2011年10月6日木曜日

意外に知られていないサンマの生態  謎の多いその一生 その1

 今年もその季節がやってきた。タイトルからおわかりの通り、サンマの季節到来である。一匹がだいたい150円程度となったこの時期、わが家では今季初サンマが登場したが、まだ脂のノリがもう一つでアッサリしすぎており、正直、物足りなかった。だが、もう一週間もすれば、うまみたっぷりのサンマが食べられるだろう。今から楽しみだ。
 今は、わが家の女王様が「魚は骨が…」とか「魚ばかり食べると水銀が…」などとおっしゃるので食べる回数は減ったが、しかしこの時期になると、週に一回はサンマが食卓に登場する(させている)。これでも、平均かそれ以上は食べていると思うのだが、結婚前の一人暮らし時代は、サンマは私の主食であった。多いときには、週に3~4回は塩焼きを食べ、さらに、自らさばいて刺身を食べたりしていた。私の体のタンパク質の80%は、サンマに由来するものであったといっても過言ではないだろう。

 マグロはもう食べられなくなるんじゃないかとか、イワシの価格が高騰しているとか、魚好きにとっては暗い話題の多い中にあって、サンマは実に優等生である。ここ15年ほどのサンマの漁獲量は、1998年と1999年にやや減少したものの、それ以外の年は安定して20万トン以上をキープしている。そんなサンマには「大衆魚キング」の称号を授与することにしたい。刺身でよし、寿司でよし、焼いてよし、揚げてよし、干してよし、和食にも洋食にもよし、まさにスーパー大衆魚である。

 そんなサンマだが、こんなにたくさん獲れて、こんなに身近であるにもかかわらず、その生態はあまりよくわかっていないらしいという噂を耳にした。つきあい始めてすでに2年もたつ彼女がいるのに、そういえば、出身地も、出身高校も、親の職業も、もちろん前の彼氏のことも、何も知らなかった、というのに匹敵する大事件ではないか! そこで私は、調査を開始した。
 次回に続く。

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