2015年3月30日月曜日

【書評】仲野徹『エピジェネティクス―新しい生命像をえがく―』(岩波新書)

 持って生まれた遺伝子は変えられなくても、遺伝情報は変えられる。


 エピジェネティクスを私なりに平たく言うと、以下のようになる。

遺伝子(DNA)の働きを制御することにより、遺伝子からの情報を変える。

 エピジェネティクスは遺伝子自体を変化させるものではない。その働き(発現)を変えることにより、遺伝情報から生まれるもの(タンパク質)を制御するのだ。
 何がすごいのかというと、生まれた後でもエピジェネティクスによって遺伝情報を制御できるということである。持って生まれた遺伝子は変えられなくても、それを制御することにより、遺伝子から伝達される情報を変えることができるのだ。
 このエピジェネティクスの仕組み、その応用、将来の可能性などを、一流の科学者であり言論人としても注目されている仲野氏が解説した。さすが仲野氏、分かりやすい比喩などを駆使して、平易に説明している。エピジェネティクスという生命現象を、これ以上かみ砕いて書ける人はいないだろう。

 しかし、それでも本書を読むにはある程度の前提知識が必要だ。前提知識というとたいそうだが、DNAがmRNAに転写され、それが翻訳されてタンパク質ができるという基本的な流れ(セントラルドグマ)や、DNAの基本的な構造が分かっていれば大丈夫。エピジェネティクスとはその名の通り遺伝(ジェネティクス)のあと(エピ)の現象なのだから、遺伝についてある程度知っておかねばならないのは仕方ないだろう。

 生まれてからの生活環境や自らの努力によって、遺伝子は乗り越えられる。「遺伝子がすべてを決めるわけではない」と聞いて勇気づけられるのは私だけではないだろう。




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2015年3月29日日曜日

【予想の回顧】高松宮記念、毎日杯、日経賞(2015)

 今週は中京で高松宮記念。
 本命◎ダイワマッジョーレは僅差の2番人気。そんなものか。しかし、レースでは痛恨の出遅れ。最後方から徐々に順位を上げ、直線では大外へ。最後は一頭だけ33秒台という怒濤の末脚を見せたが、上位3頭とは大きく離れた6着まで。2~4番手の馬が1~3着を占める流れでは、なおさら厳しかった。スタートさえまともなら…。
 勝ったのは香港のエアロヴェロシティハクサンムーンに外から先に抜け出され、後ろからはミッキーアイルがグイグイ伸びてくる厳しい展開。しかし、ミッキーアイルと馬体を併せると再加速して、最後は半馬身差抜け出した。短距離王国香港のチャンピオンホースの底力を見せつけた。

 土曜は阪神で毎日杯。
 ◎アッシュゴールドはスタートから出していき、好位置を取った。そのわりには我慢がきいている。
「どれだけ弾けるか」
と期待は膨らんだのだが、4コーナーでアンビシャスに被せられるとズルズル後退。何と最下位に沈んだ。いくら何でも負けすぎのような。今のところ情報はないが、故障があったのかもしれない。

 中山では日経賞。
 ◎ウインバリアシオンは4、5番手を手応えよく追走。4コーナーでは勝ったアドマイヤデウスに外からマクられるが、それについていくかたちでよく伸びて、ゴール寸前で2着を確保。古豪健在を示した。
 馬券は馬連と、1-2着、2-3着のワイドをとった。

 今週は3戦1勝。日経賞がそこそこついたのだが、トータルはトントンに終わった。

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2015年3月28日土曜日

【予想と与太話】高松宮記念(2015)

今週は高松宮記念。中京のスプリントGIとしてすっかり定着した。高松宮杯という名前で、真夏の中距離GIIだった頃を懐かしんでいるのは、もう少数派なのかもしれない。
中京が新コースになってから、今回で4回目。ここまでの傾向は、外枠有利だ。先週の中京芝は、珍しく最内の先行馬が残る馬場だったが、今週は晴天も続いたし、外枠有利の馬場が復活するという見立てで予想する。

レースにいってみたい。

香港のチャンピオンホースが参戦。ありがたい話だ。香港のGIをロードカナロアに連取されたリベンジの意味合いもあるのかもしれない。
という前振りとは関係なく、本命は◎ダイワマッジョーレ。不振を脱出して、前走で久々の白星をあげた。ダイワメジャー産駒は、一度沈んでもまた復活する底力を持っているようだ。今年は、4、5歳世代が手薄なのか、高齢馬の活躍が目立つ。その流れに乗って、タイトルを手にしてほしい。
推奨穴馬はアンバルブライベン。左回りが嫌われているのか、人気を下げている。

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2015年3月27日金曜日

【予想と与太話】毎日杯、日経賞(2015)~~

 今週は金曜~土曜と出張で、珍しく土曜も仕事。年に一度あるかないかなので、この程度は仕方ないか。この予想も出張先で書いている。

 そんな土曜は阪神で毎日杯が、中山で日経賞が行われる。新聞の名前の重賞が東西のメインレースだ。
 毎日杯は、近年はNHKマイルCやダービーとの結びつきが強く、皐月賞とはほとんどかかわりがない。一昨年にキズナがここを使って京都新聞杯を挟んでダービーを制したのは記憶に新しいところ。毎日杯をステップに皐月賞で勝った馬は、テイエムオペラオー以降はいないようだ。ところが今年は様相が違う。
「何とかここで権利を取って皐月賞へ」
という馬が複数いる。かつてこのレースの代名詞だった
「東上最終便」
が思い出される。

