2013年1月30日水曜日

書評 パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』(角川文庫)

 自らの心の声に耳を澄ませ、夢を信じ続ければ、その夢は必ず実現する。

 これが本書のテーマだ。
「また、そんな青臭いこと言っちゃって」
私と同世代(アラフォーです)の人たちの声が聞こえてきそうだ。
 でも「青臭い」のひと言で切り捨ててしまってよいのだろうか? そこには私が、そしてあなたが、置き忘れてきたものがあるのではないだろうか。

 自らの心の声に耳を澄ませることがいかに大事で、いかに難しいか。そして、いかに忘れ去られやすいか。そのことが染みわたってくる。

 夢を持つ若者には勇気を、夢を忘れたオジサンには活力を、与えてくれる作品だ。ちょっと疲れている人は、この本を読んで元気になろう。栄養ドリンクを飲む代わりに、本書を読んではいかがだろうか。




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2013年1月29日火曜日

書評 渡辺美紀『言いたいことは1分で! 10倍伝わる話し方』(幻冬舎)

 なるほど勉強になった。仕事の報告から披露宴でのスピーチまで、「話」をするときのコツを28のルールにまとめた本。この本の主張は、次の三つに還元できる。

(1)言いたいことだけを短く話す
(2)ポジティブに話を展開する
(3)相手の気持ちを思いやって話をする

「そんなの当たり前。自分はすでに実行しているよ」
という方も多いかもしれないが、本当だろうか。たとえば本書でNGとされている話し方には次のようなものがある。

・「十分な準備ができませんでしたが」など、言い訳から話が始まる。言い訳と謙遜は別なのだ。
・自分の熱い思いを、何度も繰り返し伝える。
・経験上、よい方法は分かっているので、その方法のよさを理路整然と説明する。
・しんどいことをお願いしたり、謝罪をするのに、メールで連絡する。

いざ指摘されてみると、当てはまる人も多いのではないだろうか。私など、ついつい話が回りくどくなってしまいがちだと自覚しているほどだから、たくさん当てはまる指摘があった。
 中でも特に勉強になったのは、次の二つのルールだ。

・ルール5 気持ちを伝える用件は「電話向き」、詳細を伝える用件は「メール向き」
・ルール11 相手の話を引き出すには、相手の「最新ネタ」を収集しておいて、第一声で伝える

 詳細は本書を読んでほしいが、ルールを一読しただけでも、おおよその内容は想像がつくだろう。たとえばルール5。確かにメールで気持ちを伝えるのは難しく、きちんと伝えようとするとどうしても長くなってしまう。謝罪やお願いは、特にそうだ。いままでは必要がない限りメールで済ませてきたが、これからは臨機応変に電話も使おうと思う(でも、電話って、周囲の同僚に話を聞かれるのがイヤなんだよね…)。

 本書はたいへんコンパクトにまとまっていて、あっという間に読めてしまう。とはいえ、一読しただけで28のルールをすべて頭に入れるのは無理というもの。まずは自分に必要なルールをいくつかピックアップし、実行するのがよいだろう。
 ただ本書は、実はもっと短くできたのではないかと思わずにいられない。著者の渡辺氏は、短く、簡潔に話をするプロなのだから、本書もさらにコンパクトにルールを凝縮できたに違いない。
 でも、こればかりは仕方がない。私も職業柄よく分かるのだが、100ページやそこらでは、商売として成り立たないのだ。
「渡辺さん、せめて200ページは…」
という編集者の声が聞こえてきそうだ。




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2013年1月27日日曜日

2013シルクロードS、根岸S、雅S 予想の回顧

 土曜の京都メインは雅S。◎ファイヤーはスタートから出していくが、前にはつけられず中団から。向こう正面でペースが緩んだときにスルスルと順位を上げるが、3、4コーナーでペースが上がるとついて行けず、何と最下位…。
「どうしてこんな馬を本命にしたんだろう」
と自己嫌悪に陥る結果となった。

