2019年3月22日金曜日

【読書メモ】小川一水『天冥の標』(ハヤカワ文庫JA)

 全10巻、合計17冊の大河SFシリーズ。まずは、きちんと着地させた小川氏に敬意を表したい。この手の壮大なシリーズは、風呂敷を広げすぎて話がまとまらないことも多いが、本作品はきちんと閉じている。

 小惑星に居住する、さまざまな「ヒト」と「ヒトにあらざるもの」が紡いでいく歴史。彼らはどこから来て、どこへ流れていくのか。数世紀の年を経てたどりついた先には、思わぬ未来が待っていた。というのがあらすじ。
 壮大な宇宙スペクタクルを舞台に、ヒトとは何か、生きるとは何かを問う、小川氏の生命賛歌。

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