 レースにいってみたい。
 今週もディープ産駒の素質馬が人気を集めそうだ。しかし先週の阪神は、若葉Sでドゥラメンテが人気を裏切ったのをはじめ、ディープ産駒が苦しんだ。力を要する馬場になっており、ディープ産駒にはそれが苦手な馬が多いのだろう。今週は天気がよかったのでこの傾向が続くかどうかは微妙だが、続くのじゃないだろうかということにしておきたい。
 本命は◎アッシュゴールド。ご存じ、オルフェーヴルの全弟である。ここ2走で賞金を加算できずここに回ってきたのだが、前走でも3着と素質の片鱗は見せている。阪神1800 mがあいそうなステイゴールド産駒に期待。
 相手筆頭は、これまた期待に応えられていない素質馬の○ナヴィオン。とはいえここ2走はタイム差なしで走っている。これも直線の長いコースは歓迎の口か。
 推奨穴馬はルナプロスペクター。人気の盲点か。

 日経賞はアドマイヤデウスを狙いたいと思っていたのだが、調教を見て◎ウインバリアシオンに変更。今年は高齢馬が活躍しているし、それに続きたい。

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2015年3月24日火曜日

【書評】羽生善治『決断力』(角川oneテーマ21)

飄々と記録を積み重ねていくための思考法


 棋界の第一人者、羽生善治氏が勝負の極意を語った本。中学生でプロになってから約30年。史上初の七冠を達成するなど、数々の記録を打ち立ててきたトップランナーの思考法が体得できる。

 将棋のプロは約150名。そのため、毎週の対局は「知った顔」と指すことになる。お互い、手の内を知った者どうしというわけだ。だから奇襲は、たとえ成功したとしても、二度目は通じない。
 そういう世界に生きる勝負師は、ここ一番の勝負所で、また日々の研鑽の場で、どういう方向性でものを考えているのか。数々の修羅場をくぐり抜けて勝利を導いてきたプロセスが明らかになる。

 とはいえ、何か特別な考え方や、とても真似できないことが書かれているわけではない。むしろ自然体で、飄々としているように見える。この「飄々」が、羽生世代のキーワードではないだろうか。
 羽生をはじめ、武豊、イチローなど、同世代の記録男には同種の「匂い」が感じられる。一見、飄々と、どんどん記録を重ねていくのだ。冷めているわけではないのだが、のめり込むことなく、クールに偉業を成し遂げていく。他の世代、特に団塊の世代などから見ると
「もっと熱くなれ」
とでも言いたくなるかもしれない。

 私も羽生世代なので「飄々」の感覚はよく分かる。決してサボっているわけではない。力まずに、粛々と進めていくとでも言えばよいのだろうか。といっても私の場合は、飄々としているだけで、実績が伴わないのが痛いところなのだが…。




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2015年3月22日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年3月21・22日~来週は弁当ウィーク~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

今週は日曜の昼は外食だったので、3食分。また、来週は給食がないため娘に弁当が必要なので、その足しになるものも作った。

 3月21日(土) 

◆昼ご飯◆
娘が「晩ご飯はお肉がいい」と言ったので「じゃあ、昼は魚にするか」となった。

<スズキのバター醤油焼き>
スーパーで魚を探していると、立派なスズキが498円で売られているのを発見。2枚におろしてもらった。その骨のついたほうの半身を、バターで焼いて最後に醤油を絡めた。

<炊き込みご飯>
2食分を作った。具はひじき、コンニャク、鶏肉。少し水が多かったかもしれない。


<カツオたたき>
広告の品。冷凍なのだろうが、普通に美味しい。

<味噌汁>
具はタマネギ、ニンジン、シメジ、コンニャク。


<サラダ>
キャベツ、菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウ。菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウは、買ったものをほぼすべてすぐに茹でて、それを3回で食べた。食べるたびに茹でるよりも楽だし、日持ちもする。

<ひじきの煮物>
炊き込みご飯用のひじきとコンニャクが余ったので、煮物にした。作り置きの定番。


―評 価―
スズキが思いのほか高評価。子どもたちは小骨をもろともせず、完食。娘は「10点満点!」の最高評価だった。息子も骨と格闘しつつ、あっという間に平らげた。他もパクパクと完食。

◆晩ご飯◆
メインは鶏肉。

<鶏モモ肉のポン酢風味ソテー>
鶏モモ肉をイタリアン風にソテーし、最後にポン酢を絡めた。焼き方は下記リンクを参照。皮はパリッと、中はジューシーに焼ける。
2015年2月28日

<スズキのマヨ醤油焼き>
昼のスズキが残っていたので、半身の半分を焼いて、マヨと醤油で味を付けた。

<カツオたたき>
昼の残り。娘が切った。ちょっとギザギザになったが、美味しく食べられた。

<味噌汁>
昼と同じ。

<サラダ>
昼と同じ。ブロッコリーとスナップエンドウと菜の花は息子(もうすぐ5歳)が切った。けっこう上手に包丁を使う。

<ひじきの煮物>
昼と同じ。

<炊き込みご飯>
昼と同じ。

―評 価―
おやつがおはぎ(今日はお彼岸です)だったこともあり、息子はやや苦戦したが、きれいに完食。

 3月22日(日) 

◆晩ご飯◆
メインはお好み焼き。

<お好み焼き>
市販のお好み焼き粉を使用。2枚分。

<スズキの味噌焼き>
昨日のスズキの残りを焼いて、今度は味噌を絡めた。

<味噌汁>
昨日と同じ。

<サラダ>
キャベツ、菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウ、ニンジン。

―評 価―
今日は外出先でおやつを食べたこともあり、あまり進まなかったが、そのわりには食べたほうか。

◆番外編◆
明日からの弁当用に、また「うまうま鶏肉ハム」を作った。

<うまうま鶏肉ハム>
冷めても美味しく、作り置きがきくので弁当に最適。今回はマヨ醤油味とチヂミのタレ味の2種類。妻の弁当作りが少しでも楽になるようにと作ったのだが、足しになるだろうか。作り方は下記リンクを参照。
3月7日