 日曜は京都でシルクロードS。◎アイラブリリは予定通りハナを切る。競りかける馬もおらず、ペースもそれほど速くない。いい手応えで4コーナーを回ったように見えたのだが、さっぱり伸びず、馬群に飲み込まれ、ブービーの15着に敗退…。これといった敗因が分からないが、ここは荷が重かったということなのだろうか。

 東京では根岸S。◎エーシンウェズンは中団の最内につけ、4コーナーでは内から抜け出しをはかるが、スパッとは切れず、ジリジリと流れ込んだ5着まで。こちらも、これといった敗因は見られず、力負けというところか。

 今週は3戦3敗。しかも、本命の3頭のうち、ブービーが1頭、最下位が1頭と、散々な負けっぷりだった。しかし、惜しいハズレでも大ハズレでも、払い戻しがないという結果は同じだと、前向きに来週に向かいたい。

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2013年1月26日土曜日

2013シルクロードS、根岸S オレの予想を聞いてくれよ

 今週は京都でシルクロードS、東京で根岸Sと、GIの前哨戦が二つ行われる。このうち、シルクロードSのほうはハンデ戦。GIの前哨戦がハンデ戦とはいかがなものか、と思うのは私だけだろうか。

 本日も、前日に引き続き、降雪の恐れがあるため京都の前日発売は中止らしい。午後8時現在、私の住んでいるところ(京都からはひと山を越えたところ)では雪が降り始めた。予定通り行われてほしいものだが、お天道様には逆らえない。

 さて、今週から開催が変わり、京都はAコースからBコースになった。
「その結果、グリーンベルトがなくなり、差しが決まり出す」
という記事をいくつか見たので、土曜の京都の芝レースを注目していた。確かに差しが決まり出したが、かといって先行馬がダメというわけでもなさそう。また、京都の芝1200 mは外枠が不利。となると狙いたいのが内目の先行馬か。
 というわけで、本命は◎アイラブリリ。前走は休み明けのレースを快勝、京都は2-0-0-1と好相性、53 kgのハンデもいい、道悪も前走で克服済みと、好材料だらけだ。
 推奨穴馬はメイショウデイム。淀短距離Sの再現がないか。

 根岸Sは追い切りで絶好の動きを見せたエーシンウェズン

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2013年1月25日金曜日

2013雅ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 第1回京都開催は3週間(7日)で終了。今週から京都・東京開催となる。何だか妙な日程だ。
 その初日のメインは雅ステークス。雅といえばやはり京都ということなのだろうか、このレースは毎年京都で行われる。はんなりと的中したいものだ。

 I-PATにログインして人気を見ようと思ったら、何と
「明日の京都は降雪が予想されるため、前日発売は見合わせ」
とのこと。京都に勤めていながら知りませなんだ…。ホンマに降るんやろか。
 中止にはならんだろうということで、予想を進めたい。

 やや手薄なメンバー構成だ。これなら昇級初戦の馬でも勝負になるという見立てで、本命は◎ファイヤー。長距離のレースを2連勝中の登り馬だ。距離短縮が不安視されているが、スタートから長い直線が続く京都1900 mならある程度の位置につけられないか。本格化したいまなら、この距離でも。
 推奨穴馬も昇級組からアドマイヤジャガー。すんなりハナを切れればもう一丁があるかも。

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2013年1月21日月曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S、京都牝馬S、京成杯 予想の回顧

 今週は、前週の中山競馬の中止により3日連続重賞となった。
 初日は京都牝馬S。◎エーシンメンフィスはテンに行けず、何と中団より後方からの競馬。ハナズゴールと同じ位置取りとは…。
「良馬場だと芝のスピードレースにはついて行けないのか」
と、この時点ではほぼ諦めモード。しかし4コーナーで大外に持ち出すと、勝ち馬(ハナズゴール)に次ぐ上がりで追い込み、2着を確保。これは驚いた。相当に力をつけているようだ。今後が楽しみな競馬となった。
 馬券はハナズゴールとの馬連を本線でゲット。配当は安かったがそこそこプラスになった。3着のベストクルーズをヒモで押さえていただけに、3連複を買わなかったのが悔やまれる。

