2020年10月6日火曜日

【読書メモ】原尞『そして夜は甦る』(ハヤカワ文庫)

 原尞氏のデビュー作にして、沢崎シリーズの第一弾。
 行方不明のジャーナリストを探す仕事を引き受けた沢崎。しかしその仕事の糸は、とんでもないところにつながっていく。最後は二転三転して怒濤のラストへ。そこまで転がさなくてもよいのではと思うほど、話が何度もひっくり返る。

 どんな権威にも臆せず、どんな大金にも揺らがない沢崎のハードボイルドぶりが光る。随所に出てくるニヒルな台詞もグー。私が真似しても「さむっ」と引かれるだけだが、沢崎だと渋く決まるのが腹立たしい(笑)。

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