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【予想の回顧】阪神大賞典、スプリングS、若葉S、スプリングS、フラワーC(2015)

 阪神メインは阪神大賞典。
 ◎ゴールドシップは二の脚がつかず後方に下がるが、押して5、6番手へ。2周目の向こう正面でポジションを上げ、4コーナーでマクって先頭に。最後は2着馬の追撃を余裕を持って退けて、見事に1着。昨年ほどではなかったが、強かった。前半1000 mが60.4秒、最後の1000 mが60.5秒。こういうペースだと強い。
 ビックリしたのは2着に来たデニムアンドルビー。この馬もゴールドシップに劣らない気分屋のようだ。
 馬券は2着馬を押さえておらず、ハズレ。

 中山ではスプリングS。
 ◎ベルーフは中団の内から。3、4コーナーで内を突いて順位を上げていき、直線入り口では前を射程に捉えるが、馬群を割るところまではいかず、4着。外を回すほうがよいのかもしれない。
 人気2頭の追撃を退けて見事に優勝したのはキタサンブラック。サブちゃんの馬が無敗で皐月賞へ。ひょっとするのか。

 土曜は阪神で若葉S。
 ◎ポルトドートウィユは単勝1.9倍の1番人気。このメンバーなら、そんなものか。道中は後方2番手から進め、3コーナーから仕掛けていくが、反応がよくない。直線でもスパッとは切れず、上位2頭には届きそうにない。最後はアダムスブリッジにもかわされて4着。前が残る展開だったとはいえ、1、2着馬の上がりは36秒台。全く物足りなかった。今日の阪神芝コースは、見た目以上に時計のかかる馬場で、ディープ産駒には厳しかったのだろうが、それにしても…。
 1、2着を最低人気とブービー人気の馬が占めるという結果になった。何回買っても取れそうにない。

 中山ではフラワーC。
 ◎ディアマイダーリンは後方からのスタート。向こう正面でポジションを上げていき、そのままの勢いで直線に向かうが、最後はジリジリになり、2着馬にかわされての3着。どこかで息を入れられれば、もう少し切れたかもしれない。少し強引だったか。
 勝ったアルビアーノは、展開にも恵まれて1番人気に応えた。驚いたのは2着に突っ込んできたアースライズ。前走の未勝利戦を6番人気で勝った後、ここでも激走した。ひと呼吸おいて追い出したのが、最後の伸びにつながったか。人気薄だからできた騎乗かもしれないが、三浦騎手の好判断だった。今年はマンハッタンカフェ産駒の当たり年のようだ。

 中京ではファルコンS。
 ◎ケツァルテナンゴは中団の後方から。1400 mでもまだ行きたがっているように見えた。直線に入ってもモタモタしていたが、周りに馬がいなくなってからはシュッと伸びて6着。周りに馬がいると、気にするのかもしれない。外枠なら激走があるかも。
 勝ったのはタガノアザガル。2走前から10着→9着の馬に勝たれては手が出ない。

 土曜のメインは、三場とも馬連万馬券。荒れた。

 今週は5戦全敗。他がチョロチョロだったので大負けは免れたが…。

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2015年3月21日土曜日

【予想と与太話】阪神大賞典、スプリングS(2015)~気分を損ねる原因は~

 今週は阪神で阪神大賞典、中山でスプリングSが行われる。
 阪神大賞典は、いまや数少ない3000 m超のレースの一つ。阪神ではこのレースだけだ。かつてはメジロマックイーンやテイエムオペラオーがここをステップに天皇賞も制したし、ナリタブライアンとマヤノトップガンの伝説の一騎打ちもこのレースなのだが、近年は本番との結びつきが弱い。ここ2年は、このレースの勝者のゴールドシップが本番で人気を裏切っているのは記憶に新しいところ。さて、今年はどうなるか。

 レースにいってみたい。
 今年も◎ゴールドシップが参戦。史上初の当レース3連覇を狙う。前走は
「もう、気分屋な面を見せることはないだろう」
と油断させておいて、何億円分(推定)もの馬券を紙くずに変えた。さすがだ。
 この馬、気分を損ねたときに凡走するのだろうが、その気分を損ねる原因は「ペース」にあるように感じる。その証拠に、自分のペースで走れる調教ではいつもよく動く。前半からある程度流れて、上がりの1000 mが60秒以上かかる展開なら無類の強さを発揮するのではないか。今回はメイショウカドマツとスズカデヴィアスがいるので、望み通りの流れになりそう。本命に推す。
 そうすると相手は絞りたい。ラストインパクト、カレンミロティックの2頭が本線。推奨穴馬はフーラブライド。距離さえ保てば。

 スプリングSは◎ベルーフが本命。朝日杯、共同通信杯に比べて京成杯が低く見られているようだが、同じ中山の舞台で、もう一丁。

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2015年3月20日金曜日

【予想と与太話】若葉S、フラワーC、ファルコンS(2015)~3歳祭り~

 今週はぐんぐん気温が上昇。競馬も今週でトライアルが終わり、あとは本番を待つばかり。いよいよ春だ。

 そんな土曜は阪神で若葉S、中山でフラワーC、中京でファルコンSが行われる。三場のメインがすべて3歳戦というのも珍しい。
 若葉Sはかつては中山で行われていたのだが、2000年から阪神に移った。
「皐月賞のトライアルは、中山に三つもいらないだろう」
という理由で、弥生賞とスプリングSを中山に残し、このレースが西に移ったということだったような気がする。それがもう15年も前の話とは、時の経つのは早いものだ。

