2022年12月4日日曜日

【読書メモ】ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(新潮文庫)

 ポール・オースターが、ブレイクする以前に別名義で書いていた、幻のデビュー作。オースターもベンジャミンもよく知らないのだが(オイオイ)、野球ハードボイルドなら読んでみようと手に取った。

 主人公の探偵が、脅しなどに決して屈することなく、身の危険を顧みず謎を追う。半日に1回は絶体絶命のピンチが訪れるが、銃弾が脳天をかすめて何とか切り抜け、傷だらけで帰還。ぼろアパートで美女としけ込むと、休む間もなく次の標的へ。
 最後のオチはなんとなく読めたが、しっかり話も閉じて、探偵はまた次の旅に出る。古き良き、ザ・ハードボイルド小説だ。

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