2013年1月30日水曜日

書評 パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』(角川文庫)

 自らの心の声に耳を澄ませ、夢を信じ続ければ、その夢は必ず実現する。

 これが本書のテーマだ。
「また、そんな青臭いこと言っちゃって」
私と同世代(アラフォーです)の人たちの声が聞こえてきそうだ。
 でも「青臭い」のひと言で切り捨ててしまってよいのだろうか? そこには私が、そしてあなたが、置き忘れてきたものがあるのではないだろうか。

 自らの心の声に耳を澄ませることがいかに大事で、いかに難しいか。そして、いかに忘れ去られやすいか。そのことが染みわたってくる。

 夢を持つ若者には勇気を、夢を忘れたオジサンには活力を、与えてくれる作品だ。ちょっと疲れている人は、この本を読んで元気になろう。栄養ドリンクを飲む代わりに、本書を読んではいかがだろうか。




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