 レースにいってみたい。
 今年は8頭と少頭数になった。路線の分散もあり
「何が何でもクラシックに出したい」
という馬主が減っているのかもしれない。
 本命は◎ポルトドートウィユ。前走はルージュバックにはかなわなかったが、3着に1馬身の差をつけた。前々走で下した馬(アルバートドッグ)が次走で快勝するなど、能力の高さが伺える。血統的にはダービーより皐月賞向きだし、ここは全力で権利を取りにきたはず。人気でも。
 相手は3走前にポルトドートウィユを負かしているエーシンライダーを厚めに。少頭数なので推奨穴馬はナシ。

 フラワーCは◎ディアマイダーリンが本命。昨年の赤松賞はハイレベルだったようだ。その勝ち馬。

 ファルコンSは穴っぽいところから◎ケツァルテナンゴを狙う。距離短縮、左回りで変身。

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2015年3月17日火曜日

【書評】湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』(集英社文庫)

これぞ、ネット時代のミステリー。


 殺されたのは超美人OL。そのためこの事件は「白ゆき姫殺人事件」と呼ばれることになった。
 一人称による描写から、事件の輪郭が浮かび上がってくる。そしてその一人称が、章ごとに次々と入れ替わる。語り手が変わることで、目まぐるしく変わる犯人像や被害者像。湊氏お得のパターンに今回もグイグイ引き込まれてしまった。

 しかし本書がいままでの湊作品(すべて読んだわけではないが)と違うのは「聞き手」がいて、その聞き手がネットを通じて情報を公開しているところなのだ。すなわち本書は、さまざまな一人称による独白からなるメイン部分と、「聞き手」がネットや週刊誌に書いたことからなるサブ部分の2本立てになっているのだ。
 これにはやられた。こういうネットの利用の仕方があったとは。まさにインターネット時代の新ミステリーと言えるだろう。さらに、それを楽しむのにインターネットに接続する必要がないというのが、またいい。

 湊氏の書くものなのだから、ミステリーの質は高くて当たり前。本作ではさらに、斬新な構成による新時代ミステリーに仕上がっている。脱帽。




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2015年3月16日月曜日

【書評】森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)

確かにいそう。こんな京大生。


「この本、面白かったわ。京大生には、相変わらずヘンなヤツが多いなあ」
「いや、これ小説なんやけど…」
「え、そうなん? 実話かと思ったわ」
とはちょっと大げさだが、こんな脳内会話をしたくなる京大生(男1名、女1名)が主人公。
 男のほうは、頭でっかちの理系学生。万年床ですべてを済ますという、典型的な(?)男子京大生だ。女のほうは、いわゆる天然ボケの、世間知らずの文系学生。生真面目で純粋なのだが、かなり抜けていて、すれていない女子京大生である。
 実際は、こんな京大生は小説当時もいまも天然記念物なのだろうが
「こんなん、いるいる」
と言いたくなるキャラクターだ。

 その男子学生が、その女子学生を追いかける。いまなら間違いなくストーカー容疑で逮捕されるであろうレベルだ。
 女子学生を追いかける過程で、さまざまな魑魅魍魎が登場する。自称天狗や古書の神様が現れ、宙に浮いたり、過去に手離した古本が出てきたり、ファンタジーな世界が展開する。いつの間にやら異世界に誘われているのだ。
 その舞台が京都というのもまたいい。木屋町や先斗町、下鴨納涼古本まつり、京大の学園祭と、メジャーでこそないが、いかにも京都的な場所やイベントが舞台になっているところが憎い。著者が京大生として、京都で生活していたからこそ書ける、ディープな京都が満載。京阪中書島駅が出てきたときには、歓喜のあまり気を失ってしまった(ウソです)。

 現実の京都や京大生と、ファンタジックな京都をミックスさせた森見ワールド。
「そうだ京都、読もう」
と思ったときには鉄板の一冊。




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2015年3月15日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年3月14・15日~お出かけは中止で~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

今週はスケートに行こうと思っていたのだが、娘が鼻をズルズルさせているので来週に延期。そのため外食も中止になった。

 3月14日(土) 

◆昼ご飯◆
みんな大好き、肉まん・あんまん大会。

<肉まん・あんまん>
今年はあまり食べていなかった気がするので、久々に肉まん・あんまんを主食に。一人1個半ずつ。

<自家製ソーセージ>
わが家には日立のヘルシーシェフというスチーム加熱機能のついたオーブンレンジがある(が、あまり使いこなしていない)。その自動調理メニューに「自家製ソーセージ」があったので作ってみた。豚ミンチに牛乳、砂糖、香辛料などを混ぜてクッキングシートで巻いて自動調理で約1時間。簡単にできたのはよかったのだが、肉汁でレンジがけっこう汚れた。巻き方が悪かったのだろうか?
参考レシピ手作りソーセージ


<ブリの刺身>
スーパーで美味しそうなブリの刺身を発見。即買い。

<コロッケ>
今週もバロー名物、1個18円のコロッケ。一人半個ずつ。

<サバの潮汁>
翌日の晩ご飯用に買ったサバのアラとネギで出汁を取った潮汁。具はタマネギ、ニンジン、エリンギ。写真はあまり美味しそうに見えないが、けっこう好評だった。


<サラダ>
キャベツ、菜の花、サラダほうれん草、キュウリ、プチトマト。

―評 価―
肉まん・あんまんは当然大好評。娘はあんまんが、息子は肉まんが好きだ。刺身も大好物。潮汁も好評で、パクパクと食べ終えた。ソーセージは作り置き用のため、私と息子が一切れずつ味見したのだが、かなり美味しかった。最近のレンジは高機能だ。

◆晩ご飯◆
メインは餃子。

<餃子>
『ていねいなおかず』というレシピ本を参考にした。肉少なめ、キャベツ多めでショウガのきいたレシピ。娘は遊びに行っていたので、息子と二人で包んだ。




<テキトーポタージュ>
娘がたいそう気に入って「今週も食べたいなあ」と言うので、リクエストに応えた。具はタマネギ、じゃがいも、ニンジン。作り方は下記参照。
2月15日

