2022年9月18日日曜日

【読書メモ】三浦しをん・あさのあつこ・近藤史恵『シティ・マラソンズ』(文春文庫)

 2013年に出版された本だが、いままでその存在は知らなかった。この本を教えてくれたのは、田中希実選手。人生を変えた一冊に本書をあげていたのだ。購入したら、帯が田中選手だった。出版社も、田中選手の「推し」に答えて増刷したのだろう。
 しかし走るのはもちろん、本職の本の目利きでも田中選手にかなわないとは、なんともトホホである…。

 日本を代表する3人の女流作家が、フルマラソンを走る市民ランナーを描いた短編集。舞台はニューヨーク、東京、パリで、主人公は男性ランナー、男性サポーター、女性ランナーと、三人三様。各話とも、それぞれの人生とマラソン大会が素敵にシンクロしているのがいい感じ。人生もフルマラソンも、よいことがあれば悪いこともあるよねえ。
 東京はもちろんだが、ニューヨークもパリも走ってみたいなあ。ただでさえそんな余裕はないのに、この円安ではますます厳しいけど…。

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