 真ん中の日曜日は東海SとAJCC。
 東海Sでは、◎サイレントメロディが大きく離れた最後方という位置取り。そりゃないぜ。結果は、バテた馬をかわしただけの13着。休み明けで馬がぼけていたのだろうか。

 AJCCの本命は◎トランスワープ。先行集団を見る位置につけ、4コーナーでは内に進路を取る。うまく馬群を抜けると、直線で前をカットされる不利がありながらも2着を確保。期待に応えてくれた。大野騎手の騎乗も見事だった。
 この馬が前をカットされたことで長い審議があったが、着順変更はナシ。この不利がなかったとしても、ダノンバラードが先着していただろうと思う。妥当な判断ではないだろうか。
 馬券は馬連とワイドをミックスして買っていて、馬連と、1-2着、2-3着のワイドをゲット。

 3日目は順延になった京成杯。本命の◎アクションスターは想定外の後方からの競馬。前につけての粘り込みを期待していたのだが…。3コーナーから手も動き始め
「こりゃダメだ」
と半ば諦めモード。ところが、4コーナーで大外をグイグイ上がっていくと、直線でも脚は衰えず、フェイムゲームとの一騎打ちに持ち込む。最後はクビ差及ばず敗れたが、2着に入り期待に応えてくれた。土曜日の京都牝馬Sと同じような展開になった。
 しかし、馬券はフェイムゲームを蹴飛ばしていたため、ハズレ。点数をなるべく絞りたいという意識が働き、直前でヒモから消してしまったのだ。馬連4500円を逃したのは痛かった…。

 今週は4戦2勝。京成杯も◎は2着に来ているし、いい流れだということにしておきたい。

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2013年1月20日日曜日

2013京成杯(続行競馬) オレの予想を聞いてくれよ

 前週の月曜中山が中止になったため、仕切り直しとなった京成杯。ラウンドワールドが回避した以外は、主な顔ぶれは先週と変化なし。そうなると、先週の予想から本命を変えるのは何だか気が引ける。変える前の本命が来てしまったときのダメージや後悔を考えてしまうのだ。

 とうわけで、本命は先週と同じく◎アクションスター。前走のラジオNIKKEI杯で0.3秒差の4着に入った馬が4~5番人気なら妙味がある。前走同様のスローペースが見込まれるここは、前進を期待したい。
 相手は、人気だがフラムドグロワールは厚めに押さえる。中山2000 mは向きそうな印象。
 推奨穴馬はクロスボウ。この時期の3歳戦は、底を見せていない馬は押さえておくに限る。

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2013年1月19日土曜日

2013アメリカジョッキークラブC、東海S オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の2日目はAJCCと東海S。AJCCはともかく、東海Sがこの時期とは…。平安Sが春になり、入れ替わりでこのレースがこの時期に移ってきて、フェブラリーSの前哨戦となったのだそうだ。季節感も何もあったもんじゃありませんなあ…。
 この東海S、かつてはダートの2300 mで行われていた。春の天皇賞と同じ時期だったこともあり、私は勝手に「ダートの天皇賞」と呼んでいたのだが、いまは1800 mになり、何だか普通の重賞になってしまった。残念だ。

 さて、予想はAJCCを中心に。前年末のGIで残念だった馬が大いばりするレースのような印象があるのだが、今年はステップが多様だ。実績馬の参戦が少ないと言えるのかもしれない。
 本命は◎トランスワープ。昨年のサマーチャンピオンだ。前走の天皇賞でこそ歯が立たなかったが、前々走と三走前は重賞を連勝。7歳にして一気に開花した。明けて8歳となったが、あまりレースを使っておらず、まだまだ走れるはず。鉄砲、中山ともに得意なのもいい。
 推奨穴馬はマルカボルト。着々と力をつけてきた印象。