<切り干し大根の煮物>
息子と買い物をしていると「これ食べたいなあ~」と切り干し大根を持ってきたので買った。作り置きにちょうどよい。

<冷たいそば>
ご飯は炊かず、麺類にした。

<サラダ>
キャベツ、菜の花、サラダほうれん草、キュウリ。

<ブリの刺身>
昼と同じもの。

―評 価―
餃子は作るよりも焼くのが難しかったりするが、今回は上手に焼けた。ホットプレートで目の前で焼くと、より美味しく感じるようだ。けっこうたくさん作ったのだが、ほぼ完食。よく食べました。

 3月15日(日) 
◆昼ご飯◆
外食のつもりだったが予定変更。メインはパスタ。

<パスタ(ファルファッレ)>
外食でパスタを食べるつもりだったので、みんな脳内がパスタ状態。「じゃあ家でパスタにしようか」ということになった。娘の希望でリボン型のファルファッレに。ソースはイズミヤで見つけた「魚介を愉しむパスタソース」。私と娘は魚介のトマトクリーム、妻と息子は白のドリアソース…え、ドリアソース? 家に帰ってから気づいた。ちょっと面倒だったが、ファルファッレを茹でてからソースをかけてオーブンで焼いた。

<餃子バーグ>
餃子の種が少し残っていたので焼いた。

<切り干し大根の煮物>
作り置き。

<サラダ>
キャベツ、菜の花、サラダほうれん草、キュウリ。

―評 価―
パスタとドリアはまるで飲み物のように、ごくごくと完食。他もサクサクと食べた。

◆晩ご飯◆
メインはサバの南蛮漬け。

<サバの南蛮漬け>
なぜか南蛮漬けが食べたくなったのだが、適当な魚がなく、サバで代用した。レシピは『続・ていねいなおかず』を参照。サバは3枚におろしたものから骨を取ったのだが、レシピ通りにじっくり揚げるとかなり縮んでしまった。




<ポテサラ>
じゃがいもがたくさんあったので。

<切り干し大根の煮物>
作り置き。

<テキトーポタージュ>
作り置き。

<切り干し大根の煮物>
作り置き。

<自家製ソーセージ>
作り置き。

<ご飯>

―評 価―
南蛮漬けは、娘は全くダメだったが、「すっぱ~」と言いつつも食べ終えたのは偉かった。息子はそれほど気に入らなかったようだが、普通に食べた。私が食べても、確かにかなり酸っぱかった。酢の量を間違えたのだろうかと思ったほど。その他のメニューは好評。娘によると、自家製ソーセージは★★★★☆だそうだ。

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【予想の回顧】フィリーズレビュー、中山牝馬S、中日新聞杯、仁川S(2015)

 今週は阪神でフィリーズR。
 本命◎ムーンエクスプレスは逃げた馬の直後から。直線入り口で先頭に並びかけると、いったんは抜け出したのだが、外と内から差されて3着。差しの決まる流れのなかでよく頑張ったのだろうが、馬券は馬連を買っていたのでハズレ。
 勝ったのはクイーンズリング。馬体が20 kg減っているのを見たときには「シメシメ」と思ったのだが、もろともせず外から一気に差しきった。桜花賞ではこの馬が2番人気になるかもしれない。

 中山では中山牝馬S。
 ◎パワースポットは最後方から。なんぼなんでも、ちょっと後ろすぎないか。4コーナーでは大きく広がった馬群の一番外に持ち出す。外ラチのほうが近いほどの大外だ。
「こりゃ厳しい」
と諦めモードだったのだが、グイグイと伸びて3着まで突っ込んだ。もちろん上がりは最速。外が伸びる馬場のお陰もあっただろうが、いい末脚だった。
 馬券はワイドで買っていたのが正解で、1-3着と2-3着のワイドを取った。

 土曜は中京で中日新聞杯。◎デウスウルトは先行集団の中でピタリと折り合う。よしよし、いい感じだ。以前は折り合いに懸念があった馬とは思えない。直線入り口で少し外に持ち出して前に並びかける。残り400 mから追い出すと、いったんは飲み込まれそうになったが、勝ち馬と併せ馬の形でジリジリと伸びた。最後は粘る逃げ馬を捉えて2着に浮上。重賞初制覇こそ逃したが完全に一皮むけたようだ。次走も追いかけたい。
 勝ったのはディサイファデウスウルトの一列後ろから、グイッと伸びて差しきった。叩き2走目できっちり変わった。
 馬券は馬連をチョロッと取った。

 阪神では仁川S。本命◎マルカプレジオは単勝1.8倍。中団から外に出して追い込むが、前がなかなか止まらない。これは厳しいかと思ったが、最後はクビ差かわして1着。人気ほどの勝ちっぷりではなかったが、期待に応えた。
 馬券はメイショウイチオシとの馬連1点勝負だったのでハズレ。

 今週は4戦2勝で外れた二つも本命馬は1、3着。最終馬連の恩恵もあったのだが、トータルはややマイナス。馬券の買い方は難しい。

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2015年3月14日土曜日

【予想と与太話】フィリーズレビュー、中山牝馬S(2015)~超新星はいるのか~

 今週は阪神でフィリーズR、中山で中山牝馬Sが行われる。
 フィリーズRは桜花賞の前哨戦なのだが、本番とほとんど結びつかない。その原因が距離にあることは明らかなのだが、かといって1600 mにするとチューリップ賞と同じになってしまう。思い切って1800 mにするのもよいかもしれない。

