2020年5月22日金曜日

【読書メモ】和田竜『村上海賊の娘 1~4』(新潮文庫)

 本屋大賞に輝いた、戦国エンタメ小説。一気に読み終えた。小4の息子が戦国時代にハマっており、タイミング的にもバッチリだった。

 織田信長と石山本願寺の戦いの一つである、木津川合戦を扱った物語だ。舞台は大阪湾。毛利と村上海賊が瀬戸内から押し寄せ、泉州の眞鍋水軍がこれを迎え撃つ。小早川隆景や鈴木孫一などの有名武将も登場するが、それらわ脇役。主役は荒くれの海賊どもと、海賊衆の姫だ。
 史実にたくみにフィクションをまじえた、手に汗握る攻防。村上方と眞鍋方の双方ともキャラが立っており、どちらの側も応援したくなる。和田小説の真骨頂だ。
 噂に違わぬエンタメ小説だった。戦国好きには外せない一冊。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【50歳を過ぎて人生初の手術・全身麻酔】唾石摘出術を受けました

 53歳目前の2025年7月末に、人生で初めて全身麻酔の手術を受けた。その顛末をまとめておく。 ◆唾石発見◆  転職を控えた今年(2025年)の2月に、行きつけの歯医者さんからクリーニングの案内が来た。東京に転職する前に、挨拶をかねて訪れたら、歯科衛生士のお姉さんに 「...