門書としては、こちらのほうがありがたい。

 一つ気になったのは
「こういう比喩は必ずしも正しくなく、科学者には認めない人もいるかもしれないが……」
などという但し書きが、たびたび付け加えられていることである。
「自分は宇宙理論をきちんと理解しているわけではない」
という負い目(?)や、取材して名前も出している科学者への配慮から、こういう記述が目立つのだろう。だが、それがあまりにたびたび出てくるので、やや目についた。
「厳密には正しくない比喩も出てきます」
などと最初に断っておき、後は但し書きなしに書いてもよかったのではないか。
 とはいえ、内容が損なわれるわけではないし、これもあげあし取りか。

 最近のこの分野(宇宙理論や素粒子論)の一般書の充実ぶりには目を見張るものがある。他分野の研究者も、ぜひ続いてほしいものだ。



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2013年8月4日日曜日

予想の回顧 2013 小倉記念、レパードS、九州スポーツ杯

 日曜は小倉記念。◎タガノエルシコは中団の内を追走。4コーナーも内を突き、うまくさばいてきたが、さほど伸びず、7着。ここは敷居が高く、前走は最大限に恵まれた結果だったということか。

 新潟ではレパードS。◎アムールポエジーはスタートひと息で後方から。道中で上がっていく場面もなく、直線でも追っているのか、いないのか分からない中途半端な追いっぷり。まったく見せ場のない競馬で9着に沈んだ。地方と中央では違うのか、牡馬との力関係か。いずれにしろ、惜しくも何ともなかった。

 土曜の九州スポーツ杯は、◎アイムヒアーが中団からまくっていき、直線で先頭に立ってそのまま押し切るかに見えたが、ニンジャに差されて2着。安かったが馬連を取った。

 今週は3戦1勝で、取ったのも本命馬券。「最終馬連」の恩恵にもあずかれず、トータルの収支も大幅マイナスとなった。連勝は立った2週でストップ。出直しだ…。

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2013年8月3日土曜日

2013 小倉記念・レパードS オレの予想を聞いてくれよ

 今週は小倉記念。2006年からサマー2000シリーズに組み込まれてこの時期になったが、それまでは8月の中旬から下旬に行われていた。その頃のカレンダーが染みついている私は、小倉記念と聞くと
「小倉開催もそろそろ終盤やなあ」
と思ってしまう。

 レースにいってみたい。
 七夕賞の再戦といった様相。それなら、七夕賞3着でハンデも据え置きの◎タガノエルシコで好勝負にならないか。もう8歳のベテランで、これといった上積みもなさそうだが、前走同様、うまく内を回ればチャンスありと見た。
 ◎が人気薄なので、ワイドで手広く流す予定。
 推奨穴馬はマックスドリームミキノバンジョー。ともに休み明けの前走がマズマズの競馬。叩き2走目で激走がないか。

 レパードSは、◎アムールポエジー。重賞勝ち実績を信頼。

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2013年8月2日金曜日

2013 九州スポーツ杯 オレの予想を聞いてくれよ

 小倉・新潟開催が始まり、夏競馬真っ盛り。
 娘と息子は、毎日、保育所でプール遊びをしている。私も入れてもらえないかなあ。保育園児にオッサンが一人混じるのも、かなり怪しいですが…。

 そんな土曜の小倉メインは九州スポーツ杯。九州スポーツとは、東スポ系列の夕刊紙だ。JRAと仲がよいのか、昨年も今年もこのレースがメインに据えられている。

 今年は10頭立てと、やや寂しいメンバー。本命は◎アイムヒアー。いい枠も引いたし、他にこれといった逃げ馬もいないし、一人旅でスイスイと逃げ込んでほしい。
 小頭数でもあり、固く収まりそうだ。マイネボヌール、ニンジャ、バラードソングの内枠3頭が相手か。
 推奨穴馬はナシ。買い目を絞って勝負したい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...