 レースにいってみたい。
 今年は、ここをステップに本番でも活躍する超新星が隠れているだろうか。何だか今年もいないような気がする。
 本命は◎ムーンエクスプレス。阪神JFで0.3秒差の4着に頑張った馬だ。賞金が足りないため、桜花賞に出走するにはここでで権利を取る必要がある。久々でもきちんと仕上げてきた。先週のチューリップ賞や弥生賞を見ると、新興勢力よりも2歳から結果を出してきた馬が優勢。ここもその流れが続くと見た。
 推奨穴馬はノーブルヴィーナス。前走は牡馬相手に健闘。距離短縮も好材料。

 中山牝馬Sはいかにも荒れそうなメンバー。本命は◎パワースポット。内に入れたい。

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2015年3月13日金曜日

【予想と与太話】中日新聞杯、仁川S(2015)~オッサンの星~

 もうすぐ春だなあと思っていたら、今週は寒さがぶり返した。週末はまた暖かくなるようだし、三寒四温で徐々に春が近づいてくるのだろう。

 そんな土曜は中京で中日新聞杯が、阪神で仁川Sが行われる。
 中日新聞は地方紙では日本一の部数を誇る大新聞。三河にある妻の実家ももちろん中日新聞だ。何かネタはないかグーグル先生に聞いてみると、何と滋賀県版があるらしい。滋賀県に住んでいながら知りませなんだ。
 滋賀県(特に北西部)はかなり東海地方の文化が入っているということなのだろう。滋賀県では最近バローというスーパーが増えているが、これも東海地方の企業である。

 レースにいってみたい。
 中日新聞杯は中京競馬場の改修を機にこの時期に移ってから今回で4回目。過去3回の勝ち馬の人気は6→5→10とけっこう荒れている。今年はどうか。
 という前振りとは関係なく、本命は◎デウスウルト。もしかすると1番人気かもしれない。昨秋にほぼ1年ぶりの勝ち星を挙げてオープン入りすると、その後は重賞で2、3着。7歳にして一皮むけた。折り合いがつくようになり、それが最後のひと伸びにつながっている。オッサン(セン馬なのでオバサン?)になっても進化できるのだなあ。私も見習わねば。
 推奨穴馬はアドマイヤフライト。距離短縮で。

 仁川Sは人気でも◎マルカプレジオ。相手に恵まれたここはチャンス。

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2015年3月11日水曜日

映画評『ラストミッション』

もつべきものはパパ友

 ケビン・コスナー主演のスパイアクション。余命3カ月を宣告され、CIAから身を退いて家族と暮らすことを決意する敏腕スパイのイーサン。しかし謎の美人同僚により、否応なく最後の仕事「ラストミッション」に巻き込まれてしまう。L.ベッソンの脚本が期待を裏切る訳はなく、追いつ追われつのドキドキの展開は見応え十分だ。
 しかし本作はただのスパイアクション映画ではない。真の見所はそこではなく「親娘関係」なのだ。イーサンには16歳の娘がおり、離婚時代に冷え切った関係を何とか修復しようとする。スパイとしてのラストミッションと、父親としてのラストミッションが並行して展開し、相乗効果でより楽しい作品に仕上がっている。
 もつべきものは「パパ友」ということらしい。7歳の娘をもつ父として、たいへん参考になった(?)。娘をもつ人なら、より入り込めるだろう。




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2015年3月8日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年3月7・8日~風邪気味の子どもたち向けメニュー~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

 今週は子どもたちが風邪気味なので、それを考慮したメニュー。そのため、珍しくサラダが出なかった。

 3月7日(土) 

◆昼ご飯◆
 風邪と言えば、やはりうどん。

<うどん>
 3玉を4人で分けた。つゆは、ショウガとネギを効かせた風邪仕様。具は鶏ムネ肉、ニンジン、大根、シイタケ、春菊、キヌサヤ。写真はつゆの材料と具。



<コロッケ>
 バロー名物、1個18円のコロッケ。一人半個ずつ。

<シュウマイ>
 先週買った冷凍のシュウマイが残っていたので、チンした。

―評 価―
 風邪気味のときには、うどんに限る。つゆがショウガとネギを効かせた変則うどんだったので、子どもたちの口に合うか心配したが杞憂だった。娘は「しみじみ暖まるねえ」と嬉しいひと言。

◆晩ご飯◆
 メインはイワシのトマトソース。

<イワシのトマトソース>
 美味しそうなイワシの開き(しかも安い)を見つけたので、本日のメインに抜擢。イワシは小麦粉を振って、多めの油で揚げ焼きに。トマトソースは、ナス、大根、ニンジン、エリンギを角切りしたものを、トマト缶で煮込んで、最後にキャベツを加えた。

<そば>
 昼に続き麺類。つゆと具は昼と同じ。

<うまうま鶏肉ハム>
 正月以来、毎週のように作っているメニュー。簡単にできて日持ちするので、作り置きしておくと、子どもたちが「もうちょっと何か食べたい~」と言い出したときに超便利。
レシピ
(1) 鶏モモ肉またはムネ肉にに切れ込みを入れて開き、好みの下味をつける。今回は塩麹(写真右)と照り焼き(醤油とみりん、写真左)。


(2) 具をおいて、巻く。今回の具はニンジン、大根、ネギ、エリンギ、ナス、キヌサヤ。


(3) ラップできっちり巻くのがコツ。皮を内側にするほうが美味しいらしい。


(4) レンジで5分チンして、裏返してからさらに5分チンして、余熱で火を通してできあがり。参考にしたレシピには3分とあったが、3分では少し生っぽかった。レンジにもよるのだろう。


―評 価―
 イワシは(特に息子が)小骨が気になったが、味はよかったのか、無事に完食。トマトソースは少し酸っぱいので心配したが、パクパク平らげた。うまうま鶏肉ハムは私と娘だけが食べた。娘の感想は「今日もグー」。