 東海Sはサイレントメロディミラクルレジェンドを狙う。

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2013年1月18日金曜日

2013京都牝馬ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 月曜の中山が雪で中止になったため、今週も3日開催となった。21日は平日なので中継は見られないが、馬券はチョロっと買おうと思う。

 3日連続重賞の初日は京都牝馬ステークス。かつては京都牝馬特別という名称で、牝馬戦ではハイレベルなレースの一つだった。
 いつの間にか「特別」が「ステークス」に変わってしまったが、どういう理由なのだろうか。そういえば、レース名の「特別」と「ステークス」にはどういう違いがあるのだろう…。今日は時間がないので宿題としておきたい。

 さて、レースにいってみたい。実績馬と新興勢力が混ざり、面白いメンバーが揃った。
 本命は◎エーシンメンフィス前走は私の本命の印に見事に応えてくれた。ここはもう一度応援するのが筋というものだろう。ひと雨降ればよいのだが、どうもそれは望めそうにない。競馬ブックによるとハイペースになる見込みらしいが、クィーンズバーンと折り合いをつけて、すんなりと逃げてほしい。
 推奨穴馬は、穴というほど人気がないわけではないが、エーシンリターンズ。何度か馬券でお世話になった馬のラストランだ。エーシン丼に期待。

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2013年1月14日月曜日

2013フェアリーS、日経新春杯 予想の回顧

 今週は3日連続重賞だった。
 初日はフェアリーS。本命◎ウインプリメーラは、好発を切ったが行き脚がつかず、しかもゴチャついてしまい、位置取りを下げる。直線でも目立った脚は使えず、8着に惨敗。ゴチャついたのは確かに痛かったが、それがなくてもどうだったか。
 勝ったのは推奨穴馬の一頭、クラウンロゼ。2着にも新馬勝ち直後のウキヨノカゼが入り、大波乱の結果となった。底を見せていない馬はやはり怖いですなあ…。

 2日目は日経新春杯。本命◎メイショウウズシオは普通にスタートを切ったように見えたのだが、なぜか先団にとりつけず、中団の後ろからの競馬。これはまったくの想定外だ。何でこうなるの(欽ちゃん風)。4コーナー手前で早々と脱落し、何とブービーに大惨敗。前走ハナを切った馬が、なぜあのような位置取りになるのか…競馬は難しい。

 3日目の京成杯は何と雪で中止。

 今週は2戦2敗。他のレースも散々で、年明け2週目にして大負けをくらった。巻き返しを図りたい。

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2013年1月13日日曜日

2013京成杯 オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の最終日は京成杯。私は中山競馬場に行ったことがないばかりか、京成電鉄に乗ったことすらない(踏切は渡ったことがあるような気がする)ので、どんな電車なのかほとんどイメージがない。関東の人の京阪電鉄に対するイメージも同じようなものかもしれない。

 そんな京成電鉄と同様、京成杯も印象の薄いレースで、クラシックとの結びつきが薄い。3年前にエイシンフラッシュがここをステップにダービーを制したが、その後はまた元に戻りつつある。今年はどうだろうか。

 さてレース。11頭立てと頭数は落ち着いた。本命は◎アクションスター。前走のラジオNIKKEI杯は、0.3秒差の4着に健闘した。その前走で0.7秒の差をつけたラウンドワールドが2番人気であることを考えると、5番人気は美味しい。前走同様のスローペースが見込まれるここは、前進を期待したい。
 相手は、人気だがフラムドグロワールは厚めに押さえる。中山2000 mは向きそうな印象。
 推奨穴馬はクロスボウ。前々日のフェアリーSもそうだったが、この時期の3歳戦は、底を見せていない馬は押さえておくに限る。

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2013年1月12日土曜日

2013日経新春杯 オレの予想を聞いてくれよ

 3日連続重賞の2日目は日経新春杯。オフシーズンのハンデGIIだが、そのわりには存在感のあるレースだ。「新春」という名前の響きがそうさせるのかもしれない。
「GI級の馬が休んでいる間に頑張りますっ」
という馬が勢揃いするレースである。ムッシュシェクルやナイスネイチャが走っていた頃が懐かしい。こういう、GII、GIIIになると俄然張り切る個性派が最近は少なくなってきたように思うのは気のせいだろうか。

