2023年1月2日月曜日

【読書メモ】 伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』(幻冬舎文庫)

 緩く繋がった六つの短編が収められた連作集。この「緩い繋がり方」が絶妙。「あそこが、ここか」「あれが、これか~」「あいつが、こいつか!」と、何度もやられた。もうお見事としか言いようがない。
 しかも、各話は独立して読めるところがまたお見事。連作集のお手本とも言える名作だ。

 最後は、誰が誰だかやや分かりにくくなるが、細部まで突き詰めずに堪能するのが50代の読書の楽しみ方だということにしておきたい。

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