2024年9月16日月曜日

【読書メモ】鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』(ブルーバックス)

 ヒトが物事を認識するときにはさまざまなバイアスがあり、脳は事実を誤って解釈していることも多いのは、いまや常識となりつつある。その認知バイアスを、例を挙げることによって易しく説明したのが本書。よく分かっているようでよく分かっていなかった認知バイアスを、正しく理解することができる。
 認知バイアスはあっと驚く手品のような扱われ方をしがちだが、それが本質ではないことがよく分かる。また、決して不要なシステムではなく、むしろ進化の過程で必要だったものであることもきちんと説明されている。
 認知バイアスを、バイアスをかけずに説明した良書。




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