 今年は例年にも増して小粒なメンバー構成だ。前走がGIだったのはメイショウカンパク1頭のみで、しかも15着。ハンデ戦ということもあり、格上挑戦の馬でも十分にチャンスはありそうだ。
 本命は◎メイショウウズシオ。前につけて、馬場の良い内枠沿いをグルッと回ってきてほしい。折り合えれば。
 推奨穴馬はカルドブレッサ、サトノパンサー、ホッコーガンバの3頭。軽量で内を通れそうな馬が怖い。

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2013年1月11日金曜日

2013フェアリーS オレの予想を聞いてくれよ

 年末に続き、今週も3日連続開催。その分、北海道や小倉の開催日が減っているのだろう。いかがなものかと思うが、いまのJRAには、長い目で見て競馬ファンを増やすよりも、短期的に売り上げを伸ばすことのほうが重要なのだろう。

 3日連続重賞の初日はフェアリーステークス。時期が年末から年始に、距離が1200 mから1600 mに変わってから、もう5回目だそうだ。有馬記念の前週にひっそりと行われていた頃が懐かしい。
 中山の1600 mといえば内枠が有利だが、有力馬の多くが外枠を引いた。荒れそうな雰囲気が漂っている。本命は◎ウインプリメーラ。抽選をくぐり抜け、絶好枠を引いたこの馬に期待したい。
 推奨穴馬は、3頭並んだ新馬勝ち直後の馬。6、7、8番と、前走1600 mの新馬戦を勝った馬が好枠に並んだ。何かのサインか?

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2013年1月10日木曜日

北沢伸也騎手、おめでとう! 2012年度 最多勝利障害騎手

 北沢伸也騎手が2012年度の最多勝利障害騎手となり、見事に自身初のJRA賞を受賞した。おめでとう!
 私は、障害レースの馬券は基本的に騎手買いであり、その一番手がこの北沢騎手なのだが、それには理由がある。

 北沢騎手は1971年生まれ(私より一つ年上)で、1990年に荻野光男厩舎(ヤエノムテキが代表管理馬)からデビューした。この荻野厩舎に、私の母方の親戚が競走馬を預けていのだ。北沢騎手の通算勝利のうちには、私の親戚の馬によるものもいくつか含まれるはずである。
 そんな事情で、北沢騎手にはひそかに注目してきた。数少ない(?)北沢騎手ウオッチャーなのだ。

 デビュー当初は北沢騎手も平地に乗っていた。私の親戚の馬に乗っていたのもその頃のことだ。その後、勝利数の伸び悩みや荻野厩舎の解散などの事情もあったのだろう、1998年から障害レースに乗り始めた。そして2010年には10勝を突破して優秀障害騎手に選ばれ、翌年からは平地の免許を返上して障害専門の騎手となった。たしかにこの頃から、馬券に絡む回数も増えてきた。ほぼ欠かさず北沢騎手の馬券を買っている私が言うのだから、(たぶん)間違いない。
 そしてついに2012年、13勝を挙げて見事に最多勝利障害騎手の名誉を手に入れたのだ。40歳を過ぎて初のJRA賞を受賞した騎手は初めてなのではないだろうか?(未確認)

 2012年の北沢騎手の成績は、勝率0.200、連対率0.308、複勝率0.415という素晴らしいもの。社台の良血馬にたくさん乗っている外人騎手も真っ青の成績だ。当然、北沢騎手の馬券を買っている私はホクホクだったわけで、Club A-PATによると、2012年の回収率は147%だった。ごっつぁんです。2013年もたのみまっせ。

