2021年12月7日火曜日

【読書メモ】浅田次郎『天子蒙塵』(講談社文庫)

 浅田氏の中国大河小説、蒼穹の昴シリーズ第5弾。文庫全4巻の大作だ。
 ついに清王朝が崩壊し、最後の皇帝(ラストエンペラー)溥儀は都を追われ、中華皇帝の歴史も断絶した。その溥儀を傀儡に満州国を建国しようとする日本。溥儀や張学良をはじめ、一人称をさまざまに変えながら、第二次大戦前の中国を描写する。
 嵐の前の静けさという言葉がぴったりくる。次作は激動の様子が描かれるのだろう。四千年の歴史を持つ中国という大国の運命はいかに。いよいよクライマックス。

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