 3月8日(日) 
◆昼ご飯◆
 みんなでいなり寿司を作った。たくさんできた。

<いなり寿司>
 前日にお揚げを準備。


すし飯にはニンジン、コンニャク、エリンギ、キヌサヤを混ぜ込んだ。


みんなで詰めてできあがり。詰めるのは思ったよりも難しかった。


写真のような皿が四つ分できた。ちょっとたくさん作りすぎたかな…。


<手羽元のポン酢煮込み>
 以前に好評だったので再登場。
参考レシピ:みんなのきょうの料理

<ショウガスープ>
 昨日のうどん・そばのつゆをスープに転用。具にじゃがいもを追加。

―評 価―
 いなり寿司、手羽元ともに大好評。みんなで作ると、より美味しい。たくさん食べてください。

◆晩ご飯◆
 メインはブリ。

<ブリの塩焼きと照り焼き>
 ブリを塩焼きにするか照り焼きにするか聞いたところ、妻と息子が塩焼き、娘が照り焼きと分かれた。多数決で塩焼きにしてもよかったのだが、私も照り焼きが食べたかったので両方作った。最近は、切り身はフライパンで焼くことが多い。今日も、フライパンにキッチンペーパーを敷いて焼いた。塩焼きはそのまま出し、照り焼きはキッチンペーパーを取ってタレを絡めた。

<いなり寿司>
 昼と同じもの。

<ショウガスープ>
 昼と同じもの。

<春菊とキヌサヤの煮びたし>
 野菜が少ないという声があったので、作った。お浸しは作るのは簡単だが、美味しく作るのは難しい。

―評 価―
 ブリは好評。骨が一つもなかったのに驚いた。上手く切ってある。バローの魚屋さんは腕がいいようだ。煮びたしは「苦っ」といいつつ完食。偉い。私も子どもの頃はゆでた葉物は苦手だった。いなり寿司はまだたくさんあるので、明日は弁当に持っていくことになった。

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【予想の回顧】弥生賞、大阪城S、チューリップ賞、オーシャンS(2015)

 今週は弥生賞。
 ◎ベルラップは好位からいい感じで直線を向いたが、バッタリ止まって9着。休み明けにしても負けすぎ。
 勝ったのはサトノクラウンベルラップと同じような位置から、こちらはズバッと伸びて1馬身半差の完勝。皐月賞の1番人気はこの馬になりそうだ。
 今日の結果から判断すると、ホープフルSと京都2歳Sのレベルは低かったのかもしれない。

 大阪城Sは◎エックスマークがいい手応えで4コーナーを回ったが伸びあぐねて5着。渋った馬場はよくなかったか。

 土曜は阪神でチューリップ賞。
 ◎ロカは懸念のスタートを決めると中団後方に待機。3コーナーから徐々に進出し、4コーナーでは外へ。進路もほぼスムーズに確保できたのだが、ズバッとは切れず、4着まで。惜しくも桜花賞の権利を逃した。もたれているのか、騎手に反抗しているのか、手応えほど弾けなかった印象。
 勝ったのはココロノアイ。中団から伸びて差し切った。ルージュバックの対抗1番手に躍り出たと言ってよいだろう。今回の結果から、アルテミスS、阪神JF、クイーンCのレベルが高かったことが伺える。これらのレースの上位馬には今後も注意が必要だ。

 中山ではオーシャンS。
 ◎ベステゲシェンクは予定通り後方待機。外を回って、直線では大外に。いい勢いで伸びたのだが、前には残られ、後ろには差されて3着。重賞でも十分に通用することを示したが、馬券はハズレ。

 今週は4戦全敗。トホホ…。

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2015年3月7日土曜日

【予想と与太話】弥生賞、大阪城S(2015)~オレも重賞勝ち馬~

 今週は中山で弥生賞、阪神で大阪城Sが行われる。
 弥生賞はいわずとしれたスーパートライアル。ここで上位に来た馬がその後に続々とGIを勝っている。昨年もここを2着のワンアンドオンリーがダービーを制したのは記憶に新しいところ。

 今年もこの中からGI馬が出ることは確実だろう、と思わせるメンバーが揃った。重賞勝ち馬が実に7頭。2歳の重賞が増えた結果とはいえ、3歳のこの時期にしては「超」のつくハイレベルのレースと言ってよいだろう。このレースの結果で、ここまでの重賞で、どのレースのレベルが高かったのか(もしくは低かったのか)が分かるだろう。

 この豪華メンバーの中から、本命は◎ベルラップ。使いつつ力をつけ、5走目の前走で重賞を制覇した。そのときにお世話になったこともあり、ここはもう一度本命に推す。その前走のレベルが疑問視されているようだが、その評価をひっくり返すような激走を期待したい。中山2000 mは合いそう。
 推奨穴馬はジャストフォーユー。唯一の1勝馬だが、単騎逃げが見込めるここは、粘り込みがあるかも。

 大阪城Sは人気でもエックスマーク。ハンデ、相手、ともに恵まれた。

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2015年3月6日金曜日

【予想と与太話】チューリップ賞、オーシャンS(2015)~あえて傾向を無視~

 今週からクラシックのトライアルが始まり、それとともに気温も上昇。春が近づいている。

 そんな土曜は阪神でチューリップ賞が、中山でオーシャンSが行われる。今週は、重賞が土曜に2鞍、日曜に1鞍という変則的な日程。弥生賞とチューリップ賞の牡・牝トライアルを同日に行わないという配慮なのだろうが、それなら弥生賞を土曜に、チューリップ賞とオーシャンSを日曜にするほうが分かりやすいと思うのは私だけだろうか。

