【いざ出発】
妻が「京都に紅葉を見に行きたい」と言い出した。子どもたちも「行ってもいいで」ということだったので、一家四人で金閣寺に行ってきた。
子どもたちは以前なら「行く行く~」とノッてきたのだが、最近は親が行きたいようなところは必ずしも楽しい場所ではないと分かってきたらしく、それほど乗り気ではなかった。
「イズミヤのゲームセンターのほうがいいなあ」
という息子(年少組)の意見を即却下し、京都へ向かった。
紅葉の季節の3連休の中日。祇園祭ほどではないにしろ、京都では1年で何番目かに人の多い日だろう。かなりの混雑が予想された。
京都駅に到着。すごい人だ。毎日京都駅を利用しているが、こんな混雑は見たことがない。開店前の伊勢丹には早くも行列ができている。
「いったい、どうなることやら」と心配しながらバスに乗ると、何とか座ることができたのはラッキーだった。
バスで、その昔に通っていた中学・高校を通り過ぎる。このあたりの風景も、ずいぶん変わったものだ。当時、入り浸っていた書店や飲食店はほとんどが姿を消している。25年も経てば、当たり前か。
【金閣寺に到着】
金閣寺に到着。確かに人は多いが、身動きが取れないほどではない。入場券(お札)もすぐに買えた。私は40数年間、京都を生活拠点にしているが、ほぼ20年ぶりの訪問だ。子どもたちは、もちろん初めてである。
いよいよお寺の中へ。池の向こうに金閣寺が見える。金ピカだ(そりゃそうだ)。
紅葉の時期に来るのは初めてだが、なるほどなかなかいい感じだ。わざわざ京都に紅葉を見に来る人たちの気持ちが分かった気がした。
その後は金閣寺の周回コースを一周。さすがに人は多いが、自由に歩けないほどではない。紅葉の金閣寺を満喫し、絵はがきを買って金閣寺を後にした。
【帰りは別ルートで】
帰りは逆向きに北大路まで向かった。ここは観光客とは無縁の、日常の休日モードだ。混んだバスを避けたい人はこのルートもお勧めだ(交通費は少し余分にかかるけど)。
そこで昼食をとり、地下鉄で京都駅へ。伊勢丹の都路里でパフェを食べようと思ったのだが、とんでもない行列を見て断念。代わりにアイスを食べて電車に乗った。
「いまの時期、どれだけ混雑するのだろう」と戦々恐々としていたのだが、想像していたほどではなく、紅葉の金閣寺を堪能できた。近くにいると、逆になかなか行く機会がないが、ベタな観光地もときにはよいものだ。子どもたちにも、思いのほか好評だった。
次はどこに行こうか。
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