2023年3月17日金曜日

【読書メモ】 みやすのんき『白熱!みやすのんきのサブスリー教室』(カンゼン)

 みやす氏のランニング本を読んだのは3冊目(けっこう読んでるな)だが、いままでで一番「書きたいことを書いた」本のように感じた。

 今回のテーマは「サブ3のためのトレーニング」だ。とはいえ、従来のマラソン本のように、トレーニングの種類を解説したり、メニューの組み立て方が書いてあるわけではない。みやす氏の得意分野のフォーム解説から、ジョグのやり方、筋トレの功罪、怪我への対応など、サブ3を狙うランナーが知りたい・知りたくなるあれこれが散りばめられた、チップス集的な作りに仕上がっている。
 起承転結には欠けるが、サブ3レベルのランナーなら、一から順に解説する必要はないだろう。自分に合うことや、気づかなかったことを本書から学び、取り入れていけばよい。そもそも、みやす氏自身がそうやって強くなっていったランナーなのだから。

 みやす氏のランニング本が人気なのは、みやす氏が市民ランナーだからだろう。市民ランナーのわれわれと感覚が近いので、「なるほど」と納得することが多いのだと思う。
 しかも私とは共通点が多い。陸上経験がなく、オッサンになってから走り始めたランナーだし、ベストタイムも近い(みやす氏のほうが速いですが)。よって、ここまでたどってきた経過もわりに似ている。
 みやす氏よりも少し年下で、少しあとに走り始め、ベストタイムもみやす氏より少し遅い私には、非常に参考になることがたくさん書いてある。
 いつか、みやす氏の記録を上回り、みやす理論の正しさを示したいものだ。






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