 レースにいってみたい。
 チューリップ賞は、押しも押されぬ桜花賞のメインステップレース。なぜかGIIIだが、来週のフィリーズR(GII)よりも格は上と断じてよいだろう。
 阪神競馬場が改修された2007年以降は、前年の阪神JFで連対した馬が登場し、人気して期待に応えるというパターンが定着している。今回、それに当てはまるのは○レッツゴードンキ。2戦2勝の新星が人気して、こちらのオッズが上がるようならお買い得だ。
 しかし今年は、それ以上に狙いたい馬がいる。本命は◎ロカ。期待の素質馬が、今回は初めてビシッと追い切り、全力で権利を取りに来た。本番にお釣りが残るかどうか心配だが、このレースに限ってはプラスに働くだろう。和田騎手には悪いが、乗り替わりも魅力。スタートを決めて、まっすぐ走れば圧勝も。
 推奨穴馬はノーブルリーズン。底を見せていない馬は押さえるに限る。

 オーシャンSは◎ベステゲシェンクが本命。前走は昇級初戦で強敵相手に善戦した。もうひと押しを期待。

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2015年3月5日木曜日

【書評】宮尾しげを『すし物語』(講談社学術文庫)

現代すし本の原点ともいえる古典的名著


 1960年初版刊行の、すし本の古典的名作。すしの食べ方、すしねた、にぎり方から、すしの歴史やすしの登場する落語などの豆知識まで網羅した、すし大事典である。江戸文化研究家の著者が豊富な文献をあたって書いた本であり、資料的な価値も高い。こういう本が新たなレーベルで復刊されるのは、喜ばしいことだ。

 刊行当時は、冷蔵・冷凍技術が現在ほど発達していなかったなど、現在とはいろいろ異なる点も多い。たとえばウニは、当時はおもに巻物のねただったようだ。軍艦巻きという手法が、まだ登場していなかったのだろう。マグロもいまほど高級ではなく、漁船で冷凍するという技術もなかったため、いまとはずいぶん食べ方も違ったようだ。こういう違いを知るのも楽しい。
 もちろん古いばかりではなく、いまでも通用することがたくさん書いてある。たとえばガリは、その頃から外注品が出回りはじめたそうだ。本書ではそれを
「ちゃんとしたすし屋なら、自分で作るべし」
と厳しく批判する。なるほど、その通りだ。
 何を守って、何を変えていくのか。すし屋だけでなく、すべての業界に共通のテーマだろう。そういう目で読むのも楽しい。
「女性よりも男性が握ったすしのほうが美味い気がする」
「箸で食べるなどもってのほか」
など、ちょっとどうかなあと思う記述も見られるが、時代の違いということにしておきたい。

 本書が刊行されてから50年以上が経過したが、すしはいまでも日本の国民食だ。海外にも「Sushi」が広まり、回転寿司の店があちこちにできた。そんな現代すし事情を見たら、宮尾氏はどう感じるだろうか。
「そんなのは、すしじゃない」
と思うんだろうか。いや、きっとそうではなく
「みんながいろんな形ですしを楽しめる、いい時代じゃないか」
と仰るに違いない。




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2015年3月4日水曜日

【書評】アラン・ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』(創元推理文庫)

11歳のリケジョ(理系女子)が父の疑念を晴らす


 主人公は11歳の少女。しかし、普通の少女ではない。とんでもない化学オタクなのだ。母を亡くし、二人の姉とは折り合いが悪く、自宅の化学実験室にこもってバーナーやフラスコと戯れるのが好きという、よく言えばリケジョ、悪く言えば化学オタクの少女。特に好きなのが毒物で、植物を蒸留して毒を作るのが大好きというところが、オタクぶりに輪をかけている。
 かなり異質な主人公なのだが、そこが本作のキモ。「可憐」などの言葉とは対極にあるオタク少女の奮闘ぶりが描かれる。
 さまざまな物質の変化(これが化学の本質だ)から、偉大な化学者の豆知識まで、随所に「化学」が登場する。はっきり言って、とても「怪しい」雰囲気だ。

 しかしミステリーの本筋と化学は切り離されており、化学が理解できなくても全く問題ない。濡れ衣を着せられた父を救うべく、末娘が立ち回り、事件は少しずつ明らかになっていく。父の少年時代に何があったのか。鍵を握るのは、ある切手。それらがつながったとき、全てのピースがあるべきところに収まる。
「じゃあ、化学は別にいらないじゃん」
と思うことなかれ。本筋に化学が色を添えることにより、ストーリーが呼吸し、動き出すのだ。
「スイヘーリーベー…何だったっけ」
という人にも十分に楽しめる小説に仕上がっている。

 一つ残念だったのは、上記とは矛盾するが、事件と化学がほぼ全くかかわりがないことだ。事件の謎を解く鍵に化学が少しでもかかわっていれば「化学ミステリー」という称号(?)を与えられたのだが。それは自作に期待したい。




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2015年3月3日火曜日

2015年のひな祭り~娘は小学1年生~

 わが家はマンションということもあり、娘(小1)のひな人形はごく簡単なもの(といっても、値段はそれなりですが)。スペースが狭く、おひな様にもお内裏様にも申し訳ないが、我慢してくだされ。

ひな人形、小学1年生

 飾っている最中に息子(4歳)が、お内裏様が刀を持っていることを発見。
「この人は闘う人なん?」
「敵はだれ?」
「仲間はいるの?(←ニンニンンジャーの見すぎ)
などとしつこく聞いてくるのだが、お内裏様は貴族だからたぶん闘わないよなあ…。どうして刀を持ってるのだろう。お主、なかなか鋭いな。

 晩ご飯はもちろんちらし寿司。お母さんのお手製ちらし寿司を美味しく食べた。もうすぐ2年生か。早いなあ。

ひな祭り、ちらし寿司

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...