 その騎乗ぶりは、道中は無理せずなるべく脚を溜め、ラストに末脚を使わせるというかたちが多い。そのため、人気を背負っていても「差して届かず」で取りこぼすことも多いのだが、逆に大きく惨敗することも少ない。馬主孝行な騎乗ぶりといえるのかもしれない。これは、平地時代からそうだったように思う。

 本当におめでとう。これからもオッサンの星として、怪我なく騎乗して障害レースを盛り上げてほしいものだ。次の目標としては、ぜひともGI(中山大障害or中山GJ)を勝ってもらいたいなあ。

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2013年1月6日日曜日

2013東西金杯、シンザン記念 予想の回顧

 2013年の競馬が東西金杯で開幕。
 まずは中山金杯。◎タッチミーノットは中団の内を手応えよく追走。直線で前が開くと一気に伸び、2着に1馬身3/4差をつけて快勝。2着に入ったアドマイヤタイシとの馬連をゲット。さい先良いスタートを切った。

 京都金杯は◎ヤマニンウイスカーが予定通り逃げ、競りかけてくる馬もおらず、手応えを残したまま直線を向く。勝ち馬には一気にかわされ、最後は2着馬にも競り負けたが、3着を確保。馬券をワイドで買っていたのが大正解で、1-3着、2-3着のワイドを獲った。
 東西金杯を両方的中するという(おそらく)自分史上初の快挙となった。

 シンザン記念は◎アグネスキズナがいい位置につけたが4コーナーで手応えがなくなり、12着に惨敗。新馬勝ち直後の重賞は敷居が高かったようだ。距離も短いほうがよいのかもしれない。
 勝ったのは逃げ切ったエーシントップ。今回は何とかしのいだが、距離は1600 mがギリギリの印象。ずいぶん先の話だが、今秋のスプリンターズSの有力候補か。

 今週は東西金杯を当て、トータルの収支でも少額だがプラスを計上。来週からもこの勢いにノッていきたい。

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2013年1月5日土曜日

2013シンザン記念 オレの予想を聞いてくれよ

 年明け二日目の京都メインはシンザン記念。数少ない、馬名を冠したレースだ。かつてはクラシックとさっぱり結びつかないレースだったのだが、一昨年のオルフェーヴル、昨年のジェンティルドンナと2年連続で三冠馬を輩出した出世レースとなった。シンザンも喜んでいることだろう。

 さて今年のレース。例年にも増して1勝馬が多い印象。実績ならエーシントップが抜けているが、距離が心配だ。京王杯のときにお世話になったので気が引けるが、評価を下げる。
 本命は◎アグネスキズナ。京都金杯に続き、二日連続で武豊騎手を本命に抜擢する。その京都金杯は(ワイドだが)馬券を獲らせてもらった。連日でお世話になりたいところだ。
 推奨穴馬はアルバタックス。社台が外人騎手を乗せるときは押さえておくに限る。

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2013年1月4日金曜日

2013京都金杯、中山金杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今年も東西金杯で競馬が始まる。今年は1月5日が土曜日なので、久しぶりに金杯が平日でない日に行われることになった。売り上げも伸びそうだ。
 個人的には最悪の年末年始だったのだが、本厄(今年41歳です)の災いがこれですべて終わったと思いたい。こういうときこそ競馬で気分転換といきたいものだ。

 さて金杯だが、年末年始の変則日程でたいそう荒れているのかと思いきや、意外にも平穏に収まっている。今年もその流れが続くと見た。
 昨年の京都の年始の開催は、異常なほど前が残るレースが多かった。今年もそうではないかという見込みで、前に行く馬から◎ヤマニンウイスカーを抜擢する。前走は最低人気だったが見事に逃げ切り、WIN5の2億円の立役者となった。喉を手術した効果が現れてきたらしい。開幕馬場で、もう一丁を期待したい。
 実力最上位はトーセンレーヴだろう。57.5 kgと後ろから行く脚質が心配で少し評価を下げたが、厚めに押さえておきたい。
 推奨穴馬はブリッツェン。◎との行った行ったがないか。

 中山金杯は◎タッチミーノット。鉄砲・中山ともに得意。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...