2024年7月4日木曜日

【読書メモ】五十嵐律人『法廷遊戯』(講談社文庫)

 五十嵐氏の作品は初めて読んだ。噂に違わぬ、ハラハラドキドキの法廷ミステリーだった。

 この手の話を読むといつも思うのは、不起訴や無罪という結果は、被告が罪を犯していないことを示しているわけではないということだ。
 日本では、起訴されればほぼ有罪は確定だが、これは逆に言うと、検察は、確実に有罪にできる事件しか起訴しないということであり、少しでもグレーな部分の残る事件は不起訴となっているのだろう。不起訴=無実の証明ではないのだ。

 本作品でも、一人の女性が殺人で起訴される。状況からは殺人を犯したのは明らかなのだが、その女性はなんと無罪を主張し、しかも黙秘する。無罪の主張と黙秘という矛盾した行動の裏に隠された、驚愕の事実とは。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

法廷遊戯 (講談社文庫) [ 五十嵐 律人 ]
価格:880円(税込、送料無料) (2024/7/4時点)




アマゾンへのリンク
https://amzn.to/3XPpaWv

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【お父さんの週末料理】2024年9月15・16日<small>~今季初サンマが登場~</small>

 わが家では土曜、日曜の晩ご飯は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。  家族構成は父(アラフィフ)、母(年齢非公表)、娘(高2)、息子(中2)の4人。  相変わらず娘は部活、息子は野球の週末。2人とも大会があり、娘は初戦勝利、息子は初戦敗退。 ...