2017年9月6日水曜日

【映画評】トリガール!(2017)

シンプルで元気の出る映画

 ご存じ、鳥人間コンテストを題材にした映画。理工系大学に入学してしまった鳥山ゆきな(土屋太鳳)が友人に誘われて人力飛行サークルに入り、鳥人間コンテストを目指す。ゆきなはパイロットに抜擢され、相棒の坂場大志(間宮祥太朗)とともに猛特訓。さまざまな苦難を乗り越えて、琵琶湖へ…という単純なストーリーなのだが、それがいい。


 山あり谷あり恋愛あり。次々に立ちはだかる障壁をノリとガッツで克服していく様子が小気味よい。土屋太鳳と間宮祥太朗の掛け合いも見事で、全く飽きさせない。非常にテンポのよい展開であっという間にラストの琵琶湖へ。ひとひねりきいたオチもグー。クライマックスのシーンがわが琵琶湖というのもポイントが高い。大満足の1時間半だった。
 シンプルで元気の出る映画。夏バテ気味のあなたには、特にお勧めだ。

 自転車のシーンもよかった。パイロットとしてのトレーニングは自転車が中心だ。グイグイペダルを漕いで疾走するシーンはまさに爽快。自転車に乗りたくなること間違いなしだ。私も自転車通勤を画策したが、25 kmはさすがに厳しいようだ。残念…。


 一つ苦言を呈するなら、理系男子大学生たちの描き方。部長と坂場以外の学生たちが、みなメガネでオタクなのだ。いくら理工系の大学でも、ここまでオタクばかりではない。ネタなのは分かっているが、ちょっとやり過ぎだ。

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