ニュースタイル(?)の湊小説
湊氏の作品をすべて読んでいるわけではないが、少なくとも私が読んだ中では、かなり異質の作品だ。
妻が湊作品好きで、図書館でよく借りてくる(本書もそう)ので、10冊は読んでいると思う。人の悪意をえぐり出すようなドス黒さが湊作品の特徴だ、しかし、本書は黒くない。前向きな結末の短編が七つ収められている。
ニュースタイルなのか、たまにはこういうのも書いてみようと思ったのか。いずれにしろ、今までにない読後感だった。「ぐへえ」となる、いつもの湊小説を期待すると物足りないかもしれないが、サラッと読めて元気をもらえる作品だった。
黒くない湊小説。たまにはいいかも。
楽天ブックス
|
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