2021年3月17日水曜日

【読書メモ】アンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』(創元推理文庫)

 ホロヴィッツ氏の作品は『カササギ殺人事件』に次いで2冊目。両作品とも、小説の中の作家が小説を書くという二重構造になっている。

 探偵がいて、その相棒が一人称をつとめるという古典的な手法で話が進む。「ザ・謎解き」ともいえる本格ミステリーだ。最後はすべての伏線が回収され、見事に話が閉じる。
 ホームズやポワロを読んだことがある人なら、探偵役に「分かってることがあるなら教えろよ~」と言いたくなっただろう。本書もまさに「教えろよ~」と言いたくなる作品だ。






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