「ジュニア版を読むくらいなら、通常版を読めばいいじゃん」
という声が聞こえてきそうだが、おそらくそれは間違いだ。ジュニア版といって侮ることなかれ。大多数の人にとっては、ジュニア版で十分だ。いや、コンパクトにまとまっていて易しい解説がついている分、むしろジュニア版のほうがよいとさえ思う。
本書は次の8章で構成されている。
1 国土と人口この八つの切り口から、さまざまなデータが示される。パラパラと読んでいると、いろいろな発見がある。豆知識として持っておくのもよいし、仕事や趣味に活かせるデータも見つかるかもしれない。
2 経済と財政
3 農林水産業
4 日本の工業
5 商業と貿易
6 交通と通信
7 国民の生活
8 世界のすがた
たとえばこんな感じ。
・原油の多くとれる国
→中東を差し置いてロシアが第1位。4位中国、7位メキシコというのも意外。
・風力発電量の多い国
→アメリカがダントツのトップ。2位の中国の2倍以上だ。アメリカで風力発電が盛んとは知らなかった。
・米の多くとれる国
→1位中国。そりゃそうか。「じゃあ日本は?」。これが、意外にも中国の5%にも満たないという少なさ。順位もランク外。
・世界のパソコン生産台数
→1位は中国。「それは知ってる」。でも、その割合をご存じだろうか。中国が占める割合は、何と98%。
もちろん、これはごくごく一部のデータであり、見れば見るほど発見がある。一家に一冊おいておきたい本だ。これで1000円はお得。
最後にもう一つデータを紹介したい。
・人口の多い国
→1位中国、2位インド、3位アメリカ。ここまではご存じの方も多いと思うが、さてその次は? ロシアかカナダあたりだろうと思っていたのだが、答えはアジアのあの国でした。
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