ほとんどの話はアンハッピーな終わり方をするのだが,ホッとするような,ほんのりと暖かい読後感が得られるのが不思議である.
一つ一つの話はそれほどひねりはなく,アッと驚くような結末も待っていない.しかし,読み進めていくうちにクセになってくる.どっぷりハマるわけではないのだが,親近感がわいてくるとでも言えばよいのだろうか.オチは見えているのに思わず笑ってしまう,吉本新喜劇のようなものか(ちょっと違うような).
黒魔術,魔女,降霊術,悪魔などの言葉に惹かれる方にはお勧め.中世ヨーロッパを舞台にした,灰色の魔術の世界を堪能できるだろう.
また,ほとんどの話は「恋」がテーマであることも特徴と言える.やはり,魔術と色恋はセットじゃないとね.
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